陳氏の草堂 |
慈湖にある陳氏の草堂は、瀑布が二つの山の間を流れてて、堂の後に流れ落ちてる。布を掛けたようでもあり、雪崩が起きたようでもあり、風に舞う柳絮のようであり、群鶴の舞いのようでもある。参寥子がこの地で老後を過ごせるよう頼んで、許可を主人に貰ったんだ。したら、東坡居士は名を捨てて供養主になろうとするわ、龍邱子は庫頭になろうとするわ。参寥はお断りして、こうさ。
「君らがここの水を一口で飲みつくせたら、そうしたげるよ。」
いや、東坡ほどのビッグネームが来てしまったら、のほほんな老後は見込めないでしょう、参寥子も。東坡はかなり若い頃から物書き兼書家として売れていたので、あちこちから引っ張りだこでしたから。(笑)それも、ふつーは官界の中だけでやり取りしているはずが、東坡の場合外に出ても有名人ですからねえ。結局現代に至るまで有名人だし。
「でも、本業は物書きじゃないんだけどなあ……。」
そりゃあ適性がなかったんじゃないか?(笑)
「違うーっ!!」
まあ、そういうことにしておいてあげてください。