まだ暑さの厳しい夏の日の午後
仕事である会社を訪れる
その会社はテナントビルの1フロアの7階にある
駅から少し離れた所なのでシャツの中が少し汗ばんでいる
ビルの入り口から入るとエアコンが効いていて心地よい
1階のホールには外で食事を終えた人達がエレベーターを待っていた
チン
エレベーターが到着する
エレベーターに乗り込む人たち
私も中に乗り込む
このビルは7階建て
すべてのフロアに会社が入っている<1フロアにひとつの会社かな?4階と5階は同じ会社だったな
エレベーターは各駅停車の電車のように各階に止まっていく
止まるたびに人が降りていく
4階に停車
ここで私と一人のおじさんを残してすべての人が降りていく
それじゃ失礼します
降り際に一人の女性がおじさんに向かって挨拶をする
どうやら同じ会社の人らしい
ということは6階には止まらずに済むな
などと考えていると
えっ・・・・
ええっ・・・・
私は自分の目を疑った
目の前のオヤジが
カツラをはずしてハンカチで頭を拭いている
どうやら、オヤジは自分しかエレベーターに乗っていないと
勘違いしているらしい
こみ上げる笑い
こらえればこらえるほどこみ上げてくる
助けてくれ!!!!
もう限界だ!!!!!
私が笑いかけた瞬間、エレベーターは5階に止まる
エレベーターから出る瞬間、オヤジが私の気配をやっと確認したのか
振り返った
顔色が変わるオヤジ
時すでに遅し
オヤジが何か言いかげそうになったとき
無常にもエレベーターの扉が閉まる
わっはっはっはっ・・・・・・・・
しばらく仕事にならんかった
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