『第一ロックボルト解除。』

『解除確認。アンビリカルブリッジ移動。』

『第一第二拘束具解除。』

次々とはずされる機材。エヴァの姿がみるみるあらわになっていく。

『一番から十五番までの電子安全装置、解除。上半身関節固定システム、解除。』

『内部電源、充電終了。外部電源コード、異常なし。』

『射出口に移動を開始。』

最低限の安全装置を残し、エヴァは射出口に向かって移動していく。作業は順調だった。

『五番射出、スタンバイ。』

『十六番から三十番までの電子安全装置、解除。下半身関節固定システム、解除。』

『第二ロックボルト、解除。』

『進路、オールグリーン。』

「司令、構いませんね?」

ミサトが念を押す。次のゲンドウの判断により、この作戦が決定する。

「もちろんだ。使途を倒さぬ限り、我々に未来はない。」

ゲンドウの決意は固い。

「リフト射出!」

大音響と共にリニアシステムによって射出される初号機。プラグ内のカヲルの顔がゆがむ。なれないカヲルにはきついGがかかる。

「地表射出口に固定終了。目標は正面、距離250。」

突然現れた初号機に、使徒は困惑したような様子だ。ピタッと動きが止まる。

「カヲル君、いいわね。」

カヲルは肩で息をしている。緊張が頂点に達したようだ。

「はっ、はいっ!」

「最終安全装置、解除。エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!」

ついにリフトからはなれ、初号機はその足で地に立った。少し前かがみになる。

「がんばるのよ、カヲル君…。」

ミサトは祈るように、そうつぶやいた。


つづく――





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もう一つの、世界

初号機、リフトオフ(Vol.2)

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