ジターノ


主演:ホアキン・コルテス


 ホアキンが出ているから、もっと踊りとかがあるのかと思っていたが、タイコ(?)を叩くシーンが断片的に出てくるだけだった。でも、彼が苦悩している時に、無心で叩き続ける姿は印象的。

 ジプシーの家同士の争いが軸だが(まるでマフィアのようだったが)その中で、友人を信じたい、恋人を信じたい
そして争いは意味がない…と思いながらも、「掟」に縛られてしまうアンドレの苦悩があり、そこから少しずつ抜けてゆくいきさつが、うまいテンポで描かれていて、時が経つのを忘れた。

 スペインのグラナダの白い街並みも印象的。過去と現在が交錯する街。だからこそ、その間で揺れる苦悩がある。新しきものと古きものとの共存は今も昔も永遠のテーマだ。その中で苦悩するのはどちらのこともよくわかっている者だ。だからこそ二元論では語れない。二元論で物を見るものは、争うだけなのだろう。
 結局、邪魔な奴はやったらどんどん死んでいって、最後、ロリとアンドレが八ッピィエンドというのもなんだかせこい気がしたけど、それでも十分許せる内容だった。アンドレの元婚約者があまりにも惨めな、女として最低な姿で死んでいったのも印象に残った。


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