お墓から、人間違いのお呼び出し?


今年の三月、書吏の陳cさんがいきなり死んで、三日経ってから復活したの。で、言ったんだ。
『最初ね、壁に穴があるのが見えたんだ。人がいてさあ、穴から何か投げたら、地面につくと人に化けてさ。それがまた、死んだ姉ちゃんなんだよ。手をつないで穴の中かに出るとさ、言うんだよ。
「冥吏があんたを追跡しててね、あたしを先に来さしたって訳さ。」
んで見たら、役人がそばにいるのさ。夜みたく真っ暗なとこで、遠くを望むと明るいところがあるわけ。空には橋があってさ、立て札に「会明」ってあるんだ。人はみんな泥銭を使ってて、橋は無茶苦茶高くなってて、橋の上を通行してる連中もいるわけさ。姉ちゃんは、
「あれは生天よ。」
だってさ。cが橋の下をずんずんいくと、他にもそーゆーのがいるのさ。鳥に突付かれてる奴とかいたり。姉ちゃん曰く、
「あれは猟師とかよ。」
なんだって。また一つ橋出現。「陽明」だってさ。人はみんな紙銭を使ってる。役人もたむろってて、十人ぐらい座ってたなあ。書付とか紙銭を持ってくる人は、吏が速攻で剥ぎ取ってたなあ。巾着切りみたいだったよ。で、冥官に会ったんだけどさ、これが陳襄述古なのね。cにさ、どうして乳母を殺したのか、なんて聞いてきやがるんだよ。で、cも言ってやったのさ。
「やってませんってば。」
乳母が呼ばれたよ。顔面血塗れで赤ちゃん抱いててさあ、じじーっとcを見てからさ。
「この人じゃありません。門下の吏の陳周ですわ。」
これで官から放免と相成って、cは還してもらえたんだよ。
「遠いから竹馬を支給したまえ。」
だって。ついでに、役所で自分の戸籍をチェックしてもらったら、獄吏が見せてくれてさ。年は六十九、官職は左班殿直までって、あったんだ。で言われてさ。
「普段は焼香もしてないだろー。だから"すごーく長生き"じゃないのだ。」
そのついでにね。
「でも我輩がこのことを一報してやったら、このままにはならなかろーよ。」
だって。もっと増えるよ、って言いたかったみたいだな。cが還って来た時にさ、道で陳周さんが追われてくのを見ちゃったんだよ。復活してみたら、果たして周さん、死んでたんだ。』。


………もはや何のコメントをすればいいのでしょう。このセンテンス。(苦笑)陳襄さんがうんたらかんたらは、「これだーれ?」だし、左班殿直なんて調べる気が起きないし。南宋物をやる時にでも思い出したらついでに調べるかなあと言う程度です。しかしあやしいセンテンスでした。大体、「遠いから竹馬」なんて支給する、その発想が理解を超えている……。