なちゅらる@すたいる
ただいま 801 ヒット!
〜特別企画実施中〜
「ったく・・・山ほど宿題出しやがって・・・」
そういいながら、俺は机から顔を上げた。
「まあ、そういうな。それに、そんなにたいした量じゃないだろ?」
「いや、ヨシキからすればそうかもしんないけど、俺にとっちゃ多いんだよ」
ぼやきながら、俺は再び宿題に取りかかる。
「よく言うよ。ぼくの宿題丸写しのくせに」
「ぐっ・・・」
ヨシキのその言葉に、俺は返す言葉を失った。
「だいたい、まだ高1の1学期だよ?今から留年しそうになってどうするのさ」
「・・・」
痛いところをついてくる。確かに、俺は1学期の中間テストで赤点6教科という体たらくぶり。
ちなみに、ヨシキはというと、なんと学年2位という優秀さ。
比べるのも馬鹿らしいくらいの点差だ。
それでも、成績優秀なのを鼻にかけないから、ヨシキには俺をはじめ仲のいい友人がたくさんいる。
「まあ、留年だけはしないようにな。」
そういうと、ヨシキはまた宿題に取りかかる。
そしてしばし、俺たちは無言のまま、宿題を続けた。
◇ ◇
「それにしても、今日は暑いな・・・」
沈黙を破ったのは、ヨシキだった。
確かに今日は暑い。
まだ6月だというのに、気温は30℃近くまで上がっているそうだ。
北海道としては、珍しい厚さだ。
「ホント、嫌になるよな。風がないから、窓を開けても意味がないし・・・」
「上着を脱いでもいいかい・・・?」
ヨシキの唐突な言葉。ヨシキは、返答を待たずに上半身裸になっていた。
「・・・お、おい、ヨシキ・・・」
「どうした・・・?恥ずかしがることないだろう・・・?」
そう言うと、ヨシキは俺の首筋に息をかける。
「・・・あ・・・」
身体から力が抜ける。
俺は、そのままヨシキに押し倒されていた。
「ディ・モールト(−_−)」
いつの間にか、俺は服を脱がされていた。
「・・・綺麗な身体だ・・・」
そうつぶやいた彼の表情は、これまでにない優しさだった・・・。
「俺たち」
ヨシキは、俺を抱きしめながら訪ねる。
「もう・・・ゴールしても、いいよね・・・?」
「・・・うん」
俺は、素直にうなずいた。
そして、俺たちは・・・
◇ ◇
翌週、月曜の昼休み。
俺は、ヨシキを屋上に呼び出していた。
「ヨシキくん。頼みがある・・・」
俺は言った。きわめて他人行儀に。
「なんだい?」
ヨシキの表情は、いつもと変わらない。笑顔のままだ。
「・・・ボクのこと・・・忘れて下さい・・・」
俺は、努めて冷静に言葉を発する。
「・・・どうして?」
俺は答えない。
ヨシキは、俺の無言を確認すると、言葉を続けた。
「話したくないのか・・・。」
「・・・」
しばしの沈黙。
「でも僕は、このままじゃ納得はできない。」
ヨシキが口を開く。
「君と、もう一度話をしたい」
ヨシキは、懐からメモ帳を取り出し、そこに何かを書き込む。
「今日の放課後」
そういいながら、ヨシキは俺にメモ帳の切れ端を手渡してきた。
「ぼくはここにいるよ。」
「え?」
言葉を返したいのに、うまくしゃべれない。
「その場所で待っている」
そういい残し、ヨシキはぼくの前から姿を消した・・・。
◇ ◇
放課後。
俺は、ヨシキの指定した場所に行った。
そこには、もうすでにヨシキの姿があった。
「待っていたよ・・・。あまりに遅いから、もう来ないのかと思ったよ。」
「すまない・・・」
謝る俺に、ヨシキが歩み寄る。
「どうして、俺にあんなことを言ったんだい?」
優しく問いかけてくるヨシキ。
「・・・」
「教えてくれ。そうでなければ、僕は納得できない・・・」
ヨシキは、俺の目をまっすぐに見つめている。確かに、このままでは納得しないだろう。
「俺・・・ヨシキに、いや、みんなに黙っていたんだけど・・・」
やっと、言葉が出た。
「親父の仕事の都合で・・・ロサンゼルスに行くことになったんだ・・・」
「・・・な・・・」
「親父は、最低でも5年は戻れない、って言ってた。もしかすると、そのまま永住するかもしれないって・・・俺は残る、って言ったんだけど、親父は許してくれなくて・・・」
俺は、そう言いながら、泣いていたのだろうか・・・
「俺は、もうすぐみんなと、ヨシキと別れなくちゃいけない。でも、もしもヨシキに嫌われれば、ヨシキのことを忘れられるかと思って・・・」
最後は、言葉にならなかった・・・
◇ ◇
「ロスまで追いかけるよ」
「・・・え?」
重苦しい沈黙を破ったのは、ヨシキのその一言だった。
「もしも君が日本に帰ってこないのなら、僕が君のところへ行く。留学でも。移住でも。どんな方法を使っても、僕はロサンゼルスへ行く。」
「・・・ヨシキ・・・」
嬉しかった。ヨシキが、そこまで俺のことを想っていてくれていたなんて・・・
そして、ヨシキは、俺に、こう囁いた。
「僕は、君のことが好きだ。」
・・・と。
− 完 −
※このSSはどちらかといえばフィクションです。なお、主人公は誰ですか、という問い合わせは受け付けません。
トータルプロデュース 「しろねこやまと」:あに(貴)
てんぱ氏企画の麻雀大会罰ゲームとして、3日間トップページをジャックさせて頂いています。
これぞ、言い出しっぺが負けるの法則(笑)
てんぱさん、ごめんね・・・(邪笑)
なお、ジャック当日に公開されていたものとは一部違う部分があります(カウンター等)。
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