高校騒動記〜文化祭死闘編〜


 激走!文化祭  13

//渡会直哉(わたらいなおや)//

 ドアをあけたとたん飛び込んできたのは空の青と、そして大歓声だった。
 数をカウントする大きな声。
 息を整える暇すら惜しく、屋上の一階下、四階の屋上にまろび出た。
 見上げれば、手が届きそうなところに屋上の柵が見える。
 一拍遅れてドアが開く音と、教師の怒鳴り声が聞こえてきた。
 見上げた眼に、空の青以外の色彩が映る。
 風にあおられるようにして揺れたのは黒い髪。長い長い、髪。
 ところどころ金色がかって見えたのは気のせいではないはずだ。


 柵にもたれかかったその背中に向かって、俺は怒鳴った。
「青海!!」
 青海が振り向いた。
 いつのまにかコンタクトが取れてしまったのか、青い瞳が俺を認めた。


 視線を受けて、両手を広げる。
 そして叫んだ。


「こい!!」

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