『診察室は、お取り込み中』〜番外編〜
『バスルームは、お取り込み中』〜亜弥美貴編〜


−1−

 吉澤病院で働く藤本美貴と松浦亜弥は、看護婦・石川梨華の後輩にあたる。
 この二人は同期で仲が良いのだが、実はそれ以上に深い関係でもあった。

 ひとみと梨華が密かに付き合っている事は、藤本と松浦には、とっくに
お見通しである。この二人からして見れば、何故周りは気づかないのかと
不思議にさえ思う事があった。

 今日だって、出張から帰って来たひとみが、まっさきに目で追っていたのは
紛れもなく、梨華であった。それに、すぐに梨華を呼び出し、二人で診察室へと
消えていった。

 そんな二人を密かに見て楽しんでいる、松浦と藤本。

 今日は、久しぶりに見た二人を肴にしながら、いつものようにタップリ
時間をかけて、一緒にお風呂に入っていた。二時間かかるのは、お決まりである。

「亜弥。たまにはさぁ…お風呂でイイコトしよ?」

 藤本は、おもむろにボディソープを泡立て、松浦の小さな背中を抱きしめると
後ろから柔らかな胸に両手を滑り込ませた。

「あっ…んっ」

 藤本の突然の行動に松浦は小さく声を上げると、身体を屈めて藤本から
離れようとする。

 しかし、後ろから抱きすくめられている為、身動きが取れない。
 松浦が上体を振れば振るほど、泡に濡れた胸の先端は敏感に反応する。

「ひゃんっ、美貴っ…離し、ってぇっ」
「ほんとに離してほしいの?」

 耳元で囁く藤本の声に小さく吐息を漏らしてしまう。

「亜弥は可愛いよね」
 鼻にかかった声で藤本は甘く囁く。

「美貴だって可愛いよぅ。ぁん」

 泡まみれの手で松浦の胸を優しく撫で回すと松浦は小さく震えた。
 松浦が振り向いた瞬間、藤本は松浦の唇を塞ぐ。

「ん…っ」
 声にはならない声が喉元から出る。

 藤本の手は次第に下に下がっていった。

「美貴っ! もぅ止めてよぅ」

 やっとの思いで唇が解放されると、松浦は快感に酔いしれながらも
心とは裏腹な事を言ってしまう。

「亜弥、人間素直が一番だよ。身体は素直なのになぁ」
 藤本は松浦の言葉等、耳も貸さずに一気に手を松浦の大事な部分に触れた。

「ひゃぁっ…! 美貴ぃ」
 松浦は驚きの余り、情けない声を上げる。
「ホラ。もう濡れてるじゃない。亜弥はエッチなんだからぁ」
 藤本は既にぬるぬるになっている松浦の箇所を指で撫で回した。

「ゃぁっ…。美貴ぃ駄目だって」
 松浦は藤本の手首を掴むが、既に息は上がり始めていて、藤本に触れられている
部分は熱く感じていた。

「亜弥の身体は、もっと! って言ってるよ?」
 藤本は、熱くなっている松浦の中に指を滑らせる。
「ぅぅっんっ。美貴っ…。はぁっ…」
 泡にまみれた、藤本の白く長い指が、松浦の愛液と共に混ざりあって
くちゅくちゅと淫らな音を醸し出している。

