不死身のホモ軍団
怒れるクムコン
猛るクムコン・怒り爆発
この映画について

まず、気になるタイトル名だが正式名は「怒れるドラゴン・不死身の四天王」と言うタイトル。
ロゴタイトルは管理人が勝手に命名したものなので誤解の無いように(笑)
で、この映画は4人が4人共、平等に主役であるという一風変わったクンフー活劇なのである。
主人公4人の中に「片腕ドラゴン」で有名なジミー・ウォングが入っている事から彼の出演映画として扱われる映画なのだが、御寮人にとってのこの映画の真の主役は間違いなくクムコンなのである(笑)
ジミーウォングのファンには申し訳ないが、御寮人にとって

クムコン以外の人はどうでもいい

とにかく、私にとってこの映画最大の魅力はいつもとは違うクムコンを観れるという所に限るのである。
そして、悪役ではないクムコンを初めて観た記念すべき作品であり、それまでの出演作では悪逆非道の男を演じてる彼しか観た事が無かった私は非常に衝撃を受けた。善人・クムコンとして登場するのである。
ジャッキー主演の映画「カンニングモンキー・天中拳」、「少林寺木人拳」、「蛇鶴八拳」で見る彼のクンフーはいかにも剛拳な感じの印象なのだが、この映画では珍しく足技も頻繁に披露してくれている。善人の役のせいなのかいつもは厳つい感じの彼の表情も穏やかであったり、笑顔も見せてくれるのである。

そんなクムコンが素敵過ぎます

本来ならばこの映画のレビューを書く所なのだが、あえてこのページではクムコンについて語っていきたいと思う。映画そのもののレビューを期待してた方には非常に申し訳ないと思ってます。

>クムコンって誰だ???

ジャッキーチェンの映画・拳シリーズ(又はモンキーシリーズ)を御存知だろうか?
その映画の中でジャッキーのラスボスとして登場するのがこのクムコンなのである。その登場作品は

蛇鶴八拳:黒竜党首領・チェンティー役
カンニングモンキー・天中拳・二十面相役
少林寺木人拳・鎖に繋がれた男・ファーツ

の3作品である。
それらの人物については、このサイトのレビューで紹介しているのでそちらを参考にして頂きたい。
とにかく私も含め多くの方は、このクムコンの姿をそれらの映画で始めて見かけた筈なのだ。まさか、それら以前にこの「怒れるドラゴン・不死身の四天王」で初めて見たと言う奇特な方もそうは居ないだろうと思うが(笑)

>クムコンの様々な読み方

金剛と書いてクムコンと読む訳だが、実はクムコンが正しい読み方なのかどうかは判らない。
と言うのも人によって読み方が異なっていてカムコン、カムカン、クムカン、と様々である。私の場合はクムコンで通してるのだが、個人的にはこれが1番名前の通りが良いと思う。
中にはクァムコムなんて読み方も何処かで見たような気がする(笑)一般的にはクムコン、カムコンがよく使われているようである。

>クムコンとの出会い

私は小学生低学年の頃からクンフー映画に惹かれ始めた。
物心ついて始めて見た映画俳優がジャッキーチェンであったような気がする。あの当時、民放では年間で何本もクンフー映画が放送されており、ジャッキーの拳シリーズの面白さにドップリ浸かっていた。
ジャッキーの明るいキャラクター、赤鼻の爺さん(ユエン・シャオ・ティエン)、意地悪師範(石天)、そして、ジャッキーと最後に戦う個性的な悪役達。
その悪役の中にあの男が居たのである

その名も金剛(クムコン)である。

クムコンを始めて見たのは間違いなく「カンニングモンキー・天中拳」だった。
赤と青の戦闘服に身を包み、鎖鎌で善人キャラ達を蹴散らしていくその雄姿を観た時に

この人はなんてカッコいいんだ、、、

と、子供ながらに目に焼きついたのである(笑)。
戦ってる最中、ズラが外れたのには驚いたが、そんな事は気にしない。それでもカッコいいのである。
例えば100人が天中拳を観たとして何人の人がクムコンをカッコいいと言うんだろうか?おそらくそんな人は滅多に居ないであろう。100人中95人は絶対にジャッキーに夢中になる筈だし釘付けの筈だ。
人の価値観も様々で何故、あの時クムコンをカッコいいと思ったのか判らないのが不思議だ。よもや、その思いが約20年後にこうしてホームページを通して伝える事が出来るとは想像もしてなかった。
クムコンはこのサイトの象徴的存在である。それは御寮人屋敷のトップの画像を見ていただければ御分かり戴けると思う。

>スターにはなれなかった男

ブルース・リーと言うクンフー映画の総本山がこの世を去り、次の世代のクンフー映画俳優が輩出してきた1970年代。
多くのクンフースターが芽を出してきた。リー・リンチェイ(現ジェット・リー)、カーターワン、リュ−・チャ−フィー、ジャッキーチェン、ユン・ピョウ、サモハンキンポー、、、。
上に挙げた俳優達はいずれも確固たる代表作を持ち、人気を取り着実に地位を築いていった。所がこの連中の中に埋もれていってしまったクンフー俳優達が何人か居る。その一人がクムコンであると私は思う。
同じように人気の取れなかった人物に、これまたジャッキーの好敵手的な存在・ジェームス・ティエンが居る。このジェームスも「四大門派」という映画で主役を演じていたのだが、残念ながら人気を取ることが出来なかった。
結局、人気と言うのは大多数の人間を味方につける事であり、幾ら実力があって個性的でも少数を相手にした作りをしていくと絶対に人気を取ることは出来ない
人気商売をやっていく全ての人の宿命とも言える。その中でもブルース・リーの後継者と言われたジャッキーは3歩も4歩も他のクンフー俳優達に差をつけてきた。これはもうジャッキーの商才と言う他は無い。今や世界的なアクションスターの地位にまで登りつめた。
こうなってくるとジャッキー=メジャー後のクンフー俳優達=マイナーという図式が成り立つのである。
クンフー映画の歴史もブルース・リー、ジャッキーチェンと時代が流れ、そのジャッキーもいつまでも激しいアクションをこなす事は出来ないだろう。そうすると、ジャッキーの後継者が求められてくる訳だが、残念ながらブルース、ジャッキーに続く人材が出てこないは残念な所である。果たして2人に匹敵する人材は出てくるのか。

話がそれたが、実はこのクムコンもかつて和製ドラゴンとして名を馳せた倉田保昭と共演した「死對頭」という作品があるのだが、なんとこの映画でのクムコンは倉田氏と張る位の存在感を見せてくれているらしい。
私はこの作品は未見なのだが、クムコンに興味のある方は是非見つけて御覧になって戴きたい。

>クムコンは悪役がいいか善役がいいか

これはもうズバリ、悪役を演じるクムコンの方が断然好きである。
そもそも、悪役というのはどんな役者でもやりたがらない。善役の方が人気を取れるだろうし、有名にもなれる。それにしても悪役、脇役、ヤラレ役、、、なんと嫌な位置付けだろう。
これらの役はどう足掻いたって主役にヤッツケられてしまう運命だし、噛ませ犬的存在である事には間違いはない。でも、脇役愛好家である御寮人はこれからも悪役、脇役達に注目し続ける事は変わりは無いだろう。
そんな意味でも今回の「怒れるドラゴン・不死身の四天王(ホモ軍団)」はいつもとは違うクムコンが観れて非常に楽しめた作品だった。
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