「Life of newlywebs」



 静かな夜。

 星がはっきり見える夜に、公二は月の光に照らされて光を待っていた。

 周りを見ると、昔から変わらない小さな公園だ。

 数分ほど待つと、入り口に光が走ってくるのが見えた。

「ごめんね、待たせちゃって」

「あっ、いいよ。俺がいきなり呼んだんだから」

 公二が小さいころから想い続けた幼馴染みで、恋人の陽ノ下光だ。

 昔と比べると大人っぽくなって、ずっと綺麗になっている。

「それで話って何?」

 公二は何気なく話を切り出した。

「・・・俺たち、付き合ってからずいぶん経ったよね」

「うん、高校卒業してからだから、もう3年ぐらい経ったよね」

「それでさあ。ずっとこのままの関係じゃ、何も変わらないと思うんだ」

「うん・・・・・」

 光は、公二の言葉にただうなずくだけだった。

「光に受け取ってもらいたいものが・・・・・あるんだ」

 そう言って公二はポケットに手を入れ、小さな箱を取り出し光に渡した。

「開けてみてくれないか」

 光は箱にそっと手を掛け、そしてゆっくりと開いた。

「公二君・・・・・これって」

 その箱に入っていたものは、小さく光り輝く指輪だった。

「結婚しよう、光」
 
「・・・・・、はい」


 胸がいっぱいで言葉が出なかった光は、涙を浮かべて公二の胸に飛び込んだ。

 公二も、そっと背中に手を回す。

「公二君・・・・・」

「光・・・・・」

 お互い見つめ合い、そしてそっと顔を近づける。

      ・
      ・
      ・

 触れるだけの長いキス。

 しばらくすると、互いに唇を離した。

「光・・・・・愛してる」

「私もだよ、公二君」

 光は公二の胸に顔をうずめた。

「しばらく・・・・・このままでいさせて」

 公二は、返事代わりに光の髪をそっと撫でた。





数ヵ月後

 新婚初日となった二人の朝は、ここから始まった。

「ほぉら、起きて公二君」

「う〜ん・・・あと5分」

 そう言って、公二は頭から布団を被った。

「そんな事言わないの!起きなさい」

 掛け布団を引っぺがそうとするが、公二が布団を握って抵抗した。

「も〜、こうなったら」

 光は反動をつけ、公二の寝ているベットに飛び乗った。

「えいっ」

「ぐあっ」

「ほら、まだ起きないつもり?」

「分かった、起きるから、どいてくれ」

 公二がそう言うと、光は苦笑しながら公二の頬にキスをして、そっとベットから下りた。

「ほら、早く朝ご飯食べよ

 そう言い残し、光は台所へ戻っていった。

「う、う〜ん」

 新婚初日からこんなんじゃ、体がもたないと公二は思った。

 公二は眠たい目を擦り、洗面所で髪をセットし、テーブルに置いてあったコーヒーを口にする。

 光はすでにのんびりとトーストをかじっていた。

 それにしても、光は結婚すると決まったあの夜から異様に甘えてくる。

 理由はわからないが、そういう生活にあこがれていたのかもしれない。

「どうしたの、ぼーっとしちゃって」

「いや、なんでもないよ」

 そう言って、俺もトーストをかじる。




朝食後

 公二がソファに座ってテレビを見ていると、

 隣りに座っていた光が、公二の腕にしっかりとしがみついてきた。

「ねえ、公二君」

「ん?」

 光に反応して俺は振り向いた。すると

チュッ

 俺は思わず口を抑えた。

 光は、いつのまにか公二の胸に抱きついている。

「公二君〜〜〜」

 光の方を見ると、瞼を閉じて顔をこちらに向けた。  

 何を求めているか理解し、俺は光の肩に手を置き、キスをした。  

「ん・・・

「光・・・」

 覚悟を決め、俺は光のシャツのボタンに手を掛けようとすると、光がその手を止めた。

「そこから先は夜に・・・・・ね」

 二人ともくすっと笑い、どちらからともなく離れた。

 光は立ち上がり、何も無かったように台所で残っていた洗い物を始めた。

 俺は再びソファにもたれ込む。

 すると、いつの間にか眠りに落ちた。

     ・
     ・
     ・

(だめ〜、わたしとあそぶの〜)




(ばかじゃないよ、ばかっていうほうがばかだよ)




(変わってないね、君って)




(あっ、いじめたあ〜)




(もう、ばかぁ〜・・・・・・・・・ありがとう)





(はぐれないように手つなごう。昔みたいにさあ)




(二人だけの秘密だね・・・)

     ・
     ・
     ・

(光・・・もう俺はどこにも行かない)
 



(光のそばにいる)  




(ずっと光を守ってやる)




(絶対に光を幸せにする)






「・・・・・・夢か」

 ふと目が覚め、時刻を見るとすでに6時を回っていた。

 どうやらかなり眠ってしまったらしい。


「あ、やっと起きたあ」

 光が待ちくたびれるようにテーブルに座っていた。

「いくら呼んでも起きないから、ずっと待ってたんだよ」

「ごめん、つい」

「ふふっ、もう、いいよ。夕ご飯出来てるけど食べる?」

ぐ〜〜〜〜

 聞かれると同時に腹の音が鳴る。

「お聞きの通りです」

「了解、了解」





 寝室に移った後も、公二はあの夢が気になっていた。

 何であんな夢を見たのか、不思議に思った。

 偶然なんかじゃない、何かを自分に訴えていたみたいだった。



 しばらく考えていた公二に光が寄り添うように隣りに座る。

「どうしたの、考え込んじゃって」

 隣りに座った光の方を向き、そのまま見つめると、

 俺はゆっくりと光の事を抱きしめた。

「公二君・・・」

 そして、そのままベットへと倒れていく。

「光・・・」

 重なり合うシルエット、そして一つになる二人。

      
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      ・

「なあ、光」

「なに、公二君」

「今・・・・・幸せか?」

「うん、すっごく」

「どうして?」

「君とずっといられるから・・・・・だよ」

「そうか」

 光の髪をそっと撫でる。

「俺も光といられて幸せだ」

チュッ

 そう言って、そっと光の唇にキスをした。

「ありがとう」

 安心したのか、光はそのまま眠ってしまった。





(光・・・)





(ずっと・・・)





(ずっと一緒にいような・・・)



   〜fin〜


 あとがき

 どうもはじめまして、ひろです。
 あきらさんのホームページの投稿は2作目ですね。
 これを仕上げるまで何か月掛かった事やら。
 キャラ変えたり、書き直したり、テストあったり大変でした。
 とりあえず遅れてすいません、あきらさん。

 まあ、今回の話はどうでしょう。
 どちらかというと甘い感じですかね。
 それから光ちゃんファンの人、光ちゃんを汚してごめんなさい(笑)
 本当はKanonキャラにしようと思ったんですが無理でした。

 まあ、苦情などはなんなりと私にお申し付け下さい(笑)

 では、最後に一言。

 あきらさん、奥さんと幸せになってください。

 では。


 あきらより

 ひろさん、ありがとうございます。
 受験生にもかかわらず仕上げていただき、感謝です。


 さて、感想ですが、

 自分は、彼女と結婚して幸せに出来るか。
 これは誰しも考えることだと思います。

 優柔不断の公二が、やっと?結婚を決意し、光を幸せにすると誓いを立てる。
 ずっと待たせていたんだから、必ず幸せにするんだぞって感じです。
 僕も頑張ります(^_^;)

 ありがとうございました。
 では、これからもよろしくお願いします。




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