19.Q 雪山童子の無常偈.の物語とはどんな内容ですか?
A 雪山童子とは釈尊の前生の名。無仏(仏の説法や経典がない)の時代、童子が雪山(ヒマラヤ)で菩薩の修行をしていた。
ある時、帝釈天がこの青年が身命を捨てる覚悟で法を求めているかどうかを試してみよう、と恐ろしい羅刹の姿となり「諸行無常
是生滅法」と昌えた。青年はこの偈を聞いて「この教えこそ自分が求めていたものだ」と言った。そして後半の偈を知っていれば聞かせてほしいと懇願した。羅刹は「自分は空腹で人間の温かい血や肉が食べたい」という。そこで青年は「私の血や肉で良ければ差し上げます。ぜひ、後半の偈を聞かせてほしい」と。そこで羅刹が後半の「生滅滅巳
寂滅為楽」と昌えた。これを聞いた青年は大いに喜び、この無常偈を自分の死後に残そうと、付近の石や壁や木に書写し、樹の上から羅刹に身を投げた。その刹那、羅刹がその身を空中で支えた。羅刹は帝釈天の姿にもどって、青年の不惜身命の修行を讃歎し「あなたは将来成仏して衆生を救済するだろう」と予言する。