4. 御流と出会って学んでいること…

その4.お正月の花


 めでたい時には、松・竹・梅ということになっておりますが、正月頃はこれが一番ありやすい植物だったわけです。松は千歳を契るといわれ、竹は四時はも幹も青々として直なのがよく、梅は花の兄といわれ一番早く春を待つ心持、幸にしてやぶこうじ、千両、万両の赤い実が美しく色づき、南天の房も見事になります。赤は祝福の色、うれしいものです。


2003年。御流を習い始めて2度目の正月。昨年も、一昨年も松、ずわい、千両、葉牡丹という正月花を
水盤に生けさせていただいたが、今年は、若松を生けなさい、と言われてそうすることになった。
先生曰く、「まだあなたには早いけど、一度やってみてこんなもんかとわかった方がよいから」とのこと。
実際に、私は自分で生けた、というよりは、先生と先輩のおばあさんが手伝ってくださったものを、そのまま
紐で結わえて持ち帰り、家でよいしょ、とそのまま花器に入れただけになってしまった…。


正直、もっと自分でやらせてもらいたかったが、仕方がない。
実際とても難しい。
7本の松の枝を、「人・天・前囲・天の添え・はらみ・地・地の添え」…と
それぞれの役割に合うように選び取り、それぞれの決まった長さに枝を切って、
足元が三角形になるように入れ込む。
そういう風に普段の御流の生け方とは少し違って、
型どおりのいわば、マニュアルがあるにもかかわらず、それはとても難しくて、
「やっぱり私にはまだ無理っす」…と素直にあきらめることにした。
最初見たときには、7本とも同じようなまっすぐな松の枝だと思ったが、
その気になってよくよく見てみると、一本一本違う顔つきをしていることが
新鮮だった。
それぞれの個性(?)を知ってから改めて見ると、7本とも違う枝に見えるから不思議だった。
普段は真っ暗に締め切られている我が家の座敷は、古いだけあって、割と立派なものだ。
床の間も、ちゃんと書院と違い棚があり、香炉や掛け軸もきちんとしたものがある。
そこに生けた若松は、かなり見ごたえがあり、これまでとはまた違う雰囲気を見せてくれたものだった。


    写真は、座敷から応接間に移した後のもの。


  おまけ  (葉牡丹、南天、梅の古木)




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