栄西と108人の男達1〜S.W.L.K〜(日蓮編)
2008年発売/現在発禁

「俺は本当の愛を探してるんだよ。老若男女、全てに愛される愛を」
日蓮(石渡直弼)にそういわれた瞬間、栄西の悪夢が決まった。
超天才ゆえに「人間の愛」について理解出来ないサイコパスの日蓮を
かつて失望させ、寺から出奔させた原因は師匠の自分だったからだ。
”この青年は、愛を知らず、愛を理解出来ずにそれを俺に問うている”
「師匠は知ってるんだろ? 本当の愛ってやつを。教えてくれよ、それを!」
”もしも真実の愛を示せなければ、お前をいたぶって殺す”。
そう宣言し、ありとあらゆる暴力、精神汚染による「反論」を展開する
超天才俺様に栄西はその「心」だけで愛を教えなければいけなくなった。
「人間愛」。それを説きながら、日蓮に訴えながら栄西は気付いた。
”自分の言葉は綺麗ごとで、自分は誰も愛していない”ことに。

この延暦寺には愛はなく、自分の親友も、自分も、そして日蓮も
”誰も愛を理解していない”。そして同時に知ってしまった。
”俺達は、死ぬまで誰にも愛されないのだ”と

栄西と108人の男達2〜B.R.B〜(一遍編/最澄編)
2012年発売/現在販売中

愛無き隠し寺、延暦寺で最初にそれを与えられたのは栄西の親友。
既に故人になってしまった殺人鬼、闇の一遍だった。
「私はずっとずっと愛されたかったよ。愛されたかったんだ、栄西くん」
悪霊から「人間」へ戻っていく親友を一番傍で見ていながら、
それでもまだ栄西は理解できなかった。誰かを愛するということを。
そして栄西は、同じく同僚の最澄がかつて過去に人を愛し、それを殺し、
それでもまた人を愛そうとする姿をも目撃する。
「どうやら愛というものはとてもいいものらしい」
”愛は愛なのだから、良いものなのだろう”
安易に栄西は思った。それならよかった、世界はきっと良くなる

栄西と108人の男達2.5『それがこの世の春ならば』〜A.O.Y.P〜(空海編)
2016年シナリオ掲載(完結済み)/現在未公開
※「この星最後の恋愛を。」辰真天皇ルートコラボ

無慈悲な孤児たちの暗殺者集団だった「延暦寺」の中に愛が生まれた。
それによって、寺の中で救われる者が出て、栄西は安心していた。
”ああ、愛というものはきっと素晴らしいものなのだろう”
しかし、寺を留守にしていた空海(長塚矜司)が帰還したことで
その前提が大きく崩れてしまった。
「違うよ、一遍。彼女は僕の運命の相手で、お前の相手じゃないんだ」
「……く、空海!? 空海が……寺に戻ってきたっていうの!?
 嘘でしょ……っ、『戻れないように』しておいたのに!」
「あれぇ。お前、僕と昔会ったことあるでしょ。確か……天界で?」
天が定めた”運命の相手”の帰還によって、保たれていたバランスが崩れた。
”相手の取り違え”。その現象を知った少女は選んだ。
「この星を滅ぼして、天に抗って、私はこの寺に愛を授ける。
 それが堕落であり堕天だというのならば、それを選び悪に堕ちよう」
彼女の放つ”強すぎる愛情”に、次々に仲間が堕落させられ、ついには
四天王ナンバー1である空海ですらその”悪”に。”愛”に陥落してしまう。
悪に堕ちた少女と仲間達に誘われ、それでも栄西はその手を取らなかった。
”自分だけが彼女の愛を欲していない”
延暦寺四天王の4人の中で、たった1人「堕落」をまぬがれた栄西は
しかし、はっきり突きつけられた。 ”俺は、一人だけ、皆と違う”
”彼女が与える愛欲の何も、俺は必要としていないのだ”……。

→栄西編(完結編)に続く



【各サブタイトル解説】

栄西シリーズのサブタイトルは全て英語スラング

『栄西と108人の男達1〜S.W.L.K〜』
※SWLK=
Seald With A Loving Kiss
(愛を込めてキスで封をしようよ=そんな相手はこの寺にはいないけれど
『栄西と108人の男達1〜K.I.S.S〜(完全版)』
※KISS
Keep It Simple, Stupid.
(簡単にしておけよこのバカ=完全版/つまり複雑で面倒で厄介なゲーム

『栄西と108人の男達2〜B.R.B〜』
※BRB=
be right back
(すぐに戻るよ=死亡フラグ/別れの挨拶=お前の恋人もう死んでるよ
『栄西と108人の男達2.5空海編〜A.O.Y.P〜』
※AOYP=Angel on your pillow =Good night.
(おやすみ『僕』の天使ちゃん=運命の相手間違ってるよ
『栄西と216人の男達 栄西編〜D.I.A.F〜』
※DIAF=Die In A Fire.
(地獄に堕ちろ=それならここは天国なんだろう