拳精
イーロン&五獣の精
ストーリー
深夜ひっそりと静かな少林寺図書館。ウトウトと眠たげな僧達。
そんな最中、黒装束を着た強盗が侵入してきた。黒装束の人物は油断している僧達をことごとく蹴散らし、1冊の教本を盗み出し逃走する。
その教本こそ少林寺に伝わる恐るべき必殺拳・七死拳の極意書であった、、、。
七死拳の教本盗まれるの報は少林寺内に知れ渡り大騒動。
もしこの拳法が世に知れ渡ったら大変な事になる。しかし、ゆういつ、七死拳を打ち破れる拳法が存在した。
その名も五獣拳
しかし、その教本は長い間行方不明となっており、紛失した状態であった、、、。

教本が盗み出されてから数日後、次期拳法会の総帥候補の武闘家達が次々と殺される事件が発生。
いずれの死体も七死拳による致命傷の跡が残されていたのだった。

時は前後し、少林寺に謎の隕石が落下。
と、同時に白い姿の5人の妖精が姿を現した。5人の妖精は龍、蛇、虎、豹、鶴を象った五獣拳の使い手達であった。
少林寺の下級修行僧・イーロンは紛失されていた五獣拳の書を発見し、魔除けのお札を武器に彼等を手なずけ、五獣拳の奥義を習得したのだった、、、、、。
武闘家殺人事件は続発し、異変を感じた現拳法会総帥・シュウ・イン・フォンが娘を連れ少林寺を訪れた。
シュウは死体の傷には七死拳の跡が残されている事を副館長に指摘する。
1夜の晩を借りたシュウが翌日、寺の中で死体となって発見された。死体の胸後には金剛血掌拳の手の跡が残され、その使い手であると言われる少林寺の師範代・ウェイウが捕らえられ一件落着かと思われた。
教本が盗まれた日から、次から次へと起こる変事に疑問を感じた副館長は真犯人は他に居ると判断し、一時ウェイウを安全な場所に避難させたのだった。
一方、五獣拳を極めたイーロンは「ウェイウを捕らえる」と館長に嘆願。下山への試練、18羅漢との戦いに望み、見事に撃破。ウェイウを捕らえるための一時下山を許されたのであった。

場所は変わり、シュウの娘・フォン・イーとワンと一時名を変えたウェイウはシュウの住んでいた屋敷に身を隠していた。
そんな時、拳法会の次期総帥の座を狙うロッチンと名乗る男が現われた。
ロッチンは2人を脅し、総帥の証・2匹の虎をよこせと迫る。そこにひょっこり姿を現したのはイーロンであった。
イーロンはロッチンの戦いが始まった。
イーロンの攻勢にロッチンはキレる。必殺の極意・七死拳を繰り出し、攻守はあっという間に逆転。ピンチかと思われたがウェイウが止めに入り、難は逃れられたのだった。
ロッチンは少林寺にまで乗り込み、総帥の座を寄越せと館長に迫る。その場に居たイーロンは、雪辱とばかりにロッチンに挑む。
五獣拳の極意に、遂に七死拳を破り事件は解決したかに思われたのだが、、、、。
拳精について
ジャッキーチェン作品初のファンタジークンフー映画
ひょっとするとモンキーシリーズより人気があるんではないかと思われる作品。
内容的には秘伝の極意書が盗まれ事件が発生していくとゆう、それだけならありふれてそうな感じだが、何故か隕石が少林寺に降って来るとゆう設定が面白い(笑)
観終わってみると極意書が盗まれる事と、隕石が降って来る事の2つは関係無かったんでは無いかと思われる。
そして、七死拳に対抗できるのが五獣拳と言うのは判るが、その部分に5人の拳精達の存在をくっ付けた所が面白さの要因ではないだろうか。
5人の拳精達と明るいジャッキーの存在に、更に主題歌の「チャイナ・ガール」が華を添えているのだ。

拳精に限った事ではないけれど、BW版(ブロードウェイ版)は、肝心のチャイナ・ガールが入っていない。
主題歌の入ってないバージョンは実に素っ気無い。音楽が無いだけで、こうも作品の感じが違ってしまうのかと感じてしまう。
この作品辺りのジャッキー映画は東映版として日本公開され、その時に各主題歌は付けられたのだが、ビデオ化するにあたり、何故か東宝から出されてしまったのが主題歌無しの原因のようだ。
今更ながらに何故、東映から出されなかったのかが非常に悔やまれる、、、。

この映画を初めて観た時に幼心がくすぐられたのを覚えている。と、言うのも発見の多い映画だった。
例えば五獣拳と言うクンフーを始めて耳にしたのは、この映画だった。
龍、蛇、虎、豹、鶴の型を真似たクンフーで、非常にインパクトがあった。
更に、個人的かもしれないがトンファーと言う棒状の武器が登場する。当時、この武器を真似て木の枝等を使って作った記憶がある(笑)

序盤は極意書が盗まれ、何となく暗い感じのテイストで始まったかと思うと、拳精の登場あたりから一転して明るいテイストに変わっていく所等は、明と暗の部分がマッチしていて飽きさせない作りに仕上がってるんではないだろうか。

所がこの映画におけるジャッキーは頂けない部分がある。それは最後の決戦。
殆ど拳精達の力を借りて倒したようなもので、まともに戦ってたら勝てなかったのでは?と思ってしまった。
突っ込み所も多いが、そんな事を意識しないで見るのが楽しく見るコツなのかもしれない。

七死拳と言う拳法が登場するのだが一体どういった拳法なのだろう。
見た感じではズバリ剛拳の部類ではないだろうか?
力任せに腕をブンブン振り回してたり、掴んで体の骨を砕くなんてシーンもあった。更に恐ろしいのは、
喉仏への一撃。
これはキツイ。観てる方も息が詰まりそうになる。少林寺木人拳でも8つの急所を攻撃する八打の拳と言うのがあったが、この七死拳もその系統ではないかと思われる。
その残虐無比な拳法が何故、五獣拳に弱いのかは謎。善と悪の拳と言う位置付けなのかもしれない。
又、バージョンによって違うのか、七死拳ではなく七殺拳であったりシンプルに必殺拳と呼ばれたりもしている。個人的には七死拳と呼んだほうが通りが良いような気がする。

この映画ではジャッキーが裸になり鍋料理にする為の材料を集めるシーンがある。
その鍋料理の名が面白い。その名もファッツーシャン
その名の由来は「仏が壁を乗り越えて食べに来るらしい」だそうである。
しかも、乗り越えてきたのが仏ではなく副館長だったと言うオチは笑えた。

ジャッキーファンの多くが、この映画のテレビ再放送を望んでいるのだが、果たしてその日が来るのかは想像もつかない。最後に観たのが何時だったのかも思い出せないのだが、、、。観たいですな〜、、、。
クンフーの部屋へ
主題歌

チャイナ・ガール
登場人物その1
登場人物その2
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