「My wish・・・」
第22話 「決勝リーグ」
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段々と暑くなりもうすぐ夏になろうという頃、インターハイ予選が始まった。
きらめき高校は新人戦の準優勝チームなので、第2シードとして登録されている。
よって、予選ブロックを勝ち抜いてきた高校と1回ブロック決勝を戦い、勝つと決勝リーグに
進出できる。そして、その決勝リーグ進出を賭けた試合が先日行われた。
きらめきは当然圧勝し、リーグ戦進出を決めた。
もちろん末賀も勝ち上がっている。きらめき高校、末賀高校、鶴川高校、海雲高校、
この4校で代表が争われる。
そうそう、女子は当然勝ち上がっている。
昼休み、校庭のベンチに座り木本と昼飯を食べながら、決勝リーグの話をしていた。
「いよいよ今度の土曜日だな」
「ああ」
公は空を見上げながら答える。
「今年こそ全国だ」
「これが最後の先輩もいるし、気合い入るよ」
初めての公式戦スタメンデビューになる公は、いまからやる気満々だ。進級組
の3年生の中には、これを最後に部活を辞める者もいるし、ぜひその先輩と一緒に
全国に行きたいと思う。
そこに、二人を見つけた詩織が近づいてきた。
「男同士で何のお話?」
後ろから両手で公を目隠しして言う。
「わっ!!なんだ詩織か」
「ふふふ」
手を離して、公の隣に座る。
「いやー、昨日は燃えたなって」
木本が公に抱きつきながら、女声で言う。
「えっ?それって・・・・・」
「なに言ってんだ。違うぞ詩織」
「ふふふ。わかってるわよ」
「ほら、離れろよ木本」
呆れ顔で突き飛ばす。
「ははは。ホントは決勝リーグのことを話してたんだ」
そう邪険にするなよと言う顔で、ベンチに横倒れになった身体を起こす。
「もうすぐだもんね」
「女子は大変だよな、優勝して当然ていう扱いだからな」
「そうね。ここ最近は末賀に勝ってるけど、いつまで続くか分からないもの。
でも、男子も練習試合で末賀に勝ったから期待されてるでしょ」
「ああ、お互い期待に答えないとな。なあ、公」
「そうだな」
チリンチリン、チリンチリン。
「やばい、予鈴だ。行こう詩織。じゃあな木本」
「ああ、部活で」
「またね木本君」
二人は木本と別れて、A組の教室に向かう。
3日後、公は明日に迫った試合の前に、自主トレで最後の確認をしていた。
「はあ、はあ、はあ」
「公くん、試合は明日なんだからオーバーワークはダメよ」
「うん。分かってるけど、なんだか不安でさ」
「その気持ちも分かるけど、怪我をしたらどうするの」
「う、うん。分かった。今日はもうやめよう」
「それがいいわ。はい、タオル」
「ありがとう。ふう〜」
ベンチに並んで座り、スポーツドリンクを口にする。
「明日はどことだっけ」
「明日は決勝リーグの1日目で、鶴川と海雲の2校と試合をするんだ。
で、明後日は末賀とやって、総当たり戦の勝敗で優勝を決めるんだ」
「そっか〜、コホコホッ」
「んっ?どうしたの沙希ちゃん。風邪?」
「大丈夫。ちょっと熱っぽいけど、今日グッスリ寝れば治るよ。あっ!!」
公がそっと沙希の額に手を当てる。
「ちょっと熱いな。早く暖かくして寝た方がいいよ。今日はもう帰ろう」
「う、うん」
「ん?さっきより顔が赤くなったような」
「そ、そんな事ないよ」
『あ〜、ビックリした』
いつも通り、暗くなった道を沙希の家まで送っていく。
「いつも送ってくれてありがとね」
「一人暗い夜道を歩かせるわけにはいかないよ。沙希ちゃんは可愛いから、
襲われる可能性高そうだし」
「可愛いだなんて、もうっ!」
肘を軽く突きだしたつもりが、レバーにヒットする。
「ぐはっ」
「あああ、ごめんなさい。大丈夫?」
「へ、平気平気」
「そう?」
「俺よりも、沙希ちゃんは大丈夫?」