 松浦のだらしなく開かれた口からは、熱い吐息しか出てこない。

「美貴ぃっ。ぁぁんっ。だめぇっ」
 松浦は抵抗するが、身体はそれ以上の快感を求めていて、言うことをきかない。

「嘘。亜弥、腰が動いてる。もっと感じたいでしょ?」
 藤本は指を休める事なく、松浦のもっとも感じやすい部分を執拗に攻め続けた。

「美貴の意地悪ぅっ…んっ。あぁんっ…ぁっぁっ」
 松浦は藤本を攻めながらも、甘い声で呻き始めた。

「亜弥は、エッチだね…」
 藤本は耳を甘噛みすると、熱く息を吹きかける。

「ゃっぁぁっ。美貴ぃぃ〜っ」
 全身が性感帯のように、ブルブルと電気が走ったように感じてしまう松浦に、藤本は
更に攻めたてる。

「そんな亜弥が大好きだよ…」
 松浦は自分で腰を揺らし始めると、自ら藤本の唇にキスを繰り返す。

「んんっ…っ。ぁっ…ぅ」

 松浦の中からは、愛液が溢れ出し、藤本が手を抜いた時には、絲が引いていた。

「駄目ぇ。美貴、もっと…っ」

 藤本の手が抜かれても、松浦は腰の動きを止めない。
 松浦は最初恥じらっていたが、今は藤本以上に大胆な動きで藤本に懇願した。

「もっと美貴が、欲しい…」
 松浦は向き直ると藤本の手首を掴み、自ら引き寄せ、自分の部分にあてがい、
腰を揺らし始めた。

「あぁっ。美貴ぃ。いいっ。あぁぁあんっ。イクぅ…っぁっ」

 暫く揺らしていた松浦だったが、あっさり昇り詰めてイッてしまった。
 ガクッと力が抜け、藤本の女にしては逞しい肩にスッポリと落ちていく松浦。

 藤本は、まだ余韻に浸っている松浦に、熱いシャワーを浴びせ、泡を綺麗に
落としながら言った。

「亜弥。一人でイッちゃうなんて…狡いなぁ…」
「美貴スゴイんだもん」

 照れ臭そうにそう言って、松浦は藤本の鎖骨に唇を這わせた。

「スゴイのは、亜弥の方。私がビックリしちゃった…。特にこことかさぁ…」
 そう言って藤本は、まだぬるついている松浦の敏感な部分にシャワーを当てる。

「やぁぁっ!」
 まだ感じている松浦は、思わず藤本の鎖骨を噛んでしまう。

「ぎゃぁっ! 痛いよ、亜弥ぁっ!」
 藤本は叫ぶが、怒ってはいない。
 大好きな松浦になら、そのくらいは許してしまう。

「ゴメンね。跡になっちゃうかなぁ…」
 松浦は、今自分が噛んだ後を、指でなぞり始める。

「大丈夫だよ。亜弥だから許しちゃう♪」
 藤本は、松浦を抱きしめる。
「(んぎゅぅ)…苦しいよ、美貴…ぃ…」
「もう一回しちゃう?」
「駄目だよ、もぅ!」
「あんなに感じてたクセに」

 こんな感じなので、二人のバスタイムは二時間を優に超えてしまうのであった。

−2−

 長い長いバスタイムを終えて、ベッドの上で、松浦にマッサージをしてもらっている
藤本は、気持ちよさそうに目を閉じながら、雑談に花を咲かせていた。

「ぁぁっ。気持ち良い! ホント亜弥は上手いよねぇ…」

「今頃さぁ、吉澤先生と石川さん、久しぶりだから燃えてんのかなぁ…」
 松浦は、想像しながら、藤本の腰元に力を込めた。

「亜弥、人の話聞いてる?」
「聞いてるよ。美貴だって聞いてるの?」
「そんなのヤッてるに決まってんじゃん。10日もやれないなんて…」
「美貴はスケベだから!」
 松浦は、一層力を込める。

「亜弥だって、そうじゃんか。さっきだって、あんなに…」
「言わないで!」

 うつ伏せになっている藤本は角度を変え、松浦を見ようとしたが、
松浦に口を塞がれてしまった。
 真っ赤になっている松浦に、また藤本は火が点きそうになる。

「美貴がいけないんだから。もぅ…」

 少し頬を膨らませて拗ねる松浦を見た藤本は、また松浦を抱きたくなる。

「亜弥…」

 強引に藤本は向き直ると、松浦のパジャマを脱がしにかかる。

「ちょ、ちょっと美貴! 何すんの?」
「何って見れば分かるでしょ?」

 藤本は構わずに、松浦のパジャマを脱がせてしまう。
 再び露わになった松浦の胸に藤本は手を這わせた。

「やんっ。もぅ、駄目だったらぁ。明日だって仕事だよぅ?」
 しかし松浦の目は、本当に嫌がってる風ではない。

「いいじゃん減るもんじゃなし…」
 藤本は唇を近づけると、松浦のピンと勃った胸の突起に甘く吸い付いた。

「ぁんっ。ゃぁんっもぅ、美貴ぃ…」
 松浦は甘い声をあげながら、藤本の頭を押さえつけるように抱いた。

「亜弥だってイヤじゃないでしょ?」
「ぅん、好きだよ、美貴が…ぁっ…はぁっ」
 藤本は巧みに胸の先端を舌先で転がしながら、松浦の細い腰を抱きしめる。

「甘える亜弥が好き…」
 そう言って藤本は先端を少し強く噛んだ。
「ぁぁぁんっ。ゃぁっ…美貴っっ」
 背中を仰け反らせながら、喘ぐ松浦に、藤本も満足に目を細める。

「亜弥は感じやすいから…。下も、どうかな?」
 藤本のしなやかな指がスッと松浦のパジャマズボンの中へと伸びる。
「ゃぁだぁ……っ」
 松浦のショーツの上から溝に沿って、藤本は大胆に指を行き来させた。
「亜弥は正直だね。もう濡れてるよ…」
 藤本の鼻にかかった声が松浦の耳元をくすぐる。

「美貴ぃ…。直接、触れて……」
 珍しく松浦のおねだりが早い。
「今日の亜弥は素直だね。可愛いよ…」
 藤本はズボンごと膝下まで一気に下ろすと、露わになっている松浦の茂みに指を挿入させた。

「ぁぁんっ…はぁぁぅっん…」

 松浦はものの数分で、呆気なくイッてしまった。

「亜弥、イクの早いよ…」
 そう言いながら、藤本はイッた後の松浦が凄く愛おしく感じる。
「だぁってぇ、美貴のテクってスゴイんだもん…」
 ハァハァ言いながら、松浦は火照った身体を藤本に寄せてくる。

「吉澤先生には、負けてないつもりだけど?」

 ひとみも噂では、かなりスゴイらしいと専らの評判である。
 何が凄いのか、良く分かっていないのだが。

「アタシは美貴がいいもんっ」
 松浦は藤本にくちづけする。

「じゃぁ、もう一回する?」
 藤本の目が、悪戯っぽく光った。


           
                                           
〜〜 お 終 い 〜〜


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