29.Q 五蘊(ごうん)とは何ですか?(1)

 A 仏教では存在とか一切法という場合に五蘊・十二処を説く。五蘊は一切法を身と心、または物質と精神として要素的に五つに分けたものである。五つとは(1)色(2)受(3)想(4)行(5)識。蘊skandha(スカンダ)とは陰(おん)・衆(しゅ)とも訳され「あつまり」の意。
(1)色 rupa(ルーパ)肉体や物質のこと。広義の色は物質の総称とする。(阿含数では地・水・火・風の四大種)。狭意の色は眼・耳・鼻・舌・身の五根および色(狭意の色)・声・香・味・触の五境。
(2)受 vedana(ベダナー)苦楽などの感受作用、感覚・知覚によって感受する作用。得られた感情そのもの。
(3)想 samjna(サンジュニャー)概念や表象を作る作用。また作られた概念や表象。感覚や知覚によって認識作用が起こる場合の赤い花の「赤」「花」の概念またはそれを作るはたらき。概念とは人間のもっているいろんな観念(思考の対象となる意識の内容)のなかから、共通の要素をぬき出し、偶然的なものを捨て去ってできあがる言葉。表象とは心に思い浮かべる形(イメージ)のこと。
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