「うん。大丈夫だと思うけど、明日応援に行けなかったらゴメンね。コホッ」
「なに言ってるの、病気なんだから謝ることないよ」
「うん」
「早く元気な沙希ちゃんになってよ」
「分かった。あっ、着いちゃった」
「じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい。バイバイ」
熱のためかちょっと赤みを帯びているほっぺの横で、小さく手を振る。
「バイバイ」
沙希が中に入るのを見送ってから、一人自分の家に向かって歩きだす。夜空を
見上げると、きらめき市では珍しく星がたくさん見えた。
「やるぞーーーーー」
公は気合いを入れて、軽く走り出す。
決勝リーグの1日目、男子は最後の確認のため、女子よりも遅く校舎前を出発
した。会場に着き、男子バスケ部が会場入口前の階段を昇って行く。
会場の中では、公を迎えるために詩織が入り口付近に向かって歩いていた。
すると、誰かを待っている感じの他校の女子生徒が何人かいるのが見えた。
『あれは、まさか』
詩織の予感は当たった。案の定それは公を待っていた女の子達だった。
「あっ、あの人だわ」
「えっ?どこどこ」
中に入ってきた公を見つけると、20人程が一斉に寄ってきて、公の周りを
取り囲む。
「なんだなんだ」
「また公のファンかよ、先に行ってるからな」
「木本ーーー」
先週ブロック決勝のためにここに来たときにも同じ事があったため、ウンザリ
しているチームメイトは公を残してスタスタと控え室に行ってしまう。
「きらめき高校の主人さんですよね」
「ああ、そうだけど」
「私、GWの末賀との試合を見てあなたのファンになりました」
「私もで〜す」
周りからも次々と声が上がる。
「そ、そう。ありがとう」
「これ、タオルです。使って下さい」
「ありがと」
「握手して下さい」
「ああ」
右手を出すと、次々と握っては振り回される。その様子を詩織は呆然と見ていた。
先週も同じ事があったが、何にも出来なかった
「まだこんなにいたなんて、甘かったわ。はっ!ボーっと見ている場合じゃないわ。
今度は黙って見ている訳にはいかない」
気を取り直した詩織は、女の子の輪をかき分けて公の所に行く。
「はい、どいてどいて」
「何?誰この女」
「あっ、詩織?いてっ」
「公くん。こっちに・き・な・さ・い」
後ろからブーイングが聞こえるが、構わず耳をつまんで輪から引っ張っていく。
「何だよ〜、詩織」
「大事な試合前なんだがら。デレデレしてる場合じゃないわよ」
「してないって」
「どうだか」
「詩織、この目を見てくれよ」
そう言って詩織の肩を掴み、真正面から詩織の目を見る。
「わっ!!公くん?」
「俺、頑張るから。見ていてくれ」
「う、うん」
公をいさめようと思っていたのに、真剣な目で見つめられて、逆になんだか
ボッーーーとしてしまう。
「詩織?」
「ハッ!!うん。私見てるよ。頑張ってね、公くん」
「ああ、じゃあみんな待ってるだろうから行くよ」
「うん」
決勝リーグの最初の相手鶴川高校は、平均身長がきらめきよりも10cmも
高い大型チームで、その高さを活かして主にインサイドで勝負してくる。
ピッ!
試合開始の笛が鳴り、ボールがトスされる。
まずはきらめきにボールが渡り、すでに18番になりつつある公のファースト
ブレイクから点数が動く。
ガンッ!
「ナイシュー」
「よしっ!!」
「キャーーーーー!!」
「主人!」
ドンドンドン
「主人!」
ドンドンドン
ベンチに入ることが出来なかった部員の応援と、公のファンの声が同時に響く
のを横目に、ガッツポーズをしながらデフェンスに戻る。
「2−3ゾーン」
木本の指示で、2−3時の定位置である右前の位置に入る。
「ローポストくるぞ」
相手センターがパスをもらい、ゴール下に進入しようとする。
「チェック、チェック」
キュキュキュ!
