京都“寺”紀行

2002. 8/1〜3

突然もらえた夏休み!何せ予測も付かない急な日程。予定もないまま1日過ごし、寝床につこうとした時、「京都に行きたいかも…」という思いがよぎり、深夜にあわててインターネットで宿探し。一流ホテルが一泊¥6500!よしよしと、2泊確保。そんなこんなで京都へ旅立つことになったのです。


【1日目】

満員電車もイヤなので、少し遅めに東京駅へ。のぞみちゃんで京都に向かう。ホームに降りた途端、あっ暑い!なんだこの暑さは〜!覚悟はしていたが、さすが盆地。半端じゃない!とりあえずホテルに向かう。何度か京都に来ているが、宿はいつも違う。今回は京都駅から地下鉄烏丸線で「烏丸御池」で東西線に乗り換え1つ目「二条城前」下車徒歩2分の「京都全日空ホテル」にした。このクラスで格安なので、何か落ち度があるであろう…などと考えながら部屋に案内される。いいではないか!景色は悪いけど、広くてバストイレもきれい。アメニティも充実。ドライヤーなんかイオンが出る最新式で、おまけにくるくるドライヤーまでイオン式。オリジナルのあぶらとりがみまで付いていた。クローゼットには観光で歩き疲れた客のために足つぼマッサージやシューズドライヤーまで…。至れり尽くせり。いい旅になるであろうと喜んでいたのでした!


今回一番行きたかった「晴明神社」(せいめいじんじゃ)へ早速向かう。バスで、一条戻り橋下車すぐの所にある。交通量の多い堀川通り沿いで周りはビル。何か狭苦しく、窮屈そうに感じてしまった。解ってはいたけど、2005年は「晴明鎮魂1000年祭」があり、それに向けて改築工事をしており、ちょっと味気なかったな。でも工事のおっちゃんも暑い中頑張っているのだから文句は言えない。本殿に向かうとまず目に入るのは有名人の絵馬と一般の絵馬の多さ。やっぱり人気なのですね。


「晴明神社」情報

安倍晴明については…
本紹介 「陰陽師」ページを参考にして下さい!

やっと来ましたぞ、晴明殿…参拝後、ゆっくりしたかったが続々と人がやって来るし、工事のガガガーッ音にいたたまれず晴明神社を後にした。また来ます…。

【2日目】

夜型の私にとって、朝が勝負の京都はつらい…なぜなら大抵の寺院は17時頃には閉館してしまうからだ。一度も拝観していない寺院を巡ろうと思い、夕べ計画していた予定もやっぱり!?寝坊で縮小。まずは「大覚寺」(だいかくじ)へ行くことにした。

ここは時代劇の撮影にも良く使われるらしく、町からも離れているので雰囲気がとてもいい。敷地は広く、景色も素晴らしい。

「大覚寺」情報

境内に梅林と竹林がある。梅は時期にはさぞかし綺麗なことでしょう!と想像しながら竹林へ…。竹の香りと風でざわめく笹の葉の音、そして優しい色が、暑さを忘れさせてくれました。

バスで花園扇野町下車すぐの所に「法金剛院」(ほうこんごういん)はある。ここは重要文化財の仏像を間近で拝観出来るという事で、仏像ファンにはたまらないスポットだそうだ。
こっこんな所に!狭い(失礼!)所にでーんと大きな大きな阿弥陀如来坐像が鎮座していて、圧倒される。その小さなお堂に人が大勢いて、まさに満員電車状態のサウナ。汗をフキフキ隅っこで拝観しているとドーッと人が出ていく。どうやらツアー客だった模様。ひとりぽつんと仏像のまえに正座して、優しいお顔を拝観しながら優しい波動に包まれて、幸せな気持ちに浸っていたのでした。

ここは「蓮の寺」でも有名で、世界の蓮が所狭しとならんでいた。その大きさに驚き、その美しさにまた驚く。時期がこれかららしく、子供の拳ほどある蕾がたくさん、そしてちらほら咲いていた蓮の花は人の頭程の大きさなのです。満開の時は別世界でしょうね!

