貧乏万歳! |
顔蠋さんが斉王のとこに遊んだ時、食事は必ずフルコース、お出かけはお車、妻子の衣装もゴージャス。蠋がそこを辞去する時に言ったのさ。
「玉は山で生まれます。切り出し、割り出したところ、宝が貴くないわけではない、けれども大きくとも磨かれざる玉は不完全な物です。士も鄙野に生まれ、推薦されて録を食むようになり、尊くないというわけではないのですが心身ともに完全なわけでもない。?の願いを聞いてくださり帰ることができるなら、夕飯が取れることを肉とし、のんびり歩けるのを車とし、罪のないことを高貴とし、清く静かにつつましく正しくを楽しみとしましょう。」
ああ、戦国の士で魯仲連とか顔蠋みたいな賢者っていないよね!でもまだ道を悟るに至ってないんだよな。夕飯が取れることを肉とし、のんびり歩けるのを車としってことは、つまり肉とか車には意義があるってことじゃん。夕飯はおいしい、のんびり歩くと愉快、そしたらおいしいとか愉快で十分さ。何で肉とか車にたとえる必要あるかな!けどさ、顔蠋って上手な貧乏さん。飢えずに食べてられるし、八珍だってそもそも草木なわけじゃん。草木を八珍にしたら、これはグレートな夕食。顔蠋さんは元からうまくやったわけなんだけど、僕は長らく貧乏してたわけじゃないから、顔蠋さんのコツがわからないんだよなあ。
「八珍」というのは牛・羊・となかい(笑)・鹿・くじか・豕・狗・狼の八種の珍味、転じてゴオジャスな食卓。犬を食べたら当たりそうだとか狼はうまいんだろうかとは言ってはならないらしい……。顔蠋が誰かは、目下追跡不能。