25.Q 第一哲学とは?また現象の奥に何があるのかをなぜ問題にするのですか?
A 第一哲学とはアリストテレス(384〜322 B.C.古代ギリシャ哲学の完成者)が学門を分類した時に初めて用いた言葉である。「存在者(者は人の意ではない)について考察すること、またその本質や存在者に存するものを考察すること、それが第一哲学の任務である」と。アリストテレスは人間の感覚器官でとらえることができない超感覚的な永遠不変のもの、現象を現象たらしめているもの、それらをさして存在者といった。
現象の世界が生滅変化する世界であるということは誰の目にも明らかなことだが、人間は時間や空間に制約されない、永遠に変わることがない何か「あるもの」が、その流転・無常の世界の奥にあるのではないかと考える。その場合のあるものを哲学では実在・本体・実体という。インドのウパニシヤドウ哲学では、そのあるものは梵(宇宙の根本原理)と我(個人の本体)である。キリスト教・イスラム教・ユダヤ教の一神教ではあるものは「神」ということになる。仏教(大乗)の場合このあるものを「仏」というのか、が、ここからの問題です。