「打ったーーー」
ガンッ!
「リバンド!」
平均身長では負けるが、センター陣はそう変わらない。リバウンド争いでは、
この程度の相手ならば負けない。
「ナイス、リバン!!」
先輩のセンターがボールを掴んだと同時に公が走り出す。
相手がゾーンを組む前に攻め込むためだ。
「速攻」
すぐに木本がボールを受け取り、前を走っているはずの公を探す。
『もうあんな所にいやがる、相変わらず素早いぜ』
頭ではそんなことを思いつつ、身体は公に向けてのパスを出す体勢に入っている。
びゅん。
アッという間に公の手元にボールが渡り、1対1の状況になる。
キュキュ!
「はやいっ!!」
更に磨きのかかったフットワークで軽く抜き去り、レイアップ。
「キャーーー、格好いい〜〜」
ザシュ。
「ナイシューーー」
このように、リバウンド勝負の獲得数と公の速攻により、簡単に突き放した
きらめきは92−66で難なく勝利し、決勝リーグ1勝目をあげた。
その後の対海雲戦でも勝利したきらめきは、全勝で明日の末賀との戦いに挑む。
当然のごとく末賀も2勝しており、明日の試合で勝った方が代表となる。
「ようっ」
末賀高校の、ヒデこと橋本英之が木本の所に来る。
「おう、ヒデか」
「やったな明、お互いこけることなく全勝で決戦だ」
「ああ。今度こそ公式戦で勝ってやるからな」
「ふふふ。この前の借りもあるし、返り討ちにしてやる」
「じゃあ、明日な」
「公にもよろしくな」
「ああ」
二人は固く握手をして別れる。
「公はっと・・・、いたいた。何してたんだあいつ」
今のことを話そうと公を探すと、何やら浮かない顔をして戻ってきた。
「公、何かあったのか?」
「んっ?いや、何でもない」
「そうか。さっきヒデにあったぞ」
「ヒデ?ああ、末賀の」
そんな事を話しながらも、公の頭の中では・・・・・。
『沙希ちゃんいなかったな。やっぱり風邪が治らなかったのかな』
と沙希のことを考えていた。
しばらくすると、バックを持った詩織が歩いてくるのが見えた。
「おっ、藤崎が来たぞ。じゃあな、公」
「えっ?ああ、うん」
気をきかせたのか、木本は先に控え室に戻る。
「公くん、やったね」
「ああ。全勝で末賀と決戦だ。そっちも良かったな」
1試合目でいきなり末賀と戦った女子は、辛くも73対67で振り切った。
「うん。私たちも今日末賀に勝っての2勝だから、男子も勝ってよ」
「もちろん。勝って全国だ」
「うん!!一緒に行きましょう。それと〜、一緒に帰りましょう」
「ああ。喜んで」
「待ってて、すぐに着替えてくるから」
「うん。早くしてね」
『やった!!早乙女さんが来る前に行かないと』
詩織は優美に見つからないように、適当な理由をつけて裏口から出ようと
考えていた。
詩織と一緒に帰っているときも沙希のことが心配になった公は、夕飯の後に
沙希の家に電話を掛けた。
「はい、虹野ですが」
「もしもし、主人と申しますが」
「はい。あっ、公くんね」
「あっ、沙希ちゃん?」
「ふふ、嬉しいこと言ってくれるじゃない。私の声そんなに若く聞こえた?」
出たのは沙希の母親だった。まるで沙希と同じ様な声に聞こえたため間違えて
しまった。公は相手もいないのに思わずペコッと頭を下げてしまう。
「あっ、すみません。てっきり沙希ちゃ・・・さんだと」
「ふふふ。ちゃんで良いわよ。それより最近きてくれなじゃない、おばさん寂しいわ」
「え〜と、あの〜」
「ああ、ごめんなさい。沙希よね。沙希はいま寝てるんだけど」
「寝てる?やっぱり具合が悪かったんですね。じゃあ無理ですね。また明日に
します」
「ああ良いのよ。もうだいぶ良くなったし、今さっきご飯を食べて上に行った
とこだから、子機に回してみるわ。ちょっと待ってね」
「すみません」
ピーピピ、ピーピピ、ピピピ、ピーピピとメロディが数秒流れた後、沙希の
部屋の子機に繋がった。
「もしもし、公くん?」
「あっ、沙希ちゃん。具合はどうなの?」
「うん。ホント、大したことなかったんだけど。お母さんが寝てなさいって言うから。
今日は応援に行けなくてごめんなさい」
