切り裂きジャック
           最終話
    
        もう一人のリックは、目を覚ました、、、

   リック  「あの野郎、最後まで抵抗しやがって、、、そうだ、あいつへの見せしめに、今夜の標的は、、、」

        そう言って、リックはお面とナイフを取りだした。そして、静かに標的に近付いて行った。

        その標的は、、、ジュリアだった。

        リックは、ナイフを振りかぶり、ジュリアの腹を突き刺した!

        グサッ!

        その途端辺りには血が飛び散った

  ジュリア  「!!!あっ!、、、だれ?や、、やめてーーーー!」

        ジュリアは、何が起こったかまだ理解できていなかった。

        リックは、そんなジュリアにお構いなしにナイフを何かいも刺した!

  ジュリア  「だ、、、誰か!誰かーーーーー!」

        ジュリアは必死に叫んだ!そしてその声は、外で張り込んでいたピーターに聞こえた!

        ピーターはすぐに家に駆け付けた!

        そして、ピーターが声のした部屋に入り、明かりをつけてみると、リックがジュリアをナイフで刺していた!

  ピーター  「お前なにやってんだー!」

        ピーターは怒鳴った!リックは、ピーターがいることに最初驚いたが、すぐに冷静になった

   リック  「、、、なぜ、あんたがここに?」

  ピーター  「、、、捜査をしていくうちに、お前が犯人ではないか?という風に思えてきて、確かめるために張り込んでいたんだが、

        間違いないようだ、、、」

        ピーターは悲しい表情を浮かべた

   リック  「なぜ俺が犯人だと思った?」

        リックはピーターをにらみつけた

  ピーター  「ひとつめは、犯行がジュリアさんのいないときに起こること、

        ふたつめは、お前が被害者の顔に見覚えがあると言ったこと、

        みっつめは、俺が以前犯人と対峙したときの犯人の顔が、お前に似ていたこと、

        よっつめは、そのとき俺は犯人に怪我を負わせたんだが、お前も同じところを怪我してたこと、

        そして最後に、被害者の一人ニーナ・エルリックがのこしたダイイングメッセージが、おまえを犯人と言っている」

   リック  「、、、ダイイングメッセージが解けたのか?」

  ピーター  「ああ、[DDN2/1]はDDNを1分の2つまりN分のDDという形にするんだ、するとRPになるだろ?

        つまり、リック・パジャーのイニシャルなんだ!」

        ピーターはリックをにらんだ

   リック  「なるほどね、確かにそうなるね、、、だがそれはあくまで推測に過ぎないだろう、なぜ張り込みを?」

  ピーター 「、、、はっきりさせておきたかったんだ。お前は犯人じゃない!ってな」

        ピーターは軽く下を向き、つぶやくように言った

   リック 「だが皮肉にも俺が犯人だったってわけだ、、、で、その怪我した体で乗り込んで、どうするつもりだ?」

        リックはすこし笑った

  ピーター  「とにかく、お前を現行犯で逮捕する!」

        ピーターは手錠を取り出してリックにむかったが、リックはピーターを振り払った!

   リック  「悪いけどおとなしく捕まるほど俺はお人好しじゃない。覚悟しな!」

        リックはピーターにむかってナイフをむけた。リックの顔には、人を刺すことになんのためらいもなかった

  ピーター  「、、、いつものお前はどこにいったんだ?あの正義感に満ちたお前はどこに行ったんだよ!」

        ピーターはリックに怒鳴った!その気迫にリックは躊躇した

   リック  「無駄なんだよ。お前の知っているリックはいないさ。」

  ピーター  「どういうことだ?」

        ピーターはわけがわからなかった

   リック  「つまり俺は、二重人格なんだよ。だからもう一人のリックは、俺が何をやっているか知らないのさ。

        さて、話し合いも飽きた。そろそろ死んでくれ!」

        リックはピーターにむかっていった。リックのナイフがピーターに当たるかどうかのその時、リックに異変が生じた

        リックは頭を抱え、狂ったように床をかきむしり出した

   リック  「ぐっ!あ、、、あの野郎〜!」

        しばらく苦しんでいたが急に静かになり、立ち上がった



   リック  「、、、俺は、また奴に乗っとられていたのか、、、あれ?ピーターさん、何でそこにいるんですか?」

        リックは、まるで何ごともなかったかのように言った

  ピーター  「、、、お前、元に戻ったんだな?」

        ピーターはリックをじっと見つめて言った

   リック  「、、、そっか、もうピーターさんは、俺が二重人格だって知っているんですね?

        、、、あの、もう一人の俺が何をしたか知っていますか?奴がやってることは、俺知らないんですよ」

        ピーターは最初ためらったが言うことにした

  ピーター  「もう一人のお前は、、、切り裂きジャックなんだよ、、、」

        ピーターはリックの顔を見ることができなかった、、、

   リック  「え?もう一人の俺が、切り裂きジャック?そ、、そんな」

        リックはあとずさりした、、、そのときリックの足にある物がぶつかった、、、

        振り返ってみると、そこにはジュリアの体が横たわっていた、、、

        リックの表情がみるみるうちに真っ青になった、、、

  ピーター  「理由はどうあれ、犯人はお前なんだ、、、罪を償うんだ、、、リック」

        ピーターは、リックに近付いて手錠をかけようとした。

        しかし、その時リックはピーターの腕を振りほどいて走りだした。すかさずピーターが

  ピーター  「まてリック!!」

        その声にビクッとしてリックは立ち止まった

  ピーター  「以前お前と、罪と罰について話合ったことがあったよな?その時お前は、

       [罪をおかしたら償うのは当然だ!償いをしなければ、例え逃亡できたとしても、新しい人生は開けない!]

        って言っただろ!確かに捕まったらほぼ死刑が確実だろう。でも償いはしなければならないだろう!

        このまま逃げたら、一生生き地獄をあじわうことになるぞ!」

        ピーターは必死に訴えた!

   リック  「死刑になって、誰が許してくれますか?ご遺族のひとだって、せいせいするだけで、心の底では一生恨んでいます!

        、、、だったらせめて」

        リックは最後の一言は小さく言い、また走ってでていった、、、漆黒の闇の中に、、、



        十数年が過ぎた、この日は、リックの事件の時効成立の日である。

        この日ピーターは、昼休憩をして、玄関をうろうろしていた。その時そこに、一人のホームレスのような男が現れた、

     男  「お久し振りです、今日が時効の日だから、罪を償いに来ました、ピーターさん、これ。」

        男はある封筒を、ピーターに渡した

  ピーター  「お前、リックか?、、、これは?」

   リック  「通帳です、あれから、死ぬ気で働きました。ご遺族のひとに渡してください。

        俺にはこれくらいしかできませんから、、、」

        ピーターはそっとリックの肩をたたいた。

  ピーター 「なんとなくわかっていたさ。お前は逃げるような男じゃないからな。さあ、行こうか」

        そして二人は、警察署に入っていった、、、ゆっくりと、、、




  エピローグ

        リックは裁判で死刑になりました。二重人格だから、という弁護側の意見が裁判官を悩ませていたが、

        リックが進んで死刑を要求したため、その意見は通らなかった

        死刑台に乗った時、リックは「I'm sory and 、、、」と言い残したがそれは誰も知らない、、、


        
        リックパジャーを並べ替え、[ッ]を加えるだけで、ジャック・リッパー。

        そう、切り裂きジャックという意味になる。彼は生まれながらにして、切り裂きジャックだったのかもしれない、、、

                                                          END