ばよりんがうちにやってきた!
−勇み足に待った!−


じわじわと近付く教本二冊目の終りに調子づいた高松、楽譜を置いている本屋さんでそそくさと三冊目をチェックに走りました。と、ゆーのは。

かの有名なビブラートというやつがどの辺で出てくるのか知りたい

という妙な期待を持ったからです。持って、教本をめくって……。

でない

どこに行った、ビブラート?!前に見たぞ、絶対三冊目に出てたんだ!
と、急いでページをめくる高松、愕然とする事実を発見します。

三冊目のどん詰まりの方にならないとビブラートは出てこない

ちゅーことは、三冊目ではもっとやるべきことがあるってことだよな、それクリアしてからビブラートとか言えよってことだよな……。不吉な予感は的中します。(笑)

三冊目ののっけから、二冊目の巻末六ページを占拠していたコンチェルトの仲間がえんえんと登場!(ちなみに作者も一緒)ひー…そしてトンネルならぬコンチェルトを抜けるとそこは雪国にあらざる。

サードポジションの国でした(大笑い)

サードポジションとは何か。
今まで弾いていたドレミファソラシドを、

全部違う指で押さえるのだよ、けけけけけ

ということです。
楽譜売場でざざーっと音を立てて血の気が引いたのは申すまでもありません。
ちなみに今やってるのはファーストポジション。

…つーより…サードポジションどころか、ドレミファすらあやしい大人シロートが始めてすぐビブラート様に取り掛かろうってのは天をも恐れぬ暴挙なんじゃないのか??いや、人様なんかどうでもいいが。
現在の自分のだだ崩れ音程でサードポジションなんか行ってみろよ、だだ崩れが原形留めない抽象画に昇格するぞ!!(涙)
ええ、その程度の自覚はさすがにありましたともさ!!

ってなわけで、二冊目をさっさと終わらそう計画をさくっと取り下げたのでした。つーより…二冊目脱出したくない……。

という中で突入した見開き二ページのリュリのガボット。実はシャープなしフラットなしなので、GWあたりから趣味で格闘していた曲なのです。(逃避行動の一環)なので、音は一応追えたのですけどね。
先生もこの先に控えるものを予期しているのか、今まで出なかったコメントが飛び出しました。

「音程が大分安定してきたので、音の綺麗さを少し意識して弾いてみてくださいね☆」

脳裏によみがえる阿鼻叫喚のメリーさんの羊、屠殺場に追い込まれ悲鳴を上げる豚の大群……。
あああっ、安ばよりん君ごめんなさいっっ!!!(笑)
ええ、『鳴ればいいのさ♪』というスタンスでばよりんを始めた奴です。音の綺麗さなんか薬にしたくてもありやしません。

先生によれば、高松の音の目下最大の問題は、

・弓がマトモな角度で弦に当たっていない
・肘を使って弾くべきところを肩を使って弾くために弓の角度が四方八方にずれまくる

でした。身に覚えは…ありすぎた(笑)。

練習が終わったあとばよりんを拭いていると、時々指板の方に白い粉(松脂のなれの果て)が付いていることがあって、常々不思議だったのですよ。こんなとこ弾いてないのに、いつこんな盛大に軌道を踏み間違っていたんだ?と。
ええ、肩で弓を使うと、円運動か正弦定理とか言う言葉を思い出すほど景気よく位置が曲がっていきますともさ!!
けれども、肩で弓を使う癖がついているので、意識すると手がつります(笑)。そこへ先生直伝の必勝法。

壁にへばりついて練習しましょう

〜肩使用による弓の円運動防止対策〜
 背中を壁に貼り付けてばよりんを弾きます
 どんなに肩が円運動をしたくても壁より後ろには行けません(笑)

〜肩使用による弓の上下運動防止対策〜
 右側を壁にへばりつけてばよりんを弾きます
   ※必要最低限の空間は残します
 肩を上げようとすると壁にぶち当たってブロックされます

これ、やってみました。いかに自分が無駄な運動をしていたのか思い知りましたねえ……。
美容室に行くたび、ものすごくこってますねーと毎回言われる原因はここに。(半分くらいは)
そして弓の角度が安定すると、安ばよりん君はシロートにも見違えるようなマシな音を出してくれるようになりました。一歩間違えば棺桶に片足、という音ではなく、もっとふてぶてしい野生動物の雄たけびのごときやつを。(笑)

こーゆーのをちゃんとやらずにサードポジションに殴り込み掛けるなんて怖すぎる…やっぱりまだ三冊目行きたくない……。おまけにリュリは長らく付き合ってたから音符自体はわかってるんだが、次のリーディングは得体が知れないんだよなあ行きたくないなあ。知らない人だし。←大きく間違っている

古い付き合いだったにもかかわらず一月!リュリのガボットに費やしました。いやね、長い付き合いを続けられただけあって好きな曲だったからいいんですけどね。ちなみにリュリのガボットは、実家に持って帰って練習していた時好評でした。それもさ。

「そのちゃらちゃらちゃらちゃらちゃ〜♪ってとこがいいねえ☆上達した?」

スラー十六分音符の装飾音ってだけじゃないか!!!難しいのはそこじゃない!!(泣)

「いや…これは簡単なんですけど…ほれ、こやってぴこぴこ押さえるだけ。」
「なーんだ、ちょっと上達したかと思ったのに。」

そんなに簡単に上達はしませんがな、母上……。(笑)

さて、破壊音からばよりんの音を出すべく新たな世界に目覚めた(?!)高松、意外な練習道具をとんでもないところから拾ってくることになります。


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