吸血鬼ドラキュラ
ドラキュラ登場
ストーリー
昼は緑豊かな美しい景色。夜は霧と共に不気味な景色と変わるトランシルバニア。
そこに古びた古城が佇んでいた。その名もドラキュラ城。
ある日、1人の学者風の男がやって来た。その名はジョナサン・ハーカー
彼には目的があった。それは、この古城に住む悪魔・ドラキュラ伯爵を葬り去る事だった。
仕事と偽り、彼はドラキュラ伯爵と面会し、無事に城に潜入する事に成功。
しかし、災難はすぐにやって来た。
屋敷を散歩する彼の背後に、いつの間にか忍び寄る1人の女。
「助けて欲しい」と唐突に哀願されたハーカーは「君を助けよう」と女を抱き締める。その時だった、、、。
ハーカーの首に2つの小さな穴が空き、血が滴り落ちていた。女はドラキュラに仕える女吸血鬼だったのだ。
もう助かる事は出来ないと覚悟した彼は日記に事情を書き記し、日没前にドラキュラの眠る城の地下へ向かった。
ハーカーは2つの棺を発見。その一つに眠る女吸血鬼の心臓に杭を打ち込む。残るはドラキュラのみ、、、。
しかし、ドラキュラの棺を覗き込んだが姿が無い。ドラキュラは、しもべの断末魔で目を覚まし棺を脱出していたのだった。
慌てて戻ろうとするハーカーだったが扉にドラキュラの影が映る。遂にハーカーはドラキュラの手に掛かってしまったのだった、、、。

それから数日、ハーカーの友人・バン・ヘルシング教授がドラキュラ城に向かう途中の酒場に立ち寄った。
店内には何故かニンニクの花が窓にぶら下げてあり、明らかに何者かから身を守る為だと判断したヘルシングであった。
行方不明となったジョナサン・ハーカーの事を訪ねる教授だったが「何も知らん」と突っぱねる店主。
軽く食事を済まそうと酒場の奥の席に着くヘルシングの下に店の女が「ジョナサンの日記」をこっそりと渡す。
事の次第を知ったヘルシングはドラキュラ城に赴くが、そこで見たモノは吸血鬼に変わり果てたジョナサンであった。
日記に書き残されたジョナサンの遺言どうりに、ヘルシングは眠っているジョナサンに引導を渡すのだった。
問題のドラキュラは既に城には居ない。ドラキュラの次の標的はジョナサンの身内の人間に絞られた、、、。
間に合うかバンパイアハンター・バン・ヘルシング教授。
吸血鬼ドラキュラについて
吸血鬼と言うモンスターの存在を完璧に決定付けさせたのがこの作品ではないだろうか。
この映画以前にも「吸血鬼映画」としてベラ・ルゴシの「魔人ドラキュラ」鼠男風な吸血鬼「ノスフェラトゥ」と言う映画があるが、両作品とも吸血鬼と言うモンスターの存在が明確的ではなく地味な存在だった。
所がドラキュラ俳優・クリストファー・リーの出現によりドラキュラの存在感が格段に上がった。
この映画が大ヒットし、次々と続編、外伝物の映画が造られてゆく事になる。
絶対に外せないスタッフとしてクリストファー・リーの存在がある。その好敵手としてバン・ヘルシング役のピーター・カッシングも外せないだろう。
この2人以外は取替えが利くので、とにかく2人の存在は欠かせないだろう。

映画自体は単純で、極端に言えばヘルシング教授がドラキュラ伯爵を倒して終わる。
時間も1時間30分近辺で終わる。しかし、短い時間を感じさせない所がこの映画にはあるのだ。
話に無駄が無く、とんとん拍子で進んでいくのでテンポが良い。
とにかく直線的な映画で、始まった瞬間からドラキュラが何者なのかあらかじめ知ってる所から始まる。
近年になってリメイクされたコッポラ監督の「ドラキュラ」ではジョナサン・ハーカーは何も知らずに城に向かう所から始まっている。この辺の比較も面白いかもしれない。


この当時の映画のドラキュラは非常に人間臭さがあって面白い。今でこそSF、CGの技術を駆使して色んな見せ方が出来るが、この映画ではドラキュラが走ったり、馬車を運転したり取っ組み合いの喧嘩みたいな行動等をしてくれる。
又、ドラキュラが何故、ハーカーの身内を狙ったのか?という理由も、配下の女吸血鬼を殺された復讐であると言う設定も、まだ半分は人間の理性を持ってるように感じられて面白い。



ドラキュラ役を演じたクリストファー・リーが今でも現役で役者を続けてるのには驚いた。
「ロードオブザリング」「スリーピーホロウ」「スターウォーズ・エピソード2」等に出ている。
さすがに年は取ったが眼光の鋭さ、怪しい貫禄と威厳も衰えてなくて個人的に嬉しい。
ちょっぴり微笑ましいのはスリーピーホロウでクリストファーと、この「吸血鬼ドラキュラ」でホルムウッド役を演じたマイケル・ガフが長い年月を経て共演した事だ。
スリーピーホロウ撮影中も、2人は懐かしい思い出話でもしたのかもしれない、、、。(笑)
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登場人物