幕末に関する書籍

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『吉田松陰を語る』 司馬遼太郎 奈良本辰也他/大和書房/1500円/★★★☆☆
幕末、長州松下村塾で久坂玄瑞や高杉晋作などを育て、安政の大獄で刑死した吉田松陰。対談形式で吉田松陰像を知る事が出来る。「お〜い竜馬」の中で彼を知り、その生涯はほとんど知らなかった私にはとてもわかりやすい内容だった。参加者それぞれが語る松陰は純粋な心をもった人間だったようだ。奈良本氏と海音寺氏の話の中で、「幕末の志士たちは日本人離れしていますよ」と言うところがあり、「それもそうだ」と思ってちょっと笑ってしまった。
『幕末競艶録 志士と女たち』   木村幸比古/高知新聞社/1714円/★★★★☆
どんな英雄にも女の影あり。純愛から、(木村氏いわく)下半身症候群の方まで26の逸話が取り上げられています。しかも、木村氏のくだけにくだけた文章で、そこまで言っていいのか??と志士たちのスキャンダルな話が書かれています。とりわけ驚いたのが桂小五郎の話。彼はかなりの女好きだったようですね。しかも軟弱?で私が持っていたイメージを思いっきりこわされてしまいました(笑) 龍馬に関していえば、妻のお龍ですが、彼女にたいする嫉妬のせいか(笑)「嫌な女」と思ってしまいますが、恋愛なんて当人同士がよければ何の問題もないわけで、彼が早死にしてしまったことでかなり不幸になった人だと思います。 中でも救われるのは、中岡慎太郎について。嫁さんのほかに好きな人がいたみたいですが、純愛のようでなんともホッとしました。
男たちの放蕩ぶりにがっかりしがちな私ですが、誰からも声がかからない、相手にされない男ってのも魅力ないものですよね。
『最後の将軍』   司馬遼太郎/文春文庫/★★★★☆
徳川家最後の将軍となった慶喜。時勢の流れを受け入れて大政奉還をした彼の事、実はほとんど知らなかった。(本当に知らないことばかり) しかし、歴史を楽しむということは、一方向からの視線だけでなく、多重方向から見ていくことが大切ではないだろうか。勤皇の志士たちの活動を、何より龍馬たちの行動を、より理解していくうえでとても役に立った。
司馬さん独特の鳥瞰(ちょうかん)の視線でみる徳川慶喜の人生は面白いとしか言えない。波乱万丈の人生を冷静に見つめ、切り抜けていく慶喜の様子は、『時代が違っていれば・・・』とある種の期待感を抱かせるし、彼がいなければ薩長土、そして龍馬や慎太郎の行動が生きてこなかったであろう。 先を読めるその能力があってこそ、日本を内乱という愚かしい行動をとらせない革命を成功させうることができたのだなと考えさせられた。
『人斬り以蔵』   司馬遼太郎/新潮文庫/★★★☆☆
土佐勤王党武市半平太の下で剣術を学び、京都で殺し屋として暗躍した岡田以蔵。幕末の世を震え上がらせた彼の生涯は剣と殺戮のみだった。足軽という生まれと学がないことで卑屈になりがちだったが、感情だけで生きていた彼が哀れに感じた。
表題作のほか、大村益次郎の半生を書いた『鬼謀の人』、和州高取の植村藩の大砲方がみた幕末を書いた『おお、大砲』、幕末という変遷期の中の1人を描いた『大夫殿坂』『美濃浪人』も見逃せない。
歴史の表舞台に出てこなかった人々の視線で見た、幕末という時代も楽しい。
『壬生義士伝(上・下)』   浅田次郎/文春文庫/各590円/★★★★☆
『十一番目の志士』   司馬遼太郎/文春文庫/514円/★★★★☆
『燃えよ剣(上・下)』   司馬遼太郎/新潮文庫/667円・629円/★★★★☆
『一外交官の見た明治維新』   アーネスト・サトウ/岩波文庫/各660円/★★★☆☆
イギリスの青年外交官アーネスト・サトウの回想録。幕末・維新の渦中で、生麦事件等や条約勅許問題等、身をもって体験からでた話は一見の価値あり。外からの目でみた歴史は、我々に肌で感じ、また、リアル感をもたらす。明治維新の貴重な史料である。
『世に棲む日日 全4巻』  司馬遼太郎/文春文庫/★★★★☆