廊下を教室に向かって歩きながら、ふと私は我に返って愕然とした。
 何「はい」、とか答えているんだ私は?あれじゃあまるきり、まんまと彼のペースに乗せられているんじゃあないか。元々雰囲気に流されやすい(特に校舎裏とか、夕暮れとかいうシチュエーションは最悪だ。理性より先に気分が反応する)性格だ、と自分でも辟易していたが、それにしてもあの沖という奴には人を煙に巻くというか、自分のペースに人を引っ張り込む才能があるらしい。         
  ―あの野郎ぉ!   
  というか、何やってるんだ私!  
  あれであいつがすっかりその気になって、早速今日からでも彼氏面して私の回りをうろつく、なんてことになったら面倒だ。ただでさえ友哉といまいちうまく話せてなくてやばいのに、これで沖と私が付き合ってる、なんて噂が立ったらどうする?  
  悶々としながら廊下を歩いているうちに、私は教室を通り越して購買の前まで行ってしまった。おっ、私の好きな林檎紅茶がまだ売り切れてないぞ。これは買っておかねば。
「おばちゃん、これください!」
「あらはるかちゃん、猫なで声だしたってまけないわよ。はい百円!」  
  購買のおばちゃんは相変わらず手ごわい。私はしぶしぶポケットからお金を出し、おばちゃんに渡した。財布を持ち歩くのは私の主義ではないのだ。 
  そうだ、これにチョークの粉でも入れてあいつに飲ませれば、何日かは静かになるかも。その間に友哉にアタック(死語)して…。よし!
 

 

第4話のみ特別ゲストの鱸様に書いていただきましたvv
鱸様どうもありがとうございました〜!!なにを隠そう(笑)、鱸様も、かずき、つばさ、いずみ同様小中時代からの同級生です。この回だけとりあえず参加ということで(笑)キリもいいし(いいか〜?/って突っ込みが入りましたが)、これからどんな展開になるのかドッキドキ!?

 


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