序章〜ライバル編
男塾の形成〜転換期
多くの人が知る男塾のイメージ。それは1対1のタイマン勝負による、別名トーナメント式漫画なのだが、この初期の頃はそんなイメージは無く、男だらけの男塾塾生達の痛快劇が主流だった。
前半はオチャラケ、オノロケ物語の連続だった男塾が大きく変わってくる切っ掛けになったのが未だ謎に包まれた存在、2号生、3号生の出現である。2号生筆頭・明石剛次(あかしごうじ)の登場で俄然、緊迫感が生まれ、この辺りから1対1によるタイマン勝負の色合いが濃くなってきた。
トーナメント式漫画とは何なのか?それは強敵を倒すと、又新たにそれを上回る強敵が現われ、倒すたびに又次の強敵、、、、、と延々と繰り返される展開である。80年代、少年ジャンプは、扱っている格闘漫画のほぼ殆どにこの手法を取り入れていた。北斗の拳、キン肉マン、ドラゴンボールもこの手法だった。この手法は以外にも飽きられずに持続し、数年間に渡り人気を取り続ける事に成功する。
しかもこの男塾においては、戦いで死んだと思われた仲間達が新展開のたんびに「久しぶりだな」と、ひょっこり登場し、中には3回も死んで3回生き返ったりし(笑)大人の読者や評論家から「子供騙し漫画」等と蔑まれた事もあった。週刊少年ジャンプという少年誌に連載されていた男塾だが、あの当時まだ大人の読者も多かったので突っ込み所は満載だった訳である。
で、序盤では明石剛次に続きもう一人の大物が登場する。御存知、マッハパンチのJ(ジェイ)である。留学生として体験入学しに来た海軍生徒軍団・アナポリスのリーダー格・Jは1号生筆頭・剣桃太郎との戦いの後、桃達以下、日本男児の生き様に共感し男塾に正式に入学し、これで剣桃太郎、富樫源次、Jの1号生・三大大黒柱が誕生するのである。
原作との違い
このアニメ版では、しょっぱなから原作とは大きな嬉しいオリジナルストーリーが存在する。それは
剣桃太郎VS富樫源次の一騎打ち
原作ではいきなり1号生筆頭の剣桃太郎なのだが、アニメ版では1号生筆頭は富樫源次という設定になっている。一騎打ちまでの経緯と言うのは単純なもので、澄ました桃太郎の事が気に食わない富樫が喧嘩を吹っかけていく。後に富樫は筆頭の座を桃に譲り自らナンバー2の地位へ降格する。
細かいオリジナルの点としては秀麻呂の叔父の人斬り夜叉、オリジナル2号生・鬼横綱なる人物も登場。更に第3話か第4話で桃太郎が男塾名物・獄悔房(ごくかいぼう)にぶち込まれるシーンが有り、その際、後に登場する虎丸龍次の存在が明らかにされる点もファンには嬉しい心配りではないだろうか。原作の単行本2巻における大海島巡り編は完全カットにされ若干ストーリーが縮小されている。
以上のオノロケ痛快劇〜明石剛次戦〜J戦を経てストーリーは風雲竜虎編・驚羅第四凶殺に向かっていく。