20.Q 雪山童子の物語のどこが重要なのですか?

 A 真理の探求や悟りの修行としての心構えを誰にでもわかるように説いている点です。4つにまとめてみます。
 1.四弘誓願による発菩提心。3Q 6Q参照。
 2.広い意味の「師」。真理を求めるときは、どんないやな人間であろうと(たとえ鬼でも)法について智あるものや情報をもっているものに対しては「師」と仰ぎなさいと言うこと。「自分以外はすべて師」ということでしょう。
 3.偈。仏の経典は「仏語」なのですが、衆生の立場からはそれを文字として捉えてしまう。その仏語を仏語として知ればそれが悟りです。偈の奥の妙法を感得する。その微妙な法を見る。仏の声を聴く。ということです。その微妙な法(仏)をつかまえる衆生の立場の心の状態を高めるのに次の不惜身命が重要です。
 4.不惜身命。命を惜(お)しむな。もったいないと思うなの意。今まで築きあげてきた全財産・全存在を惜しむなということでしょう。「この句を知るためには一歩も退かないぞ」「この身が地獄に落ちてもいいから教えてほしい」そのような高まった心の状態のことです。
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