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−緊急入院!−
ぶち☆
「…きれちゃった……。」
高松がぶち切れたのではありません。ばよりんの弦がぶち切れたのです。
動揺しなかったのは何あろう、既に経験していたからでした(笑)。先生のところで習うときに借りているばよりんの弦を、思いっきりぶっちぎってしまったのだ。調弦しようと糸巻き回していた時に。
んで、シロートはパニックに陥ったわけである。
切っちゃった切っちゃった切れちゃったどーしよう借り物だってのに直し方知らない困ったなどーしよう
「あー…この時期よくあるんですよねー。」
よくあることなんですか!!
何事もなかったようにスペアのばよりんを差し出してくれた先生のお陰で、その時のお稽古は無事終了したのでございます。
んで、切れたらどーやって対処すんのかなーと思った高松、物の本を見たりネットで探したりして『きれちゃった弦はこうとりかえよう!』ってのを探したのですが。
…物の見事にノーヒット(笑)。
いやー、弦が切れたらこの弦を買え!って情報は腐るほどヒットするのですが、それ以前のドシロート向け情報の層の薄さと来たら、もう(笑)。なんですかね、ばよりんユーザーには知識が必須なのですかね、シロートにまで!
ほんっっとシロートに優しくないシステムだよなー、だから変な高級感が付きまとってんだ絶対、とぶつぶつ言いながら達したひとつの結論は。
弦が切れたらお店に持っていこう(笑)。
つーか、弓の毛も変えなければならないとか、弦も出来ればシーズンごとに変えなきゃならないとかいう情報を雑誌で読んだのですね。んでもって、修理もやってるお店でばよりん本体買った方がいいよー、メンテナンスしてくれるからねー、てなことを書いてたのですよ。
で、ここでも書いたとおり、ばよりん買うときに弾かせてもらっていた高松は試奏室にメンテナンス道具が置いてあったのを思い出したわけなのでした。
というわけで、ぶち☆と音を立ててG線が切れちゃった時に高松が真先に思いついたのは、
あーお店行かなきゃなー……。
というその一事に尽きたのでした。
実はお店に行こうと思った理由はもう一つあります。調弦するときに回す糸巻き(これで弦の張り具合を変えるのですが、どーも相性が悪いらしくてなかなかいまくいきません)が半分制御不能になったのです(笑)。ペンチ持って来い一気に回してやる!と言いたい気分になるほど固くなってしまった。両手で回そうが、足で本体挟んでいじろうが、体重かけようが、びくとも動かないストライキぶり。もう手に負えません。
当たり前ですが糸巻きは木なので、ペンチを使ってはいけないのでした……。
んで、『弦買うついでにこれも直してもらっとこ……』と、一日ばよりんケースを抱えて電車に乗ったのでございます。
それにしても、G線ってよく切れるのだろーか。教室の切ったときもG線が切れたんだよなー…一番使用頻度が低いのに!!(笑)
どーも、G線って弾くのが難しいらしいのですよ。(理由は知らない)んでもって、教本でもG線を使うとこまで行ってないので、正味使ってるのは調弦の時だけ。
なのに、何で一番リタイアするのが早いんだ?!デリケートなのか?!
んでもって店員さんに、
・G線切っちゃった
・何買えばいいのかわかんない
・ついでに弦の張り方も知らないから教えて欲しい
の三点を伝えて、選んでくれた二番目に安い弦を買いました。別に一番安いのでもよかったんだが…自分で選べるレベルに達していないので、今回は店員さん任せでいいや(色々直してもらおうと目論んでることだしさ)と、それを購入。ちなみに、どう違うんですか?と聞いてみたんだが、シロートにわかるようなはかばかしい説明は返ってきませんでした。今回の店員さんは当たりが悪かったらしい。
でもって、去年の秋にそこで買ったばよりんだと伝えると、無料で張り替えてくれるとのこと。言ってみるもんだ。いそいそとばよりんを出して、さもついでとばかりに。
「あのー、ついでにそこの糸巻きが固くなっちゃったんですが、何とかなりますかねー?」
G線を張り替えようとしていたおにーさん。
「え?ちゃんと回ってますよ?」
「いや、そっちじゃなくて右側の二つです……。」
「あ、ほんとだ。」
…すごく頑張ってる。
……何かとっても頑張ってる。
…………うん、ものすごく頑張ってる。
でもびくとも動かない!!(笑)
おにーさん、いったん退却。試奏室から小道具を持って再チャレンジ。
おお、コンポジションって、これなのか!!
ネットというものは便利なもんで、『弦のはりかえかた』は載ってなかったのですが、『糸巻きが動かなくなったときは』は載ってたのですよ。で、クレヨンみたいなやつを塗りましょう滑りがよくなりますただし塗りすぎはいけません、というようなことを書いてたのですね。なんだが。
買ってはこれるだろうけど、ちゃんと塗る自信ないなあ……。
というわけで手出ししなかったのを、お店のおにーさんが塗り塗りしてくれました。…動く方の糸巻きにさ!(笑)いや、すぽん、と抜けないと塗れないって問題もあるらしいのだ。見ていると。
やはり早まって買わないでよかった…と苦闘するおにーさんを見ることしばし。
うわ、おにーさん、ほーるどあっぷして次なる人のところに持ってった!!
もしかして、うちの安ばよりん君、結構重症だった??
安易に構えていた私が初めて危機感を感じます。
何やら協議して戻ってきたおにーさんの曰く。
「ペグが湿気で太っちゃってますねー…このままやってると折れる危険があるので、メーカーさんに出して修理になりますが、よろしいですか?」
君はそんなに重症だったのかーっ!!!
ばよりんには湿気も乾燥もいけないとは聞いていたが、まさかこんなに早く体験する羽目になろうとは思いもしなかった!!だから楽器用乾燥剤とか売ってたんだ、このお店!!(弦と一緒に並んでた)
「あ、はい、出しちゃってください」(だってシロートにこれ以上どーしろと)
「三週間から四週間ほどかかりますがよろしいですか?」
「はい、全然構いません」(だって教室では借り物使ってるし練習できなくなるくらいにしか影響はない)
んで、たまたま保証書がケースに突っ込んであったのがラッキーで、保証期間内だと見事認定され、多分無料修理してもらえるだろうということになりました。…すご…電化製品でも滅多に威力を発揮しない保証書が、いきなりばよりんで効力を発揮するとは……。
お店の方で糸巻きを抜くなり削るなり(!)するのだそうです。け、削るのか……。手術が必要だったのか……。
直ったらおうちで練習しようかなと思った目論みは思いっきり外れ。
とりあえず張り替えてもらったG線のお代を払い、そのままばよりん君は修理へ旅立ったのでした。