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ベッドの中でもごもごと寝返りを打つのぞみ。 「えーと・・えーっと・・・・・・」 西崎が考え込んでいると途端にのぞみの表情が崩れる。 どうやら、母親を捜しているが見あたらないかららしい。 「ふぇ・・・ふぇえええっ・・・ふえええええんっ」 『ぎゃーーーーーっ!』 西崎、真っ青。 「ほら、工藤。そろそろ助けに行ってやれよ」 その声を聞き、振り向く西崎。 「高見さんっ、工藤っ!!・・・・・・はめたのか?」 「やだなぁ、はめたなんて人聞きの悪い・・・。ちょっと遊んだだけ ですよ。ね〜〜〜のぞみちゅわんvお目覚めでちゅか〜〜」 馬鹿っパパ工藤。 「遊んだだけ、って・・お前な・・・・」 「西崎もさぁ、前みたく抱き上げて 可愛いでちゅね〜べろべろばぁっ てやってみたらのぞみちゃんだって笑ってくれただろうに」 「要は、それをやらせたかったワケですか、俺に?」 高見を睨みつける西崎。 「い、いや、面白そうだから、つい」 「あれ〜泣きやまない。おっかしいな・・・」 工藤が首をひねる。 「え?ちょっと、代わってみ。こういうときは経験者が一番」 一度はパパをやったことのある高見がのぞみを抱き上げる。 が、一度泣き出したのぞみの機嫌は悪くなるばかり。 「お、おいおい、腹へってんじゃないのか?それとも、おむつか?」 高見もおろおろし始める。 「いえ、それはないッす。愛ちゃんがさっきミルクもあげてたし、 おむつも代えたあとですから。・・・なんなんだろう・・・」 新米パパも弱り始める。 「ほれ」 その時、高見が工藤の腕からのぞみをそっと受け取り、 西崎に手渡した。 「え・・・ちょ、うわ・・・っ」 ぎこちなく抱きかかえる西崎。 するとどうだ。 今まで泣き叫んでいたのぞみがしゃくり上げるのをやめ、泣きやんだ。 「おおっ!!でかしたぞ、警部補!」 「ち、父親としてはちょっとショックかも・・・」 ちょっぴりうなだれるパパ・工藤をよそに、のぞみは西崎の腕の中で 手と手を合わせて遊んでいる。 その笑った顔がとてつもなく可愛かった。 |
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