今朝起きたとき、熱があったのにも関わらず応援に出掛けようとしていたとこ
ろを母親に止められていた。
「病気なんだから仕方ないよ。無理しないで」
「うん。そうそう、TVで試合の結果見たよ。全勝おめでとう」
「ありがとう」
「公くん、格好良く写ってたよ」
「ホント?それまだ見てないな〜」
「ふふふ。明日は応援に行くから」
「大丈夫?ホントに無理しない方がいいよ」
「ううん。どうしても行きたいの」
「ありがとう。これは絶対勝たないとね」
「うん、頑張って。じゃあ、明日のためにも、もう寝ないと」
「そうだね。じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
ピッ
「明日勝たなくちゃ意味がない。正念場だな。俺も早く寝よう」
いよいよ予選も最終日。
この日は朝から風が強く、雨が降るような感じがあった。
今日はインターハイ代表が決まる決戦の試合が行われるということもあり、
会場は満員の観客で埋まりそうだ。
またもや公を待つファンが入り口で待っていたが、今日は男子と女子が一緒に
会場入りしたため、優美の活躍?で囲まれるということはなかった。
「主人さん。俺、あなたのファンになりました。サインを・・・グハッ!!」
一番最初に公に寄ってきた男子学生を優美ボンバーでノックアウトし、それを
見ていた周りの女の子には『女にも容赦しないわよ』という目つきで牽制すると、
誰一人として公に近づく娘はいなかった。
「優美ちゃん、やりすぎだよ」
「いいえ、この位やっておかないとダメですよ」
「う〜ん、ともかく大事な試合の前だから助かったよ。ありがとう」
「えへへ」
優美は公に誉められて嬉しそうです。
詩織はそれを見て『あの子は危険だわ、力勝負は出来ないわね』などと
今更ながら思っていた。
「んっ?」
公は廊下の隅に、すごく目立っている女の子を見つけた。
「どうしたんですか?」
「いや、何でもない」
金髪の美少女が立っていたのだ。まあ『綺麗な娘だな〜』程度にしか思わな
かったが。
試合を前に控え室で集中するレギュラー達に、コーチから檄(ゲキ)がとぶ。
「この前の試合ではたまたま勝てたが、そのことは忘れろ。練習試合と公式戦は
別だからな。この試合で、新人戦から本当にうちが末賀の上をいくレベルアップを
したかが試される。悔いを残さないように全力でぶつかれ。そして今年こそ全国だ」
「はい!!」
部員全員のかけ声がこだまする。
「よし、行くぞ」
「おう」
ドアを出るとそこには女子部員達が集まっていた。その中から詩織と優美が
公の所にくる。
「頑張って、公。私たちと一緒にインターハイに行きましょう」
「頑張って下さい、先輩」
詩織達は3位決定戦の後に行われた女子の試合で勝ち、全国の切符を手に入れ
ていた。
「ああ。応援よろしく」
「うん」 「はい」
満員の観客が待つ会場に入ると、場内が歓声で包まれた。
「来たぞ」
「がんばれーーー」
「キャーーー、主人く〜ん」
「今年こそ全国だーーー」
「公くん、がんばってーーーーー」
「末賀なんかやっつけちゃえ」
「期待してるぞーーー」
たくさんの声援がきらめき高校に向けて発せられる。
「んっ?」
公は、そのたくさんの声の中から1つだけ正確に聞き取った。
「沙希ちゃんの声だ。どこだ?」
観客席を見渡して沙希の姿を探す。
「ここだよーーー」
「いたっ!!」
『風邪治ったんだ』
大声を上げてブンブン手を振っている沙希を見つけた公は、手を挙げて答える。
「んっ?公くん何やってるの?」
やっとベンチ裏の部員用に取っておいた席に座った詩織は、手を挙げている公
を見て不思議に思い、その視線の先を見る。
するとそこには沙希の姿があった。
「虹野さんだわ。公ったら・・・・・。まあいいわ、今日の所は許しましょう」
今は試合の応援に集中したいのだ。
ちなみに、先ほどの声援に実は好雄の声もあったのだが、公は分からなかった。
「勝負だ明、公」
「おう」 「来い」
軽く挨拶をして、審判のジャンプボールを待つ。
シーーーーーーーン。
一瞬静まり返った会場に開始を知らせる笛が鳴り響く。
ピッ!
