27.Q 存在論によって真理を知ることができるのですか?

 A 日常生活では普通に見えるものを「ある・ない」とこれで事足れりです。ところが「有」といっても、人でも物でもやがては時間の違いはあるにせよ「無」ということになる。そうすると、有と無との中間に運動する仮象のようなものがあると考えられる。これが真理と連関して仮なる存在と仮象の奥に潜む真なる存在に区別される。この真なる存在こそ絶対的存在であり、真理である。わかりましたか?まだ先がある。この真理は可能性として存在するのか、それとも現実的に存在するのか。ではもし現実存在ならば客観的存在か、それとも主観的存在か、まだまだ先が無限に広がって「哲学は難しい」ということになる。
 真理というのは疑って疑って、もうこれ以上疑えないところで「なるほどそうか」とわかるものなのだろうか。
 近代哲学の父といわれたデカルトが「われは思う、ゆえにわれ在り」の命題(判断を言葉で表したもの)をもとに、理性にみちびかれた「明瞭なるものを真理」というのは、真(まこと)なのだろうか。
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