24.Q 仏道修行においてなぜ西洋哲学やインド哲学の「存在について」知る必要があるのですか?
A 「ある」というのは、日常生活の場面では自明なほど明確な概念であるが「ほんとうにあるのか」「ほんとうにあるものは何か」と問いただしたところから哲学や仏教は始まっている。ゆえに、「生滅変化する現象の奥に何があるのか」という問いに対して、まず仏教的スタンスを確立することが必要不可決であると思うからである。
1、「悟りへの入口」の理論として、仏法の基本を外教と比較して誤ることがないよう整理しておく必要がある。「どこをどうまちがうのか」はインド・中国・日本において同じようです。天台智(ちぎ)の「雖学仏教・還同外見」(仏教を学んで外道となる)にならないように要注意。
2、仏教の発生地、インドでは仏教以前はヴェーダ聖典やウパニシヤドウがあった。それら混沌とした中から仏教は生じ、始まっているのでインド思想と仏教の違いについて自覚しずらい。
3、日本人の仏教的思想基盤の上に近代の西洋思想や価値体系が入ってきて、それらを学校教育や社会全般でも受け入れたので、思想構造そのものが「ごちゃまぜ」になっている。