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【酒井順子】
※価格は税込

『女のわかれ目』   酒井順子/角川書店/1200円/★★★★☆
Hiromix2004さんからの強力なオススメ光線で影響をうけ、とりあえず、まずはこの本を読んでみました。世の中に存在する2種類の女について、さかじゅんがめったぎりです(笑)
まず、特に気になっていた「学級委員をしたことのある女VSない女」編。しばイヌは小・中・高と学級委員経験があるので、いかに彼女にコケ下ろされているかとドキドキものです。詳しい内容は興味ある方はぜひ手にとって読んでみてください。あたってるところも?というところもありでした。
その他にも興味深い対決、というか比較が多くて、目が離せません。その内容に怒ってしまうか、共感するか、受け流せるか。しばイヌは半々ですね。さかじゅんの僻みとあこがれに天秤が揺れ動く様子も面白い1冊です。
『かわいい顔して』   酒井順子/角川文庫/438円/★★★☆☆
酒井さんの辛口が炸裂してます。「顔」をテーマとしたエッセイ。いちばんショッキングだったのは「女子アナ顔」です。野球選手にビールをかけられて喜ぶ女子アナには「犯されたい願望あり」にみられても仕方がない、というかそいう願望の高い女性である。そして、それは男女間の円滑さを増す上でよい事だというのです。えーと、こういう書き方だとものすごい誤解を巻き起こしますが、最初からお互いの趣味趣向というか、要求の所在がはっきりしているほうが、その後のためによいということを言ってるんですね。それはその通りです。そこがショッキングではなく、ビールかけに巻き込まれた女子アナのさかじゅん的描写の生々しさが強烈だったんです。はい。
その話はここまでにしておいて、酒井順子さんの自分の暴露ネタは毎回すごいと思います。「自分はモデルになりたかった」、「芸能人気分を想像する」そういう、手に入れにくい欲求の場合、やがてコンプレックスとなり内へ内へと向くものなのに、臆せずカミングアウトしてくれるところが、憎めないんですよね。姉御に従う子分的な気分でもう一冊と本を手にする事になります。
『ごはんの法則』   酒井順子/幻冬舎文庫/533円/★★★☆☆
だんだん、さかじゅん病に加速がついてきました(笑)今回は食べ物について。このエッセイを読んで思ったこと。酒井さんは非常に真面目すぎるのではないか?ということ。それから、相手の気持ちを気にしすぎる(一般的には思いやりのある人ということですが)そこまでせんでもええのにと思ってしまった。きっと私が鈍感な人間なんでしょうけどね。でもどれもいいとこついてて、酒井さんの過剰反応にプププと笑わせてもらいました。しか〜し、てんぷらの魚はうまいとおもうぞ!柿ピーのうまいところは「柿」の部分よ絶対!酒好きにとっても甘味店は天国です♪
『入れたり、出したり』   酒井順子/角川文庫/476円/★★★☆☆
分類せずにはいられない人間。それは酒井順子。世の中には分けるタイプの人間(例:酒井順子)と混ぜるタイプの人間がいるそうだ。まさに、観察が趣味というか職業にまでなってしまった彼女が、世の現象を分けて分けて分けまくる(笑)あなたはどう思いますか?
