秘伝売ります!


紹聖二年五月九日、都の道士が相国寺で色んな秘伝を売ってたのね。その中にこんなタイトルがあったのさ。
『ギャンブルに負けない秘伝!』
少年ギャンブラーが千金を出して買ってってさ。帰る時にそっちを見たら、言ってるのさ。
「けっ、乞食にならねーってだけじゃんよ!」
道士さんも商売上手だねえ。適当なハウツーで千金を儲けちゃった。けどまた、少年でもだまくらかせなかったんだね。


役に立たないハウツー本。(笑)さしずめ現代の『○○必勝法』とかに匹敵するのでしょうか??馬券だのパチンコだの、多いんだよねえ……。しかしこんな時代からあったとは!さすが北宋。(なんのこったい)
相国寺は北宋の首都開封の中心街にありまして、ここの敷地一帯はフリーマーケット状態。おまけに店の数がすさまじいので大型ディスカウントショップ並の品揃え。ブランド品からあやしい物まで何でも揃うという地帯です。宮城のすぐ近くです。ちなみに子瞻さんのご愛用墨ショップもここにあります。
「そうそう!墨仙こと潘谷師匠の墨の使い心地がもう最高!だから僕もよく来るエリア。あ、本館書庫の至誠君はこの近くに住んでるらしくて、良くここで買い食いしてるのを見かけるよ。」
…北宋士大夫の遊び場でもあるようです。