「法金剛院」情報

法金剛院から歩いて10分程の所に「妙心寺」(みょうしんじ)がある。広い境内に七堂伽藍が一直線に並び、まわりに40数院の塔頭寺院が軒を連ねている。寺院に挟まれた情緒あふれる石畳の小道があり、絶好の散歩コースである。暑さに耐えながらてくてく歩いて仁和寺に向かう。一歩手前で大雨のプレゼント。暑かったのではじめは気持ちよかったが、どしゃ降りになってきたので近くにあったコンビニで雨宿り。小降りになってきた所で「仁和寺」(にんなじ)に向かう。


「仁和寺」情報

門をくぐると何やらイベントがあるらしく、参道にパイプいすが並べられ、ステージも出来ていた。観光客にはちょっと迷惑。大夫迷惑。戸惑いながらも中へ進む。宸殿を拝観すると、また雨がどしゃ降りに…。やむのを待ちつつ、見事な庭を眺める。雨降る庭も心和む。しばらく座ってボーっとしていると、突然グワーンと頭頂からエネルギーが入ってきた。しばらくそのまま気持ちのいい一時を過ごしたのでした。

夕方になり、バスで「北野天満宮」(きたのてんまんぐう)に向かう。雨のおかげで心地よい涼しい風が吹いてきて、過ごしやすくなった。古くから学問の神様として信仰を集めているが、実は平安時代に脅かした菅原道真の霊を慰めるために創建されたものである。こんなに有名なのに今回初めて訪れる。思っていたより立派である。道真公に纏わる方々の祠が数々ある。きっと受験をひかえているのであろう学生らしき人や、近所の犬の散歩の人が目立つ。ここは毎月25日に“天神さん”縁日が開かれ、多くの人でにぎわうらしい。

夜になって祇園にある「八坂神社」(やさかじんじゃ)へ行った。本殿は寝殿造様式による珍しい神社建築で祗園造りというらしく、重要文化財に指定されている。にぎやかな町並みの中だが、本殿がライトアップされとっても幻想的に見えたのでした。

【3日目】

本日始めに行った寺院は、昔、一度訪れたことのある東山慈照寺(ひがしやまじしょうじ)いわゆる「銀閣寺」へ…。久々に来たのだが、すっかり観光地化していて、ちょっとア然…。人力車の客引きのあんちゃんが、声をかけてくるのもうっとおしい。彼らも仕事なのだが…。中に入るとまず目に飛び込んでくる「銀閣(観音堂)」。初めて来た時の衝撃を想い出した。真っ黒…、銀じゃない…。金閣寺からすぐここに来るとその衝撃も増すであろう。外国人のリアクションも面白かった。初めて訪れたときより年を重ねているせいか、この“真っ黒”な建造物に歴史を感じて、愛おしく思えてきたのです。

「銀閣寺」情報

次はもみじ寺で有名な「永観堂」(えいかんどう)を訪れる。ここの目的は、本尊の阿弥陀如来像が左へ顔を向けているらしい。早速中へ。うおーっ、本当に左を向いているではないか!正面から拝むと“そっぽ”を向いているようでとてもユニーク。これではお顔が拝めないではないか…と思っていると、ちゃんと左側から拝観できるようになっていた。

「永観堂」情報

永観堂から歩いて5分ほど行くと「南禅寺」(なんぜんじ)の大きな大きな“三門”に圧倒される。すごい迫力である。平安京の入り口にあった「羅城門」も、こんな感じだったのかなぁ?と空想にふける。羅城門は、不気味で近づきがたく、“鬼”の住処といわれていた。死骸の捨て場と化し、成仏出来ない魂が鬼となって、近づく者を脅かしていたらしい…。(現在は、羅城門跡として石碑が立っているだけ。東寺の近く)が、そんなことを思っていると、2階へ上がれるようになっていた三門に上がるのは気が引けたのでやめた…。

「南禅寺」情報

そんなこんなで、私の急に訪れた旅は終了したのでした。
京都の暑さにはまいったけど、それなりに楽しみました。あーぁ、東京に戻って来ちゃった〜。仕事が待っている〜。なんて嘆きながら、次回訪れる日が来ることを願うのでした。京都は、日本人で良かったな−と心から思える場所の一つだと思います。(春の満開の桜を見ても思うのですが…)もっともっと歴史の勉強をして、“寺”巡りをしていきたいと思っています!



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