いわれ無き三角関係             7月19日

これは去年のちょうど今ごろの話。
事は午前三時という非常識な時間にかかってきた、一本の電話よりはじまる。

チャラランラチャラララ・・・・(←着信音)
なに?こんな時間に。。

着信は同ゼミの女の子からだった。どうせ明日も学校、あと数時間後には顔を合わせる。
それを分かってこんな時間に電話してくるのだ、よほどのことだろう。(つーかよほどのことじゃなきゃ
シバク)

「モヒモヒ・・?」

「ゆう君?ごめん寝てた?」

「ううん、今起きたところ」←ここらへんが男のサガ。。午前三時に起きる大学生がいるか。

「ごめん、でもどうしたらいいか分かんなくて、、、、全然分かってくれないの」

おれも分からんよ。って思ったけど、彼女(Kちゃん)の非常識な電話は今に始まったことではない。
元々は友達の彼女ってことで仲良くなったのだが、彼氏とうまくいかないだの、浮気してるだの、
よく相談された。しかもなぜか深夜にかかってくることが多いのは、やはり深夜のほうが心細くなり
ナイーブになるのかな?とりあず落ち着いてもらって、詳しくは明日ってことでさっさと切り上げさせてもらおう。

「また○○(彼氏)となんかあったの?わかれたんじゃなかったっけ?」

「違うよ!あいつは関係ないの。私ね、私ね。。

ストーカーに狙われてるの!

・・・目が覚めた。失礼、またくっだらない恋愛話に付き合わされると思ってたよ。

「ちょっとマジか?まあとりあえず落ち着いて」

彼女の話をまとめるとこうである。数日前彼女は同じく同ゼミのA君に告白された。
彼女はあっさり断っている。このことは聞かされていた。
最初はメールで、そのあとは何度も電話で遊びに誘われた。
気味悪がってた彼女を
「告白って男にとってもすごい勇気のいることなんだぞ!返事はどうにしろ、ちゃんと答えたれよ。」
っていったのは俺である。いわなきゃよかった。。

そのあと、渋々彼女は彼の誘いに応じ、告白されたあとあっさり振っている。あれで終わりじゃなかったのか?

「そのあとね、昨日また電話が合って、今から会いたいって。断ったけどしつこくって。。。

夜中の八時よ!女の子に対して失礼だよ!!

・・・・・・・・

 

 

だったら午前3時の電話は失礼には値しないの??

いやいや、これは非常事態だから。これはツッコムところを間違ってるだろう。失敬、失敬。

「で?また告られたの?」

「うん、なんかぼくには君が必要で、きみも僕が必要になるとか、ぼくが一番分かってあげれるとか・・・・」

う〜ん、痛いね。でもこんぐらいでストーカーは言いすぎじゃないか?
ビッシっといってやりゃ〜いいじゃん。ちょい弱すぎでは?

「で、断りきれなかったとか?」

「ううん。むかついてたから、

私は自分より背の低いやつと付き合う気はないし、

第一もタイプじゃないし、

ぶっちあけ性格も好きっていうより、むしろあわん、っていうか嫌いだし。

っていっといた」

・・・訂正。あなたは十分強うございます。おれなら山にこもりそう・・・・・

「そんなけいったら、相手も怒るわな。。で、嫌がらせでも受けたの??」

「ううん、もうその日は疲れて家帰って寝てたの、でさっきふと目が覚めて、
ついでにメールチェックしたら、、、、、」

「彼からメールが来てたの?どんな内容の?」

「うん、とりあえず転送するから読んでみて」

たぶん中傷メールだったんだろう、まああれだけ言われたらな。たしかAってプライド高かったし
かなり頭にきたんだろうな。
そう思いつつ、大体の察しのつく転送メールをとりあえず読んでみることにした。

「前略、Kさんへ

さっきはごめん、いきなり呼び出してあんなこといっておどろかせちゃったね。

おれそういうの無頓着で、、、やっぱり怒らせちゃった?

=中略=

やっぱり付き合えないのって、おれが東京に就職決まってて、きみが九州で内定もらってるから?

いきなり遠距離になるもんね。。。

でも、バカだな。

そういうことは付き合ってから考えようよ。今はお互い素直になろう。

                         きみに夢中のAより   」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

バカはお前だ!!!

 

夢中じゃなくて霧中だ!!こいつやばいよ、こいつやばいよ!

安上がりな脳内麻薬で完全にトラップしてるよ!!

