ばよりんがうちにやってきた!
−恐るべき三歳児教本−

「…この曲難しそうですねー……。」
「どーしてですか?」
「だってこの辺、和音連発……。」←和音(重音)嫌い
「大丈夫ですよっ!私の教えてる三歳児が、今これ弾いてますから!!」(断言)

現在先生の使っている教本が、ドシロートに優しい三歳児向けだと判明した瞬間でした(笑)。

大人になってからばよりん始めた人って、曲から始める人が多いみたいです。ざーっとネットを見ても、そーだし、独学用の楽譜も曲で始めてたし。(でも飽きた)グループレッスンのクラスも、
『人気の曲が簡単に弾けます』
とゆーのがウリらしいです。
んで、「ロールピアノと同じくらいの値段だからばよりん買った」という高松には、これ弾きたいという曲自体がそもそも存在しなかったのでした。(笑)
なんで、逆に三歳児向けの教本が輝いて見えたりしたのです☆。だって。

とりあえず、それなりに音が鳴るんだもん!

「いやー、ほんと子供向けなんですよねー……」
と笑いながら先生が教えてくれているのですが、四分音符を説明するのに四つ割りりんごが登場したりする辺りがそこはかとなくのほほんです。しかし初版が古いので、そのりんごのイラストが妙にリアルだったりするところがまた、いい味出してます。下手に子供子供したイラストとか、絶対子供におもねってるっつーかなめてるだろ子供の理解力を、っていう書きかたしてないので、大人でも全然抵抗ないのですよ。ほんとに。
なんたって、文章が『だである』体。(笑)好きですね、個人的に。

で、弓の使い方に慣れるために、同じ音をきこきこ弾くという練習が、でかい音符と一緒に次々出てくるのです。が、それがまたそれなりに曲になってるのがすごいところで、『川は呼んでる』よりもツボだったりしました。
なのでいい気になって弾いていると、先生が、
「これやっとくと指が押さえやすくなりますよ」
という楽譜を持ってきてくれました。先生は子供の頃にしこたまやらされて、全部暗記してしまったらしいという、これまた単純な音階の練習なのですが、下手な曲よりやはりツボで、難しいわけでもないので、気に入ってよく弾いていたのです。何しろ。
ミスしないでも弾けるってのが嬉しいじゃないか!!(笑)
そういうわけで、かなり嬉々としてやっていたのが、何を隠そうキーボードのときは絶対いやだとやる気ゼロだった指慣らしの練習だったわけでございます。これって何だ?先生の教え方がまずかったのか、キーボード。(笑)まあ、楽しく弾こうって先生じゃなかったからなー…真面目にやれば上達したのかもしれないが、韓非ならざる反逆の弟子だったので、ちっとも上達しないで終わっちゃったが。

んでもって、その三歳児教本を現在嬉々としてお稽古中なのですが。なのですが!
しまっておくのも勿体ないので、ばよりん買った頃に使っていたあの楽譜を出して弾いてみた。
それも、『習ってんだからこれいけるかな』と、いきなり『川の流れのように』にチャレンジしてみた。
独検で発揮された暴挙精神健在。(笑)
そーして。

一応最初から最後まで鳴った……?!
安ばよりん君を片手にぼーぜん。

先生、おそるべし……!(笑)

そうなると欲が出てくるのが人間というものである。
更にレベルアップした『戦場のメリークリスマス』を弾いてみた。

…一応楽譜通りに鳴った!!

…先生と三歳児教本恐るべし……!!(笑)

いやね、これほんとです。曲として完成はまったくしないのですが(盛り上がりとか雰囲気というものは無視です、無視)楽譜の音は追って行けて、とりあえずメロディーは鳴らせます。指も一応押さえられますし、何よりも初期の頃頻発していた巻き込み事故がなくなった!!
すげーや先生、さすがプロ…と尊敬の念が二倍になった瞬間でした。

これはびよらをしていた友達から聞いた話なのですが、曲から習った場合、曲自体は弾けるようになっても基礎がないので、他の曲になったら手も足も出ないそうです。逆に基礎からちゃんと教えてもらった方がつまんないけどいいかもしんないよ(結果的には身の程知らずなことをしていないのでかなりの達成感と満足度があったから面白くて仕方ない)と言ってたのは事実でした。
それにしても…この年季入った三歳児教本、やるじゃんよ……。

○長調の練習というかんじで項目が立っているので、同じ調性でシロート向け編曲してあるものは何とかスローペースで追えるようになりました。
「シャープ二つ付きだからこれは弾ける」
とかいう判断ができるんですね。で、たどたどしく鳴らせると。
大人でこれだから、子供がこーゆーの好きだったら上達するの早いでしょーねー……。
してまた、先生が愉快でありながら的確におかしいとこを指摘してくれるのです。
今回は先生も当りだったなあ、とつくづく思います。
音が変だったりしたら、気さくに合わせて一緒に弾いてくれたりもします。先生が弾くとメリーさんの羊もグレードアップしている…いやほんとに。

曲を早く弾きたいってのは人情かもしれないんですが、三歳児教本で手っ取り早く基礎を習って弾いた方が、いきなり身の程知らずな難しい曲にチャレンジしてなかなかマスターできないより案外スピードマスターできるんじゃないだろうかという疑問がわいたりもしています。
ちなみに今使っている高松ご贔屓の三歳児教本は、『新しいバイオリン教本』というものです。いつの「新しい」だ?というつっこみは、なしの方向で(笑)。


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