22.



ベッドに連れてかれて。
服だって全部脱がされて。


それだけでも恥ずかしいのに、もう触ってないところがないくらい撫でられて。
全部キスされて。



その度に変な感覚がする。
ふわふわして、ただ、おかしくて。


あたしはそれを耐えるのに必死で、口をふさいで声がもれないようにしたけど。
彼はそれを許してくれなかった。



あたしの手をとって、声出して、って耳元で囁かれた。



「はぁっ!…だ、だめっ。やっ、いたっっ!!!」


急に、下腹部に痛みが走った。
とともに大きな異物感。



なに!?



「聞こえるか?」



クチュクチュって、水音とともに自分の中で動く。


「な、な、なに?!」
「指だよ、ほら」



「やぁんっ!やだっ、やぁっ」


ナカで指が動く。
グルグルって。

その度に大きくなる音に、頭の中だって身体だっておかしくなる。



「や!!やぁっ…も、ゆるして…っ」



指の動きをとめて、
「こら…俺が酷いことしてるみたいだろ」
と、飯島明久は言う。




「っ!してるもんっ…こんなの聞いてない!!っ…ぁっ!」



ちょ、急に指動かさないでよぅ…。



「気持ち良さそうだけど?」
「んっ!!」
「一回いっとけばラクになるから」



「え?なにっ?や、んっく!!はぁんっ、だ、だめっ!」



グチュグチュって。
やな音。

耳から離れない。


それが自分から出てる音なんて考えるだけでもおかしくなりそうだった。



かき混ぜる速度が次第に早くなる。


声がひっきりなしに出て、シーツを無意識にぎゅっと掴んでいた。



「はぁっ、あっ…!あっ、あ、はぁぁあああんん!」


目の前がチカチカする。
身体が自分のじゃないみたいで…。


なに?


「やっ、も…な、に?…んっ」



なんなの?





「泣くなよ、そんなに気持ち良かったか?」
そう言っておでこにキスされた。


「ちっ?!違うもん!!飯島明久のバカっっっ!!」


叩いても、飯島明久は全然痛くないように笑う。




「こら、もう、やめろって。痛いだろ」



「なに笑ってんのよっ!!」
「はいはい」
「むぅっ!!」


「泣いたり怒ったり大変だな」


次は唇に優しくキスされる。


「んっ…」


そのキスにうっとりしてると。
またそこに指を差し入れられて。


ぐるぐるとまたあたしを違う場所に連れていこうとした。


「きゃぁんっ!や、な、なに?」
「もう、そろそろいいかな」



「は…もう、終ったんじゃ」


まだ、終わりじゃないの?!


「なに言ってんだ。バカ蜜柑」

「バカ言った?!」

「蜜柑は雰囲気崩すのうますぎ」


「なっ?…んむっ…!」
クスクス笑って、キスで口をふさがれて。

入ったままの指がまた増える。

痛くて。
痛いけど。

粘着質な音が耳に響いて死ぬほど恥ずかしいけど。



「やっ!はぁっ!!や、もう、またっ!!」

おかしいの。
もう全部。

「んっっ!」
ヌチュという音とともに指が抜かれて。




そこに指とは違う何かが当たった。
それが何かわからないほどあたしは鈍感じゃなくて。

でも…。
これからどうなるか、なんてあたしは知らない行為で。


むしろ知りたくなくて…。



「ひゃっ!…な、なにするのっ…?」



「できればここに、俺のを挿れたいんだけど」
そう言って飯島明久は、濡れた溝を撫でた。


「へっ?」


一瞬時が止まる。


「む、むりむりむりむりっ!!!だって…!!」



そんなの知らない!
そんなのっ!!

無理よ!!

だって。


「だって…?」


指だけでも痛いのに。
指だけでもおかしくなるのに…。



「だってぇぇ…」



いえるわけないでしょ?
女の子の口からっ!!


あたしはもう泣きそう。
というか、もう泣いてる。




飯島明久はあたしの涙を指ですくって。
優しい声で。

「もう、お前があんまり嫌がるから…そのことで不安になるのは嫌なんだ」

と言った。



「少しだけ我慢してくれ」
「い、飯島明久は、…そうしたいの?」






「…俺のために我慢してくれって…言ったら、嫌か?」






あたしは首を横に振っていた。