

ヤングガン2について
前作のサンタフェファミリーとの戦いから1年後を描いた文字通りの正当な続編。
自分をビリー・ザ・キッドと名乗る謎の老人の語りから始まり、舞台は1878年にさかのぼる、、、。
この作品では前作の「友情」、「仲間」というテーマをそのまま引継ぎ、ビリーとギャレットの確執、友情、裏切りといった駆け引きが描かれている。
ビリーの名声を妬むパット・ギャレット。名声を得る為に保安官となってビリーを追うギャレット。しかし、ビリーを仕留めるのを躊躇い、最後の最後まで悪に徹せられないパット・ギャレットという不器用な男が上手く表現されている。
前作がビリーその者の個性を描いたのに対し、今作ではパット・ギャレットもビリーとは対照的な主人公として個性を放っているのも特徴といえるだろう。
キャストも前作から引き続きエミリオ・エステベス、キーファー・サザーランド、ルー・ダイアモンド・フィリップが出演。これに新顔ヤングガン・クリスチャン・スレ−ターが加わり、前作の男臭かった世界観から若干ソフトなテイストに変化した。
特別出演としては、今は亡き西部劇の大御所:ジェームス・コバーンも悪役で登場。
コバーンは過去の西部劇映画でパット・ギャレットの役を演じた事がある。その作品を観た私としてはこのヤングガン2は感慨深かった。
今回、引っ張り出して見たのは当時、ゴールデン洋画劇場で放送した吹き替え版・ヤングガン2で、前回、ビリー・ザ・キッドの声を当てた高嶋政伸が再びビリーの声を当てている。
高嶋政伸の吹き替えに関しては人によって賛否両論だが、個人的には好きである。1作目の吹き替え版・ヤングガンに慣れてしまった私としてはエミリオ・エステベスの専属声優でも良いと思う。
実の所、エミリオ・エステベスのヤングガン以外の出演作を全く知らない(笑)。と言うか、このヤングガン以降はパッとした作品も無いような気もする。
なので、私としてはエミリオ・エステベス=ヤングガンのイメージが強いのは仕方が無い訳だ。
今作の主題歌は、あの人気ロックバンド:ボン・ジョビが歌っている。
「ブレイズ・オブ・グローリー」という曲で、西部劇の世界に上手くハマっていて非常に良かった。
この映画に限った事ではないが、意外な歌手が意外な映画の主題歌を歌ってる事が昔の映画には多かったりする。
主題歌を歌ってるのがボン・ジョビだったと知ったのは比較的最近だった。
思い出し映画ってご存知だろうか?
映画が始まり、物語の冒頭から過去を思い出し語られてストーリーが進行していく類の映画の事なのだが、この映画が正にそれである。
他には名作「スタンド・バイ・ミー」なんかもそうだ。主人公ゴーディが中年の大人になって、その視点から物語を振り返りながら進んでいく、、、。
私はこの系統の映画が大好きだ。なんと言うか、感情移入の仕方が全然違ってくる。何故ならそこには「何故そうなったのか?」と言う事や「そうだったのか、、、」といった考察や哲学を感じる事が出来るからだ。
最近の映画はスリルやリアリズムを追及するものが多く、話を広げておきながら収拾が尽かず、結局、役者達がポーズで誤魔化して終わってしまう作品が多いような気がする。
そういう意味では映画の作り手は視聴者との心理的駆け引きをしなければイケナイと思うし、視聴者の「読み」に勝たなければ、良い映画として残っていかないのではないかと思う。
パット・ギャレット保安官・登場