クレージーモンキー笑拳
喜怒哀楽の拳法炸裂
ストーリー
時は清朝の時代、清の政府の横暴の余波を受けた「形意道場」は目の敵にされ壊滅寸前に追い込まれた。
僅かに逃げ延びたのは形意道場の実力者「陳鵬飛」と「八足麒麟」のみであった。清の政府は2人を始末する為に腕利きの殺し屋を派遣した。その名も鉄の爪の異名を持つ男「任」。
任は清朝から送られた3人の兵隊を連れ次々と形意道場の人間を始末し、残すは2人のみとなった、、、。
逃げ延びた陳鵬飛は孫のシンロンと共に山奥の小屋へと住み平和な日々を送っていたのだった。
祖父であり師でもある陳は熱心にクンフーを仕込もうとするが、怠け者のシンロンは「やってられるか」とばかりに町へと繰り出す。
丁度いい仕事は無いかとフラフラするシンロンは、儲け仕事に遭遇する。それは「道場での賭け試合」であった。
陳の特訓でそこそこはクンフーをこなすシンロンは巧い具合に賭け試合に勝利してゆくのだった。
数々の勝利に浮かれ出したシンロンは、その仕事場の道場に「形意道場」と言う名の看板を挙げてしまう。
新たな道場が旗揚げしたとの情報は任達の耳にも入ってきたのだった、、、。
いつもの様に賭け試合に興じるシンロンは、観客達の中で意外な人物を目撃してしまう。なんと陳に現場を見られてしまうと言うポカをやらかしてしまうのだった。
スタコラと試合そっちのけで逃げていくシンロンであった、、、。
そんな頃、小屋に帰った陳は病が悪化してしまう。
それと前後し、道場に任と3人の兵隊がやって来た。シンロンの雇い主は何も知らずにシンロンと陳の居場所を暴露してしまったのだった、、、。
帰ろうか帰るまいか迷うシンロンの目の前に任達が陳の居場所を聞きに来た。まさか彼らが形意道場の敵とは知らずに教えてしまうのだった。シンロンは「何故、爺さんの事を知ってるんだ」と疑問を持つが時既に遅し、駆けつけたシンロンだが謎の人物に押さえ込まれ、陳と鉄の爪・任の戦いを只見守るしかなかった。
形意拳の使い手・陳も病に冒された体では任に勝てるはずも無く、善戦空しく無残にも殺されてしまった。
任達がその場を去り、やっと謎の人物から解放されたシンロンは怒り狂い「何故、止めたんだ〜、何故助けなかったんだ〜」と叫ぶ。謎の人物は「ワシが止めなければお前は殺されていた」と言葉を返す。
男はシンロンに自分の正体を明かす、、、。この人物こそ形意拳の最後の生き残り「八足麒麟」であった。
八足麒麟は「今のお前では任には勝てん、今のワシでも倒すのは不可能だ、力を合わせて戦おう」。
シンロンは己の自惚れを悔い、死んだ陳の前で宿敵、鉄の爪を打倒する事を誓うのだった、、、、。

鉄の爪と3人の兵隊
笑拳について
この映画はモンキーシリーズ初のジャッキーチェンが監督、主演の両方を務めた作品なのである。
日本公開版は、いきなり漫画家・モンキーパンチのルパンチックなアニメから始まる。
現在DVD版も発売されているが、このシーンがあるのかどうかは未確認。
で、内容は蛇拳にも酔拳にも似てる感じで、その中間と言った所だろうか。お馴染みの始めは弱く段々強くなってくる、そして師が殺され敵を討つと言う昔の香港映画の王道作品と言える。
映画のテイストが前半と後半でガラリと違っていて、陳が殺されてしまう辺りから話が面白くなってくる。
それまでの前半は、オノロケ、お笑いで見せていてる。ジャッキーの様々な変装が見られるのはユニーク。
女装までしてくれるのである(笑)

笑拳とはどんなクンフーなのか?映画の説明によると形意道場の一門に伝わる秘拳らしく、喜怒哀楽に基づいて構成されたクンフーらしい。別名「鉄線術」とも言うらしい。
敵の感情に働きかけて、その判断を誤らせる所に笑拳の真髄があるのである。
初めて観ると只の筋肉拳なのかな?と思うが、これは任の鉄の爪封じに必要な為と捉える事ができる。
今作品の主題歌も御寮人のお気に入り。その名も「クレージーモンキー」と言うタイトルそのまんまで、テンポの良いソウルチック、又はディスコミュージックのような歌で、ドクター・スープと言う人達(1人かな?)が歌っている。練習中にも違う曲が流れるのだが、こちらは「モンキーマン」と言う曲。
御寮人の持っているジャッキーアルバムの中にはこの「クレージーモンキー」と「カンフージョン」だけが入ってないのは残念。何度もモンキーシリーズのレビューでも書いてるのだが、とにかくモンキーシリーズとテンポの良い主題歌は切っても切れない仲であると言える。この気持ちは同じファンなら御理解頂けると思う。
この笑拳と兄弟作と言えるのに「大笑拳」なる映画がある。これもレンタルで借りて観た事があるのだが、確かに登場キャラは同じ。しかし、話そのものはよく判らない内容だった。なんと言うか「笑拳」の場面を所々繋ぎ合わせているような感じだ。
見所はやはり、シンロンと鉄の爪の一騎打ちが挙げられるが、他にも、陳VS鉄の爪シンロンVS3人の兵隊等が挙げられる。で、肝心の音楽は勿論、ラスボス戦で流れる。
特に任の必殺技・喉潰しを鍛えた筋肉で跳ね返すシーン等は一気に展開が盛り上がってくる。

昔、まだ土曜ゴールデン洋画劇場の司会が高嶋忠夫さんだった頃にモンキーシリーズ4作品を4週に分けて一挙放送、何てゆう企画があった。
今思うとマニアにとっては超豪華企画だった。クレージーモンキーをテレビ版で最後に観たのは、確か金曜ロードショウだった。
もはや、深夜枠でもお昼の映画でも放送し無さそうな気がするが、、、、。

クンフーの部屋へ
主題歌

クレージーモンキー
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