15.Q 十二縁起の各々を説明してください。
(1)無明(むみょう)
(2)行(ぎょう)
(3)識(しき)
(4)名色(みょうしき)
(5)六処(ろくしょ)
(6)触(そく)
(7)受(じゅ)
(8)愛(あい)
(9)取(しゅ)
(10)有(う)
(11)生(しょう)
(12)老死(ろうし)
アビドャー(avidya)・・・苦,苦の生起,苦の滅尽,苦の滅尽にいたる道についての無智。
サムスカーラ(samskara)・・・無知無明を縁として、身体的行動(身)、言語的表現(口)、これをしようとする意志(意)の三行が起こる。三業ともいう。誤った行為は心に蓄積される。
ヴィジュニャーナ(vijnana)・・・眼・耳・鼻・舌・身・意の六識。認識作用または認識主観。(4図参照)
ナーマ ルーパ(nama-rupa)・・・識の所縁(対象)としての六境(色・声・香・味・触・法)。
サッド アーヤタナ(sad-ayatana)・・・眼・耳・鼻・舌・身・意の六根。感覚や知覚の能力。
スパルシャ(sparsa)・・・六根・六境・六識の和合。この和合から感覚や知覚による認識が成立する。
ベダナー(vedana)・・・苦・楽・不苦不楽の三受。不苦不楽とは同一物を認識しても認識主観のちがいによって、楽と観じたり、苦と観じたりするということ。
トルシュナー(trsna)・・・渇愛。苦楽に対して愛憎の念を生ずる。強い欲求や、熱望。
ウパーダーナ(upadana)・・・愛増の念の後に生ずる取捨の実際行動。愛するものはこれを奪い取り、憎むものは捨てるということ。殺生・偸盗・悪口など。
バヴァ(bhava)・・・存在のこと。業有と報有がある。業有は善悪業としての存在であり、報有は善悪業の報果としての存在。過去の行為の習慣力の蓄積と同時に、未来の行為を規定するもの。
ジャーティ(jati)・・・有情(こころ、こころの働きをもつ生きもの)の過去の全経験の余力としての知能・性格などを担って生まれる。素質(有)があるとはこのこと。また日常において、ある経験が生ずこと。
ジャラーマラナ(jara-marana)・・・愁(ものさびしく思いに沈む)・悲・苦・憂(思いわずらう・心配する)・悩の一切の苦悩が老死に代表されている。
(カタカナ表記は梵語)