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−絞首刑台のアメイジング・グレイス−
さて、前回『川は呼んでる』を弾けもしないのに早々に飽きた高松、『6つの音だけで弾ける名曲』というあおり文句につられていきなり曲を弾くことにしたのでありました。それが『アメイジング・グレイス』。
タイトル聞いたことはあったんだが、曲を聴いたのはテキストについてたCDが初めてだったといういい加減ぶり。(笑)
あ、私の使ってるのはリットーミュージックさんの出してる『日曜日のヴァイオリン教室』という本です。楽器屋のお兄さんが選んでくれました。…でも大抵平日の夜中に弾いてて日曜なんか寝てばっかだな(笑)。
んでもって、早速の『アメイジング・グレイス』。使う弦は二本、つまりばよりんの弦は四本あるからして半分、使う音は六つ。さて。
きゅいきゅいん(ぎ)きゅいききんきー……☆
…誰かの断末魔ですか?
ひきーきききききー(んぎ)きゅいきゅいきゅー……☆
…これのどこが音楽なんだ?いや、もしかしなくても立派な騒音公害!ああ、上の住人さんすみませんっ。
しかし、何にせよ場数をこなさねば慣れないというわけで、諦めてくれいとあっさり発想転換。
それにしても、下手なバイオリンは凶器になるという意味が心底わかりましたね。あれほど耳に優しくない音もありません。チョークで黒板をききききー☆とやる音が滅茶苦茶な音階加えて隣の弦間違って巻き添えというスペシャルバージョンで繰り出されるわけですから、背筋が冷たいの何の。
やっぱりサイレントばよりんにしておくべきだったかな……。
真剣に後悔する一幕もあったりします(笑)。何せ夜に音を出すと気が引けますからね。実際昼間出しても気が引けるような音を発生させてますからね。
そーして、勝手に『絞首刑台のアメイジング・グレイス』と命名し、死に損ない断末魔的騒音を発生させていたのですが。
たまたま休みの日、昼間から活動できるような余力が残っていた日がありまして、そーだ昼だしばよりんいじろう(注:えーごの教室は定休日でした)とおもむろにケースから取り出して弾くことしばし、気がついた。
周囲の迷惑顧みずちゃんと弦をこすったほうが、周囲の迷惑にならないマトモな音が出るらしい。
小さい音、小さい音、なんて強迫観念のように頭にあったのがまずいのか。ただでさえまっとーな弓使いができないとゆーのに、変な気を回しているもんだから弓が震えてるんですよ。ぷるぷると。で、当たり前ながら音まで震えているわけで、そーなると。
ひゅい〜ききき ぶつっ きひ〜きひひ ぶつっ ひきーいぃ〜……☆
途切れ途切れの断末魔、あるいは夏の納涼シーズンのBGM。
なので、
「よしっせめて音を途中で切れさせないように弾こう!」
という低レベル極まりない目標を立てたのでした。
で、半日くらいやったかいがあって、多少は「ぶつっ」が減ったのですが。
時々、変な音がしているぞ……?
きーきききー かしかしかし きいーぃききー かしかし きぃ〜☆
かしかし音って、なーに?
で、弦と弓しか見てない目に飛び込んできたのは。
ばよりんの胴体にしっかりとこすりつけられている松脂の固まり!!!
ぎゃああ、ニスでぴかぴかになってるはずのばよりん胴体に、私ゃせっせと松脂塗ってたのかーっ!!うひゃあああ……。
ど、胴体に傷をつけないようにしなくては…ばよりんが傷だらけになっちゃかわいそうだ……。
そもそもフォームができてないくせに余計なことばかり考えているとどーなるか。
肩がこりました(笑)。で、腕がつりました。
ま、まあいいさ…ちゃんと『アメイジング・グレイス』なる曲を地道に完成させるのだ……。
そんな地道な人間だったら、誰がこんな所に流れてくるもんですか。そもそも継続的学習という言葉が頭の中にインプットされているかどうかすらあやしい。
つまり、二三回この曲をやった高松、またもや飽きてしまったのです。