「これは、、怖いね。。。。。」

「・・・・・うん。」

「ほんとにあの通り、彼に言ったの」

「・・・・・うん。あ、でも。。。。

もうちょっとひどかったかも

 

あれよりひどく言われて、まだ勘違いしますか??あんた・・・・
ある意味あんた大物だよ。。。ミラクルポッシブルですな。。。
戦後稀に見る逸材です。

「私もうどうしていいか・・・・・」

涙声の彼女をなんとか落ち着かせ、とりあえず今は寝て、明日対策を考えることにした。

その日の朝、学校にきた彼女は眼に大きなクマをつくっていた。
人一倍化粧を気にする彼女には珍しく、ほとんどノーメークで髪も乱れている。
どうやらあれから一睡もできなかったらしい。

まあ、おれもだけどね。

「どうしよっか。。。」

「うん。」

「俺から言おうか?」

「うん。でもね。。

やっぱり自分でいうよ。これ以上ゆう君に迷惑かけたくないし。」

「大丈夫か?」

「うん。何とかする。でも怖いからいっしょに付き添ってくれる?」

もちろんいいとも。3年の付き合いじゃないですか。
何を水臭い。この状況においても自分で何とかしようとは。
あんたすごいよ、えらいよ。おじさん尊敬しちゃう。

さあ準備はできた。いざ関ヶ原へ

A「・・・なんでゆうがいるの?」

K「ついて来てもらったの」

A「俺たちの問題だろ?」

K「・・・・・・」

おれ「まあまあ、Kちゃんかなり不安がってたから、付き添っただけだよ。
   それでも自分で言うって言ってるから、気にせず話し合って」

A「・・・・・・何?いいたいことって」

K「あのね。。。私昨日も言ったけど、A君と付き合う気はないの」

A「・・・・・なんで?」

K「なんでって・・・・・。」

A「あのさあ。。。。」

K「うん?」

A「いい加減腹立つんだけどさあ」

K「へ?」

 

 

「遠距離ぐらいで、なに迷ってんだよ!!」

 

 

・・・・・・・・・

迷ってねえよ!

 

 

K「だから違うって・・・・・」

A「は??」

もうこれは本人がどんなけ言っても無理だと思いヘルプに入ることにした。

おれ「あのね、K君。多分彼女が断る理由はそんなことじゃないと思うよ。
   ほかのもっともっと基本的なことだと思う」

A 「基本的なこと?おれに魅力がないってこと?」

おれ「まあね。。」

A「ああ。」

分かってくれた??

 

 

 

 

 

 

 

 

A「それはない!」

 

 

分かってない。。。。

 

おれ「なんでないって言えるの?現に昨日は彼女にそう言われたんでしょ?」

A「ないない。お前分かってないな〜〜」

おれ「だから何でないって言えるんだよ(怒)」

 

 

 

 

 

A「だって俺たちは出会うために生まれてきたんだから」

 

 

 

 

 

 

怖!

 

出会うために生まれてきた。。。。映画やドラマなんかでは臭いと思いつつ
どこかで憧れてしまう、魔法の言葉。。こんなメルヘンの言葉も

時と場合、そして人物によってこんなに恐ろしい呪いの言葉になるとは!

白魔法から一気に黒魔法に変わっちゃったよ。。。。

K「ちょっと!勝手なことばっか言わないでよ」

A「何がだよ。まだあんたは気づいてないなけだよ。
 鈍いな。。。。



 いい加減気づけよ!!!」

 

 

 

お前がな!!!

 

彼すごいです。ほとんど宗教入ってます。運命だそうです。

 

モーゼのお告げでも会ったのか???

 

K「ほんと無理。。。。ごめん。あんただけは無理。。。」

A「はあ?ほんま何ゆうてるん?
 なんか俺の気にいらん所あるん?あるんならゆうてや!

 俺直すし!」

 

 

K「そういう所!!」

 

ごもっとも。。。。興奮して地元の関西の言葉になってるが、

A君。もう一度よく考えてくれ。。。

もし仮に彼女と結ばれるのが運命で、

彼女は君に会うために生まれてきたとしても、

それが例え神の意志だとしても、

 

彼女は神にすら逆らうと思うよ!!

 

K「無理、無理、、、無理・・・・。」

A「だからなんで??理由ゆうてや!!」

K「だって私。。。」

A「は〜〜〜?」

 

K「私。。。。」

 

 

 

 

 

K「ゆう君と付き合ってるもん!!」

 

 

 

 

 

 

あん?!

