張儀とペテンと楚と土地と |
張儀はさ、楚王に商於の地六百里やるってだましたじゃない?でさ。
「え、そりゃー臣も土地六里くらい持ってますけどお♪」
なーんてオチでさ。まるでお子様だよね。詐欺師張儀を憎んで、お間抜け楚王を笑わない人っていないけどさ、そもそも六百里って時点で理屈に会わないと思わなきゃ。大体張儀って楚の臣下じゃないんだからさ、秦の為に謀っただけじゃん?すごーくヤバいことってのには当たらないんじゃないかなあ。後代になって主君を欺くような臣下ってのはこうだよ?
「私のゆーとーりにしたら天下は平安になります、夷狄の皆さんも服します、礼楽も栄えて、刑罰も減ります。」
主君の欲しいのは六百里の土地どころじゃないわけね。でもさ、言うこと聞いたからって糸一本の得にもならないんだよ。とりたてて得しないのに、リスクばっかり掛かったら『口ばっか』じゃん。そーゆーのが君主に及ぼす被害って、張儀が楚にしたどころの騒ぎじゃないんじゃないかな。『晁錯伝』なんて読んでたから書いてみちゃった。
おお、珍しい張儀弁護論(笑)。張儀ってのは御存知、戦国末期の縦横家、屈原の天敵。ってのは置いといて。
楚の懐王に『斉と国交断絶してくれちゃって秦と同盟したら商於六百里の土地上げますよお♪』なーんて丸め込み、おばかな懐王をほいほいと乗せ、さて領土割譲!となったときに上の台詞を吐くわけですね。うーん、ペテン師……。理屈に合わないったって、一応外交使節で行ってるんですから、誰だって秦王が土地をくれると思うに決まっておりましょう…変な参謀がついていない限りにおいては……。ちなみに、これに怒った懐王は秦に戦争しかけて、撃退されちゃってます。まあ、この王様もあまり利口な人ではないというか、経験から学ばない人というか……。
それにしても、あんなの庇ったら屈原に嫌われると思うよ、とーば。(苦笑)