同時に歓声が沸き上がり、両センターが跳び上がる。
「よしっ」
弾かれたボールは木本の手に渡り、すぐに公の位置を確認してパスを出す。
「いけーーーーー、何?」
練習試合で苦しめられた1年松本が、ぴったり公についていきパスカット
されてしまった。
「おまえか、やったな」
それを見た公は、そう言い残してディフェンスに戻るためダッシュする。
「今日は負けませんよ、主人さん」
走り出した公の背中にそう言って、すぐに末賀のガードにボールを出して
走り出す。
「2−3ゾーン」
きらめきは、橋本を抑えるために中を固める。
「チェック、チェック」
前方に位置する公は、中に切れ込んでくる選手と3ポイントを防ぐために、
姿勢を決めて、ボールを持つガードの動きに集中する。
ドンドンドン
シュッ
隙を作るために、いったん横にパスをして様子をうかがう。
「来るぞ」
今度は中にボールを入れてきたので、公はデフェンスチェンジをして、次に
パスが出そうな選手をチェックするために移動する。
ドンッ!
そこに公の動きを止めるために、松本が割って入る。
「スクリーン?またおまえか」
チェックしようとした選手にボールが渡りシュートされる。公は為す術もなく
そのボールを見上げる。
ザシュ!
「ナイシューーー」
末賀側が盛り上がるが、いちいち気にしていてもしょうがない。入ったのを
見た瞬間に走り出す。
「くそっ、来い木本」
チラッと後ろを確認すると、ちょうど公の手元にくるようにボールが飛んでくる。
「ナイス木本」
「公、後ろ追いつくぞ」
キュキュ!
それを聞いた公は急に走るのを止める。すると、それに付いて止まれなかった
末賀の選手がバランスを崩す。そして再び走り込みそのままレイアップ。
「ナイシューーー」
「よっしゃーーー」(好雄)
「よしっ」
「やったーーー、その調子よーーー」
「いけいけーーーやっつけちゃえーーー」
「調子はいいみたいね」
今度はきらめき側が盛り上がる。
前半が終了して48−51、早い展開の点の取り合いになり緊迫したシーソー
ゲームとなった。
ここまで末賀のディフェンスはゾーンで展開されていた。練習試合でやられた
ハーフマンツーはまだ出していない。
「せっかくマンツーの対策をしてきたのにな」
控え室でそんなことを話して後半を迎えたら、とうとうマンツーできた。
実は、たかが1ヶ月ちょっとでは前後半40分間続ける持久力は身に付かな
かったため、末賀は後半に勝負を賭ける作戦にしたのだ。
「来たぞみんな、気を引き締めていけ」
「おう」
つづく
あとがき
第22話でした。
優美が結構出ていますが、まだデートとかの話がまだなんだよなぁ〜。
話数を考えると、悩むところです。
次回はいよいよ末賀戦のクライマックスです。3年生のためにも公は頑張ります。
そして、その結果は・・・・・。
では、これからもよろしく。