 

ナンデスト?ナニユウテマンネン。。

確かにあなたとの付き合いは長い。。
あんたのことなら普通の男友達以上の事はしってる。

身長、体重。バスト。使ってるブラのカップまで、
なんでもあなたは話してくれるね。

生理の日まで教えてくれるあなた。(いらんちゅうに。。。)

確かに友達以上かもしれない。

でもね、、、

 

デモネ。。。

 

 

一回もオッパイ見せてくれたことないじゃん!!!←彼女と友達の区別の仕方。。。

 

なに言い出すんだいきなり、落ち着け、オチツケ!!

冷静になって考えてみよう。

 

Kが無理な理由。俺と付き合ってるから。
         ↓
A、むかつく。
         ↓
A、俺に敵意を持つ。
         ↓
A、俺にロックオン
         ↓
K、ひとまず安心。

 

ああ、なるほど。

よ〜く分かったよ。

 

なるほどね〜〜〜。

 

 

この女、保身のためにおれを売りやがった!!!(涙)

 

 

K「え・・・・・・・」

動揺するK
無理もない。予想だにしなかった状況に、混乱するのは当然だろう。

でもな、、

 

俺のほうが動揺してるよ!!

 

落ち着け俺!がんばれ俺!!
まあ考えてみれば、もっと早くフォローに入ってあげるべきだった。

俺にも落ち度は会った。

殴ってでも黙らせるべきだった。。

でもね、

もちろん怖かったのもあるけど、

それ以上に

それ以上に

 

この今世紀最大と思えるイベントを、一秒でも長く見ていたかった!!
(2001年にして・・・・・)

神様、、、コレハ私ニ対スル罰デスカ?

 

今からでも否定しようか。

でも、A怒るだろうな〜〜〜

だからって、俺がここまでしてやる義理はない!!

こんなんでもし万が一逆上したAに刺されたりでもしたら

可哀想すぎるよ!!!

そうだ!いっちゃえ!

知るか!俺も裏切ったるわい!!

 

そう思ってKちゃんの顔をみると、

目で訴えられました。

W杯日本代表ですら、まだ会得していない未知なる力。

アイコンタクト。

極限の状態で、今まさに彼女と僕は結ばれた。

はっきり聞こえた!

 

心の声「イウナヨ。イッタラテメエ・・・・・

 

 

    あれは遊びだったの?!お前だけだっていったじゃない!!

    ッテ、叫ンデヤル。。。。」

 

 

    

 

    今のこいつならやりかねん!!

 

そんな日にゃあ、わし死刑決定やん。。。。

 

分かったわかった。。。

仮に付き合ってたとしても、非があるのは向こうに変わりはない。

いいよ。今回は貧乏くじ引いてやるよ。

 

そん代わりオッパイもませろよ!!!せめてツンツン。。。。

 

俺「そういう訳だから、諦めて」

 

A「・・・・だよ」

A「なん・・・・だよ」

 

A「なんだよ!!!」

 

 

 

A「こんなやつのどこがいいんや!!」

 

 

 

 

 

お前だけには言われたくねえ!!!

 

 

 

 

A「俺のほうがエエに決まってる!!

 オカシイって!!!

 考え直せって!!!!」

 

だめだ、こいつに勝てる気がしない。。。。
いや、オトコとしてじゃなくて、

口で。。。。

どうしたらいい?どんなことばならこいつに届く??

考えろ、、、熱くなったヤツには冷静に。

真に響く言葉。

きっとあるはずだ。考えるんだ俺。

とりあえず冷静

 

A「なんとかいえや!こら!」

 

 

バキッ。

 

 

あ、手が出ちゃった。。。。

鼻押さえながら、ぽかんとしてるA

やばい、、、、このまま何もしなかったら、逆上して殴りかかってくるだろう。

 

サイアクナイフデ・・・・・

あかん、、こうなった以上あとには退けない。

トドメを刺さねば。やらねばヤラレル!!

とどめの言葉を!!!

 

A「なにすんねん!!!!」

 

 

 

 

 

俺「俺の女に手を出すな!!!!!」

 

 

 

 

 

もうヤケクソ。。。。

この場は適当に罵声を発して、逃げてきた。。

あ〜つかれた。

まあ、これで一件落着♪

 

 

ぜって〜〜〜まだなんかあるって。。。。。。

 

                   (つづく・・・)