初めて?二度目?


その出来事の始まりは、あの会話からだった。

「ねえ、公二君、今度の日曜日さあ、いっしょに中央公園に行こうよ」
「今度の日曜日?ああいいよ」
「じゃあ10時に公園前で」
「ああ、わかったよ」

今日は期末テストの真っ只中。勉強ばっかで嫌気が差したころに、
光からいきなりデートのお誘いがあったのだ。
光と俺は幼馴染で、二人の仲はとってもいいと周りは言う。
そんなに仲がいいのか?と、時々思ってしまうときもあるが。
まあ俺は光が好きなんだけど、光は俺のことどう思ってるんだろうな。
ただの友達?クラブ仲間?それとも・・・・・・、

「あ、それからさ、そのときはいっしょにサイクリングしよ」
「へ?」
しまった。ぼーーっとしていて聞き逃してしまった。
「だからさ、今度行くときサイクリングしよって」
「サイクリングね、いいんじゃない」
「じゃあ、ちゃんと自転車乗ってきてね」
「うんわかったよ」
「じゃあね、おやすみ」
「おやすみ」

ピッ

そう言って電話を切った。
今度の日曜日、中央公園か。
まあその日はもうテストは終わっているし部活もないから、
一日中遊べるな。
今日は木曜日か。
早く日曜日にならないかなあ。


日曜日は、公二くんとデート、
日曜日は、公二くんとデート。
うれしくって顔が勝手にほころんじゃうよー。
このごろは部活だったり、都合が会わなかったりでなかなか誘えなかったけど
やっと誘えた。今日は木曜日だから、あと三日で日曜日。
はあ、早く三日過ぎちゃわないかなあ。


              (そんなこんなで日曜日)

今日は、誰もが快晴と思うほど晴れていた。
だからだろう、この中央公園にも小さな子供を連れた親子やカップルも来ていた。
その中に公園前で待っている光の姿があった。

今9時40分、あと20分で約束の時間か。
9時から待ってるけど結構短く感じちゃうなあ。
でも、公二くんはいつも時間ぎりぎりにくるからね。
今日はいつもより早くこないかな。
今日は公二くんといっしょにサイクリングして、それから一緒にご飯食べて、それから・・・・・・・

「光、ごめん待った?」
「え?こっ公二くん!?」

そういいながら光は、時計を見た。

「公二くん今日はいつもより早いね、どうしたの?」

そのとき、光は妄想中にいきなり本人が現れたので、心臓がドキドキ言っていた。

「俺だってたまには早く来ることもあるさ」
「そ、そうだね」
「?どうかしたのか光?」
「ううん、なんでもない」
「そっか、じゃ早速行こうぜ」
「了解、了解」

ところが、当の本人は全くといっていいほど気付いていなかったので光は安心していた。


そして二人は、2時間くらいサイクリングを楽しんだ。

「そろそろ一度休憩しないか?腹も減ってきたし」
「そうだね、休憩しよ」

そう言って二人はベンチの近くに自転車を止めた。

「それじゃあ、何か買ってくるよ」
「あ、待って。私も行く」
「じゃあ、一緒に行こうか」

この中央公園の近くにコンビニがあったのでそこで、いろいろと買ってベンチに戻ってきた。

「公二くんは何買ったの?」
「おにぎりとか、いろいろ。光は?」
「私?私は・・・・・・・・」

と何気ない会話をしながら二人はコンビニで買ってきたものを食べていた。

「そろそろいこっか?」
「うん、うん」

そう言って自転車に近づいた時

「あれ?」
「どうしたの?」
「あらら、タイヤの空気が抜かれてる」
「ええーーーーー。どうするの?」
「どうしよっか?」

そう言って二人とも考え込んでしまった。

「よしこうなったら・・・」
「どうするの?」
「あの時みたいに二人乗りしよう。俺が前に乗って」
「え、いいよ私が前に乗るよ」
「まあまあいいからいいから」
「でも・・・・・・・」
「大丈夫だって、もし疲れたら休めばいいんだし」
「うん、わかった」

そう言ってパンクした自転車を置いて、もうひとつの自転車に二人乗りした。
一人で運転するのとは勝手が違うのでコースは、人どうりが少なそうなコースにした。
運動部に入っているので、二人乗りなのにぐんぐんスピードが上がっていく。

「ぼーる、まてーーーー」
「まずい!!」

キキッ

「くっ」
「きゃっ」

ボールを追いかけている子供に危なくぶつかるところだった。

「大丈夫か?」
「うん、ごめんなさい」
「今度からは急に飛び出すなよ」

そういうと子供はこくっとうなずいて親のところへと戻っていった。

「光も大丈夫か?」
「うん、なんとか」

といっても大丈夫じゃないだろう、いきなりブレーキをかけたんだから。
光は立って乗ってたからな。

「一度休憩しようか?」
「う、うん(//////)

ん?光の様子がおかしいぞ。
なんか顔赤いし、どうしたんだ?

「光、大丈夫か?」
「う、うん(////////)
「ならいいんだけど」

やっぱ変だなと首を傾げてしまいそうになる。

ううう、恥ずかしいよー。
さっきの急ブレーキで思わず公二君に後ろから抱き付いちゃった。
公二くんの顔をまともに見れないよー。
でも、公二くんの背中大きかったな・・・。

「ねえ公二くん」
「ん、なに?」
「公二くんこそ大丈夫?」
「俺?俺なら大丈夫だけど」
「背中にもたれちゃったけど・・・・本当に?」
「大丈夫、大丈夫、そんなにやわじゃ無いって、それじゃもう一走り行きますか」
「うん」

そしてまた自転車にのったけど・・・・さっきの感触が忘れられなかった。
初めてなんだけど、懐かしい気がした。
なんでなんだろう?
さっきのことばかり気になる。
どうしてなんだろう?


そうしてる間に日は傾いてしまった。
今は帰り道を一緒に自転車をひいて歩いている。
なんでだろう?
何か忘れてる気がする。

「光」
「え?何?」
「何考えてるんだ?」
「昔のこと思い出してたの」

しまった咄嗟に嘘ついちゃった。

「昔かあ、いろいろあったよな」
「うん、そうだね。あっ」
「?どうしたんだ?」
「ううん、なんでもないよ」
「何だ?急に笑って?なんか思い出したのか?」
「へへへー、秘密」
「なんだよそれーー」
「あれ?話してると着くの早いね」
「ほんとだなって、話そらすなよー」
「じゃあね公二くんまた明日」
「明日には教えろよー」
「覚えてたらねー」

ガチャッ

公二くん私が思い出したことはね、約束だよ。
公二くんは忘れちゃってると思うけどね。
あのころは同じくらいの身長だったもんね。



『こうじくんはおとうさんみたいにおおきくなるの?』
『うんおおきくなるよ』
『じゃあおおきくなったらわたしとけっこんしようね』
『うん。おおきくなったらけっこんしよ』
『やくそくだよ』




あとがき

いやーやっとSS書きとして活動しました。
今までは読むだけだったんですが、書いてみると難しいですねー。
もう本当に大変でした。
ちなみにこの初体験は、途中で書いたとおりです。(分かりにくかったらすいません)
作者がへぼいので結構読みずらかったりするかもしれませんが。
でわ、またどこかで会えれば会いましょう。 (^ ^)/~~~~                   
                                           桜月 


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