王子立の思い出


僕が徐州にいたころ、王子立、子敏がみんな官舎に住んでた。蜀の人の張師厚が通り過ぎた。王君二人はほんとに年が若かった。洞簫を吹いたり、杏の花の下で酒を飲んだり……。次の年、僕は黄州へ左遷になって、月に向かって独り飲むようになった。嘗て詩を作って言ったっけ。「去年花の散り敷く徐州にいて、月に向かって歌もたけなわ、すがすがしい夜は美しかった。今日は黄州で花開くのを見て、小さな家は風露に門さえ閉ざしている。」たぶん、王君二人と飲んだ時を思い出したんだろう。張師厚が死んでもうしばらく経つ。今年、子立もまた故人になってしまった。哀しいね……。

追憶は哀しいもんです。センチメンタル東坡を訳して、私までしんみりしてしまいました。東坡といえば豪快が定番なんだが、こんなセンチメンタルな部分もあるのね。それにしても今日訳したところは情景が綺麗なものが多いです。後一つやったら寝よう。