とうとう、決断する朝になってしまった・・・が、どうしよう・・・やっぱりちゃんと断るべきかな、だって私の好きな人は・・・好きな人は・・・友哉くんだもん。
「はるか、紫ちゃんが迎えにきたよ」
「はーい」
 とにかくちゃんと考えないと・・・
「お待たせ、ゆかりん」
「あれ、目が赤いよ・・・さては、寝不足か。今日スポーツ大会なのに、途中でバテちゃうかもよ。」
「大丈夫。夜更かしはいつもの事だよ。それより、今日何の種目に出るの?」
「私は、彼と一緒にバレーにしたんだ。」
「ふーん、でも友哉くんもバレーだって。私は、バスケなんだ。」
「そうなんだ、友哉もバレーか。」
 他愛もない会話をしながら、学校へ向かった。その途中も、沖くんへの返事を考えながら、何時言えばいいんだろう。大会が始まる前かな・・・後かな・・・いずれにしてもまず、断るべきかとりあえず保留にするか・・・
「ねぇ、さっきからなに考え込んでんの?もしかして、それ夜更かしの原因。」
―するどい―
「あのね、私昨日沖くんから、告白受けて・・・今日返事する事になってて・・・でも私こういうの初めてで・・・なんて答えていいか悩んでるんだ。私にも好きな人いない訳じゃないんだけど。」
「委員長がねぇ・・・でも好きな人がいるなら断るべきじゃない。」
「うん。」
 やっぱり、断るべきかな・・・ 学校の正門で、沖くんが待っていた。
「はるチャン・・・待たれてるよ。私は先に教室に行くから、自分にあった返事しなよ。委員長おはよう。」
「おはよう、秋葉・美月。」
「沖くんおはよう。あの・・・」
「美月、ちょっといいか」
「うん。」

 私たちは、学校の裏庭に出た。沖くんは昨日の返事を待っているはず。
「はるか、やっぱり俺じゃ駄目か。」
「駄目とか良いとかそういう訳じゃないよ。だた、私沖くんのこと何も知らないし。それに私、好きな人がいるし・・・」
「ここ覚えてるか、1年前お前が泣いていた場所だ。」
「え!」
「俺は、偶然それを見てたんだ。泣きながら電話してるはるかを。あの時だ、俺がお前を好きになった瞬間だった。俺のこと知らないなら、これから知って欲しい。俺も最初、お前の事何も知らなかったからな。今だって、知らないことだってあるさ。俺のこと、考えてみてくれないか。」
「沖くん・・・私男の人からそんなこと言われたの初めて。でも、私沖くんのことなんにも知らないから・・・だからね、友達から・・・最初は友達から始めよう。私も、好きな人いるし。今すぐ沖くんに返事やっぱり出来ないから。だから、返事は保留にして欲しいな・・・駄目かな?」
「友達か・・・まだ、振られたわけじゃないよな・・・いいだろう。友達なら、沖くんは辞めてくれよ。」
「はい。」

 

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