15. なんだろうこの気持ち。 あたしは知ってるはずよ…? 翌日。 野島さんが、リビングのソファを立つと、私は驚いて野島さんの服の裾を掴んだ。 野島さんが驚いた表情で私を見る。 「どうしたんですか?」 「今日、絶対帰っちゃだめ」 「…凄く分かり易いですね」 野島さんはそう言って苦笑した。 怖いんだ。あたしは。 飯島明久が。 あんな飯島明久が。 あんな悲しそうな表情の飯島明久が…。 いつか、本当に好きになってしまいそうだから。 近いのに叶わない恋。 あたしと飯島明久は住む世界が違う…。