壽禅師の放生


銭塘の壽禅師は、元々北郭の税務専知官。魚とか海老を見るたびに買って放生してやったもんだから、家は破産。後には官銭を盗んで放生してたんで、ついに事件発覚、死刑決定。お縄になって市場に赴いた。呉越の銭王が人に見に行かせて、もし普通の人みたいに悲しんだり怖がったりしたら、すぐにぶっ殺せ!違ってたら放してやれ!ってしてたんだ。淡々としていて顔色一つ変えなかったんで、放免になった。ついに出家して、法眼の浄を得たんだ。禅師は役人の身から得度したもんで、菩薩がお役人に現れたから得度したのだ、なんてことになってさ。生死の法を学ぶのに、死地に向かって一回走ったことがあると、三十年の修行に相当するよ。僕はやっとこ海上に逃れて、死地からちょっと遠ざかったかな。まさにこれって、悟りおおせた証拠だよね。


いくらなんでも泥棒をしてはいけません。職場のお金を使い込んでもいけません。(笑)役人になっちゃいけない人だったのだろうなあ…それにしても、東坡は何を悟ったんでしょう??