ばよりんがうちにやってきた!
−そして再びげーじつの秋−

このコーナーを始めたのは去年の秋、突発的芸術の秋企画だったはず。
そもそも、突発的にばよりんを買ってくるという暴挙に走った高松が、生来のものぐさ振りを遺憾なく発揮して独学で何とかしようと思ったらあっさりばよりんに逆襲され、春から仕方なく習いに行ったら案外はまった…という経過をたどって早一年が経っていたのでありました。してまた、この欄も丁度十二個と相成ったわけなのですが。

その高松、安ばよりんを担いで帰省するという暴挙を仕出かしました。ばよりん、空を飛ぶ(笑)。
さすがにこんなもん機内に持ち込む気はなかったのでさっさと預けたのです。そして恒例の質問。

「こわれものはないですか?」
「中身バイオリンなんですけど」

『明らかにひこーき会社のミスで壊れたのでない限り責任は問いません』という書面にサインが必要でした(笑)。ひゃあああああ。この安ばよりん君に、んなご大層な。大体、こないだ既にペグが太ってダイエット手術を受けたばっかし。
何故またそんなにしてまで実家に持って帰ったのかというと、

  ・元々中身が空洞の楽器なので、かさばる割に重くない
  ・実家ならカラオケボックスに行かずとも消音器をつけずに好きなだけ騒音を発生させられる

という理由に尽きます。(笑)帰りに荷物が増えて万が一宅急便で送り返すとしても、カラオケボックスに二時間いたと思えば、それ以上弾いたら採算取れるってことだよなー、という邪道な計算も潜んでおります。

かくして実家に戻り、結局ほぼ毎日いじっていたわけなのですが、そこで何と格闘していたのかというと。

ふぉすたー、どぼるざーく、うぇーばー。
おお、知っている名前が出てきたでわないか!!

いや、高松はフォスターの歌曲ちゅーのをちゃんと聞いたことはないんですけどね。ドボルザークさんはなんと『新世界』のラルゴです。遠き山にー日ーは落ーちてー♪の下校の音楽です。(笑)いいのか、ドシロートがそんなもん弾いて。
そしてウェーバーにいたっては『狩人の合唱』!はい、オペラ『魔弾の射手』に出てくる、本編とほとんど関係のない、能天気極まりない上にプロレタリアートな(笑)男声合唱!N校時代朱鷺里氏が聞いて解説してくれたところによると、

しごとをがんばればごはんがうまい

という歌詞だという……。はい、このためにネットでウェーバー聞こうと思って音源捜しましたよ。んで、散々笑いましたよ。おっしゃー、獲物仕留めてビールがうまいぜっ!というオジサンたちのノリノリな合唱でしたさ!(笑)
んで、それを実家にて交互に弾いていたのです。主人が死んじゃったってな割に、妙に明るいフォスターと、この三つでは一番気に入っていたドボルザーク(これはフライングして、前にやっていた曲が飽きた合間合間に実は手を出していた)、そして変なテンションでのって弾けるウェーバー。

で、もって。
めでたく、三歳児教本巻一、これにて完了ーっ!!

そう、教本一冊終わったのです。めでたいことに。
実は先月辺りから、

「そろそろ終わりそうですから次の買って来てくださいね」
と言われてはいたので、その足で本屋に直行して買ってきた奴が約一名(笑)。というのは、無論。
怖いもの見たさです。(断言)
だって、次に何をやる羽目になるのか早めに知っておいた方がいいじゃありませんか……。

かくして本屋の店頭でぱらぱらと楽譜をめくっていた高松、ページを数枚めくって固まった。

音符が三つくっついた和音が載っている!!

弾けるのか、こんなもん……。脳裏を群れなして暴走するバスティーユ襲撃メリーさんの羊に絞首刑台のぶた……。
ま、まあいい、まあいい、とてれてれページをめくってみると。

巻末にコンチェルトが載っていた。
見開きで終わっていなかった。
一枚めくっても終わっていなかった。
計六ページになりなんとするシロモノだった。

…弾けるのかっ、こんなもん……!!!

そして再びネット音源でそのコンチェルトを聞いてみたのだが…やはりというか、こんなもんを弾けるのはいつのことやら感に襲われたという(笑)。
ああ、大人のための独習書が如何に大人をなめきっているのか、この三歳児教本で痛感したっ……!

独学するなら、『大人のためのなんとやら』とついているものなんかより、三歳児教本の方がベターだと断言します。独学するなら、絶対お子様向けのテキストを一からやる方が、わかりやすい上に確実に基礎をマスターできますとも!!
とゆーのは、実は友人に、
「うまくなったらパッヘルベルのカノンを弾いてね」
と言われたので、ネットでただ楽譜を検索していたのですね。
そしたら、たまたまばよりん習い始めたときに買ってきたばよりん雑誌にもシロート用の編曲楽譜がついていて、それをひっくり返って眺めていたら三歳児教本ドシロートレベルでも何とかなる指使いだったので、音をたどってみたのですよ。んで、ちょくちょく遊んでいて。
ふと、帰省するときにしようかなと思ってネットから落としてきたただ楽譜を見て唖然とした。

なんかしらないふれーずがあるぞ
おまけにテンポが倍速だあ

ええ、音符の長さがわかりやすく全て半分。(笑)おまけにカットされているメロディーがある。
面倒くさそうだし、簡単なのは荷物になる厚さがあるし破り取るのは嫌だったので、おとなしく教本だけ持ってったわけなのですが。
帰省中にふらふら本屋に行ったついでに楽譜屋さんにも寄り、お子様向けの楽譜を物色してパッヘルベルのカノンを探してみたのです。そーしたら。

あのしらないふれーずがちゃんとのってる
おまけにおんぷもほんものといっしょだあ

大人シロート、完全になめられています(笑)。まあ…あの三歳児教本二冊目の巻末を見てしまった身には、納得するしかないこの有様。
なのに、何故か独学用の本には初級編から『ヴィブラートをかけてみませう』(なんだか揺すって音をかっこよくする技術らしい)とかでてるんですね。なんで、二冊目くらいに出てるだろうとめくってみたら、意外なことにこれがない。おや?と思って、こわごわと三冊目を本屋で手に取ってみたところ。
三冊目にして出てくるテクニックなのかーっ!!
それって…『大きな古時計』レベルでヴィブラートかけるなよ、けっ、てことだよな…明らかにそうだよな…シロート向けコンチェルトくらい弾けるようになってからヴィブラートとか言えよってことだよな……。
…せめて三冊目のヴィブラートまではマスターしたい…と思った瞬間でありました。

さて、ここで一冊目の教本をクリアしたこともありますので、ばよりん格闘記の一期目もおしまいにします。さて、二期目はどうなることやら。
突発企画がメインコンテンツにのし上がりそうな勢いですが、二年目もよろしくご笑覧くださいませ♪


その11にもどる/おまけ:その13に進む
未整理のお部屋に戻る