紫と友哉くんと慶介くん、このメンバーで遊園地に行く事になった。とっても複雑なメンバーだ。私は、友哉くんが好きで、紫と友哉は一度付き合っていて、慶介くんは私に告白してきた。この遊園地で、何か起こるのかな・・・無事に何にも起こらず楽しい一日になれば良いけど・・・

「みんな時間通りだな、早速中に入ろう。」
 慶介くんは、タダ券をみんなに渡し遊園地へ入場した。変な組み合わせだけあって、まだ会話らしい会話が出来ていなかった。紫や友哉くんとは、良く出かけたりしていたから、つい3人でお喋りしてしまい、慶介くんの存在を忘れて喋っていた。そして、最初のアトラクションに到着した。最初の乗り物だったの女同士男同士で座る事にした。私はこういう乗り物が大好き、3人で遊びにきた時なんか、連続5,6回乗る位、みんな絶叫系にはまっている。だから、ついいつもの調子で絶叫系の列に並んでしまった私たち、でも慶介くんが乗れるのか聞かずに並んでしまったため、並んでいる最中に慶介くんの了解を得る事にした。
「委員長は絶叫系とかって平気なほうか?」
「・・・あまりこういう所は来ないからな、乗ってみないとわからないな。」
「私たちはね、遊園地に来ると最初に絶叫系を制覇してから、他のアトラクションに周ってるんだ。」
「委員長みたいなタイプは、苦手な部類かもね・・・それでも乗ってみる?」
「何事も経験・・・挑戦してみる。」

 案の定、慶介くんは一回でダウンしてしまった。
「あーあ、委員長大丈夫かよ。」
「はるちゃんどうする?」
「俺の事は気にするな、ここで休んで後から合流するから。」
と言ったけど、やっぱり慶介くん残しては行けないので、私も残る事にした。紫と友哉くんが二人っきりで園内を周るのはちょっと、気になるけど紫にはもう新しい彼氏が出来たし・・・二人がくっつく事はもう無いよね・・・。
「気になるなら、俺なんかほっといて一緒に周ればいいだろう。」
「そんなこと出来ないよ、それに・・・気になってないよ二人の事なんか・・・それより具合はどう?」
「誘った奴が、たった一回の絶叫に乗ったぐらいでダウンするなんて・・・情けない。」
「気にすること無いよ、ああいう乗り物は極端に分かれるから、でもあれはちょっと激しすぎたかも。初心者の人にはちょっと、ハードすぎたかもね。」
 そう、最初に乗ったのは園内で一番人気で、一番スリル満点の絶叫系に初心者の慶介くんを乗せてしまったので、絶叫が初心者の慶介くんが倒れるのも当然と言えば当然なのかもしれない。
 そして、慶介くんが一言。
「これはこれで、俺としては嬉しいけどね。さっきも行っただろう『二人で一緒に回ろう』って、気分も良くなったし。二人で周って、昼になったらレストラン街で待ち合わせればいいだろう。どうせ、二人は絶叫系を回ってるんだろう。俺はもう沢山だし、はるかと一緒に違うアトラクションや園内にある店で土産も買いに行こう。」
 たしかに、あの二人なら今頃、絶叫系乗り物を制覇しに行くに決まってる、今の慶介くんの状態であんまり乗り物に乗せられないし・・・ 「いいよ、その状態じゃ絶叫系には乗れそうにないもんね。私たちは、絶叫系以外の面白いアトラクションに行こう。」
―私って、どんどん慶介くんのペースに巻き込まれてる気がする・・・そんなことないよね・・・
「じゃぁ、まずは・・・お化け屋敷に行こう。」
―・・・え・・・お化け屋敷・・・私が・・・一番・・・嫌いなアトラクションなのに・・・やっぱり巻き込まれてるかも・・・
 そして、目の前には不気味な洋館が建っている、ホラーアトラクションの前に到着した。
 ここで一体何が起こるんだろう。不安だな・・・

 

 


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