『快楽は重箱のスミに』   酒井順子/世界文化社/1200円/★★★☆☆
「気持ちよくなりたい」というのは人類共通の欲求でしょう、ということで、さかじゅんの気持ちいいと思うことを大々的に披露した本。
気持ちよさの追及とはおおっぴらにしにくいことだし、どちらかといえばこっそり楽しむことじゃないかなという部類なので、そのさらけ出しっぷりにちょっと恥ずかしくもあり、感動するところもある。
「肉体から得られる快楽」、「他者から得る快楽」、「食べ物から得る快楽」、「行為から得られる快楽」と全4種に分類された、快楽の種類。共感できる部分とそれはちょっと・・・と引いてしまう部分が混在としている快楽読本だ(笑)
『ホメるが勝ち』   酒井順子/講談社文庫/533円/★★★☆☆
ホメを人間関係の潤滑油としよう!ていう推進本です(笑)もちろん酒井さんのするどい観察眼が効いています。「女をホメる」、「男をホメる」、「得意先をホメる」などなど、ホメの現状とテクニックが余すことなく解読され、紹介されています。正直今までホメられれば素直に喜んでいた私ですが、「ホメ」の裏に潜む下心が怖い今日この頃。そして、ホメをこちらからも提供していかなければならないんだなーと使命感に燃えてきました(笑)
『結婚疲労宴』   酒井順子/講談社文庫/448円/★★★☆☆
結婚という一大イベントを進めていくまでにはこ〜んなに苦労があるってのは普通の話。プロポーズをしてもらい結婚決定から年賀状での報告までに潜む男女の思惑、親の思惑などなどなどなど(笑)これは、すでに結婚している人が読むと爆笑と苦笑に見舞われることでしょう。結婚を考えている皆さん、「結婚披露宴などしない」というカップルが増えている昨今ですが、人生の中で重要なホメられるチャンス、そして人生の辛苦を知るハードルとして披露宴やってみてはいかが?
『観光の哀しみ』   酒井順子/新潮社/1300円/★★★☆☆
旅行中にふと哀しみ襲われる・・・ということはありますか?私にはそういう経験はないです。(もう帰らなきゃならないのか〜という悲しさはあるけど)
しかし、酒井さんは訴えます。「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん」(わかる?)ではなく、呼ばれてないのに出かけちゃうという不安と哀しさ。合法的な覗き見行為。その哀しみを味わうために旅行へとでかけてしまうという、アル中的なはまり。彼女流の旅行における哀しさをバンバン解き明かしてくれます。
『食のほそみち』   酒井順子/実業之日本社/1470円/★★★☆☆
食に関する小さな、でも、酒井さんにとっては大きな(?)問題をつついております。
つぶ、こし(あんこ)問題(どっちでもいいじゃないか!美味しいぞ両方)、鍋の豆腐について(嫌われものじゃないって)、など適度に突っ込みを入れながら読みました。毎度ながら、酒井順子的手法に、あっと言わされますね。自分のコンプレックスを上手に利用して問題提起をし、こっそり控えめに、対象物(者)へ攻撃する。小心者を装う刺客といいましょうか。ですから、同意見の方はこっそりとガッツポーズを決めながら、逆に反対者はあまりにささいすぎて文句もいいにくいので、子どもに弱点を指摘された時のように、引きつった笑顔で握った拳をおさめましょう。
『都と京』   酒井順子/新潮社/1575円/★★★☆☆
30代からはじまったさかじゅんの京都熱から、京都と東京比較みたいなエッセイ。足を運ぶだけじゃなく、しばらく住んでみてるところなんか、ちょいジェラシー。京への熱い思いと、東京人としての自分を冷静に分析し、思わずうなるような結果を引き出してるところは、彼女らしい。なんとなく自嘲しながらも開き直ってるところも。
同じ”都”だけど、こんなにちがう!という比較論だけでなく、日本人の底までも見透かしてそうなところが面白怖い。
『女子と鉄道』   酒井順子/光文社/1365円/★★★☆☆
著者の趣味「鉄道」のエッセイ。わたしに鉄趣味はありませんが、道を究めてない人にも楽しめると思います。酒井氏が実際にローカル線に乗った旅行記なので旅情を味わうことも。普通マニアックな人はもっとテンションがあがってる感じがしますが、さすがの酒井順子。比較的冷静でした。
『甘党流れ旅』   酒井順子/角川書店/1575円/★★★☆☆
甘味とは甘美な響き・・・。辛党の私でも時々はその境界線を飛び越えます。甘党万歳!!甘党のさかじゅんが、地元でしか味わえない甘さを求めて全国を旅します。私の地元もありました。・・・残念ながら行ったことも聞いたこともないのですがね。まあいいじゃない。でも、高知のいも天を取り上げてるのはグッドだと思うよ。あの油でべたべたになる、揚げたていも天たべてぇ〜〜!