蛇鶴八拳
炸裂、蛇鶴八拳
ストーリー
少林寺拳法に8派の門派あり。毎年8月に8派の長老達はお互いの武芸を競い合い研究し、遂に新しい拳法を編み出した、その名も蛇鶴八拳。この蛇鶴八拳はあまねく天下に平和をもたらす為に編み出された究極の拳法であった。8人の長老達はこの完成された拳法を称え「九竜の矛」を権威の印として添えたのだった。
しかし、しばらく後に8人の長老達が忽然と姿を消した。封印された蛇鶴八拳の虎の巻も行方不明となり天下は麻の如く乱れたのだった、、、。
舞台は町の宿飯屋に移る。そこには1人の颯爽とした青年拳士の姿があった。この青年こそ「蛇鶴八拳の伝承者」徐英風であった。この徐英風は8人の長老の1人から、ある事が切っ掛けで蛇鶴八拳の奥義を仕込まれ、消えた残りの7人の長老の謎を解くために遣わされた青年であった。
虎の巻紛失事件は瞬く間に悪の組織や、他の衆派の者達に伝わり物騒な世の中へと変わっていった。徐英風は、わざと1冊の古びた本を落としてみせる。何とそれこそは行方不明とされていた虎の巻であった、、、。
実は英風は事件の謎を解くために長老から虎の巻を預けられており、それをわざと人前で見せつける事で、ある人物を探し出そうとしていたのだった。その人物は「肩に痣のある男」で8人の長老の失踪事件に関わりのある人物だった。
英風は町を訪れた際に1人の乞食風な女と出会う。飄々としたその女の正体は飛虎党と言う組織の黄首領の1人娘である事が判明する。虎の巻を中心に英風の前に次々と人物が現われる。四川唐門派の女総帥、峨媚派の人間と名乗る男、浮浪者を装った老人等。中でも四川唐門の女総帥の父は8人の長老の一人であり、その父の消息を知る為に英風の持つ虎の巻が必要であるとの事であった。
英風は一通りの人物と出会い、その誰とも「肩に痣のある男」を見つけ出す事が出来なかった。残る組織は武闘派組織「黒竜党」の首領チェンティただ一人。そのチェンティは英風こそが虎の巻の所持者である事を突き止めると次々に謀略を張り巡らし英風を襲撃するのだった。
やがて英風はチェンティの下に向かう途中に黒竜党と他の組織らしい者達が争っている現場に遭遇する。襲われていたのは何かと英風の危機を助けてくれていた男、峨媚派の方世平であった。英風は彼のピンチを助けるが、又しても黒竜党の手の者が襲撃を開始した。英風は方世平と共に戦う為に2つの剣のうちの1つを渡したその時、突然、方世平は英風に切りかかってきた。実は彼の正体は黒竜党からのスパイであった。英風ピンチの時に思わぬ救援がやって来た。四川唐門の一派であった。
受けた傷も癒えたところに、チェンティの策略が又しても英風を襲う。誘き出された英風は遂にチェンティと対面する。英風の危機に駆けつけた四川唐門派と飛虎党の一派は共同で黒竜党に戦いを挑み、その場で3軍入り乱れての激闘が展開された。戦いの最中、チェンティの肩が露出した時、英風は驚愕した。このチェンティこそが8人の長老達を襲撃し、そのうちの7人を殺害した人物である事を、、、。
激闘の中で飛虎党の1人娘、黄珠は果敢にもチェンティに向かっていくが、奮闘虚しく敗れ殺されてしまう。怒りに燃える英風は「黒竜党首領チェンティこそが7人の長老を殺害した男だ」と皆に打ち明けたのだった。
英風以下の者は生き残った長老の1人と面会し、「長老失踪事件の真相」を語るのだった。
長老は全てを終わらせる為、全ての門派を1堂に集めチェンティに決戦を申し込む決心をする。全ての決着をつけるために決戦の幕が切って落とされたのだった、、、。
蛇鶴八拳について
まずこの映画はモンキーシリーズと違っていきなりジャッキーが強いのである。物語が始まった瞬間から「蛇鶴八拳の伝承者」と言う設定なのである。この作品の他にも「ドラゴンフィスト・龍拳」というのがあるのだが、こちらの方も修行の風景やら始めは弱いと言う概念が無い。
話の内容を大まかに説明すると「虎の巻争奪戦」と言った所か。似たような作品に「天中拳」があって、こちらの方は「秘薬争奪戦」という事になる。確か両作品とも監督が同じだったような気がする。
この蛇鶴八拳はジャッキーマニアの中でも評価が極端に分かれるという特徴がある。支持しない派の人たちに言わせると「ジャッキーの髪型が変」とか「テイストが暗い」とかの意見が多いようである。御寮人はこの映画を支持する派の1人。何せジャッキーが強くて渋くてカッコいいというのが純粋に観て楽しめるし、何よりもこの映画が劇場公開された時に観に行ったからだ。
蛇鶴八拳とは一体どんなクンフーなのか?要するに蛇拳と鶴拳を混ぜ合わせただけである。しかし、そんな単純さを吹っ飛ばすぐらいの面白さはこの映画にはあるのだ。
この映画の目玉キャラに飛虎党の「黄珠」と言う小汚いロシア帽を被った小娘が登場するのだが、この黄珠がチェンティに殺されてしまうのは当時子供だった御寮人はショックを受けた。結構シリアスな作りなので大人向けのクンフー映画なのかもしれない。
この手の映画のお決まりのラストバトルは見所がある。チェンティの一味にも属さない「三羽カラス」と名乗る謎の3人組が登場し英風と3対1の戦いを繰り広げたり、後はラスボスであるチェンティとの一騎打ち等。
蛇鶴八拳の主題歌の「デンジャラスアイズ」は日本公開版ではオープニングでのみ流れる。後にテレビ版で放送されたのだがその時はチェンティとの最後の戦いの時に流れてたのを覚えてる。歌の感じが名曲「スカイハイ」に似てると感じたのは御寮人だけか。この頃のジャッキー映画の主題歌が大好きなので、「ソング・フォー・ジャッキーチェン」というアルバムを買ったぐらいなのだ。興味のある方は新たに再販されてる筈なので是非聴いて頂きたいです。
で、何作か続いたこの手のジャッキー映画も日本公開ではこの蛇鶴八拳で一応のピリオドが打たれる事になる。この後は「五福星」、「プロジェクトA」、「スパルタンX」等の今のジャッキーのスタイルに変わって行く事になるのだ。

御寮人は深夜枠での映画で、この頃のジャッキー作品の再放送を期待してみたりしてるのだが一向に放送する気配が無い。何故かスパルタンXやプロジェクトAはやるのに何故なんでしょうね〜、、、。
蛇鶴八拳は昔、荻さんの月曜ロードショウで放送されてたのを覚えてるのだが、最後に観たのは随分前で15年ぐらい前のまだジェームス三木さんが木曜洋画劇場の司会をしてた時以来かもしれない。チェンティの声優さんがスゴク合ってたのを覚えてますな。
クンフーの部屋へ
主題歌

デンジャラスアイズ
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