法華経入門ー2ー
 S 入口の大切さは方便品で語られています。世間でも「うそも方便」などと言って、うそを正当化したり、方便を軽い気持ちで使います。
 それにしても、今の世の中うそが多い。大企業や地位・名誉・学識のある人。
 私達がだまされる時は、どういう状況か考えてみましょう。いかにも詐欺師、どこからみてもこわそうな人には、騙されません。
 反対に、いかにも親切でやさしそうな人、〇〇有名大学教授、〇〇理事長とか、神様・仏様のように慈悲深そうな人。このような人に騙されると、騙されていることそのものに気づかないことがある。
 仏弟子の一人シャーリプトラ(舎利弗)は、智慧第一と言われた天才。彼の告白には「私は長い間、仏の言うことは絶対に正しいと思って修行をしてきた。が、どうもそれが違っていたようだ。仏の説いた教えを方便とも知らずに、そのまま鵜呑みにして信じていた。」と
 ー仏教の方便とは、どういう意味ですか?
 S 方便(梵)ウパーヤの訳。近づく、到達するの意。たくみにはかりごとを説けて目標に近づくこと。又、たくみになされたはかりごとなどを意味する。
 仏が衆生を最高の目的(さとり)に導くための「はかりごと」です。怪人二十面相などの比ではない。もし、方便だと簡単にわかってしまったら「はかりごと」ではなくなってしまう。
 衆生の側からは、この仏の「はかりごと」をいかに見つけ出すかということになる。そのはかりごとがわかるたびに、さとりに近づくはずです。
 ーはかりごとを見つける方法はあるんですか?
 S まず、境地を高めるために、本気で菩提心を発こすこと。
 そして、あらゆる執着から離れるために在家として出家する。