21.Q 不惜身命の心(意識)になると通常見たり聞いたりすることができないものが認識できるということでしょうか?

 A そうです。生死のぎりぎりの線。一歩間違えると死の底へ落ちてしまう線。極微の意識の状態になればということです。
 毎日新聞の生きる者の記録の中で佐藤健記者が自分自身のがんについて「がんというのは実に面白いやつでね。宣告を受けた瞬間から生死の線が見えてくるんだ。不思議なもんだよ。死を意識した瞬間に生を意識する。もちろん死にたかないよ。でもな、視線を死ではなく、生に向けると一日一日が光を放って見えるんだよ」と。(2003・2・12の記事)。
 臨死体験者(死線をさまよう人)の話の中にも光を見たり、神を見たりするものが多い。死の間際には仏を見たり仏の声を聴いたりするということでしょう。眠りに入る寸前にも「魂の離脱」や「身体の空中浮遊」の不思議な意識がおこる。
 この妙なる意識も、眠ってしまったり、死んでしまっては記憶として残らない。ゆえに意識のはっきりした時、また身体的にも健康な状態の時に、この極微の法を両目を開けて(覚醒状態)心の両手で受け取ろうというわけです。
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